バスでシャングリラから麗江へ山下り 雲南省旅行8

シャングリラでの3泊の滞在期間を終え、この日は次なる目的地である麗江へと山下り。麗江は雲南省でも最も有名な観光地の一つで、人によっては観光地化されすぎていて新鮮味が全く無いと批判する方もいるようだが…自分がどう感じるかは行って見てみなければ分からない。

まず、ホテルからシャングリラの町を巡回する1路バスに乗ってシャングリラバスターミナル(香格里拉汽車客運站)へ。シャングリラまで鉄道が通ってないので麗江への移動手段はバス一択、4時間半かけて山下りをすることになる。

約180km程かけて標高3,200メートルのシャングリラから同2,400メートルの麗江へと800m程を下る。距離としては大したことないけど、山道なんで時間がかかるのだろう。


シャングリラバスターミナルは市内北部の迪慶交通賓館の建物にある。1路バスが来る気配が無かったのでタクシーにて移動、釣銭が中々もらえずに降りるのに時間がかかってたら外の婦警に怒られた。「30秒以内にタクシーを乗り降りしないといけないルール」があるらしいw。桃源郷の割にはなんとも窮屈な制度である。

ひだり みぎ
ステーションに入りバスの乗車券を買う為に列に並んでいると、「麗江行きはバスの前で乗車券が買える。直ぐ出発するから早く来い。」と係員的なオッサンによりバスの前まで誘導される。うわー怪しいオッサンに捕まったわー。これ絶対白タクの斡旋野郎じゃんと思ったら、請求されたのは正規運賃の通り58元だった。単に怪しい風貌のバスステーション係員だったらしい。疑って申し訳ない。

ひだり みぎ
09:00ちょうど発の麗江行き中型バス。シャングリラ郊外で降りていったチベット族5名と中国人観光客が何組か居る程度で、バスの中はガラガラだった。やっぱり大多数の観光客が雲南省で訪問するのは大理・麗江まででシャングリラにはなかなか足を伸ばさないのかな。


シャングリラから麗江へのバスの時刻表(2017年9月末時点)。始発07:10~終発15:00までデイリーで10本のバスが出ているようだ。ここから出発するバスは麗江や徳欽など雲南省・四川省方面行きがメインだったが、例外として09:30発のラサ行きのバスなんかも停まっていた。

09:00、時間通りに出発したバスは市街地を抜ける。すると直ぐに田園風景が広がるようになり、ここからぐんぐんぐんぐんと谷沿いの道を下っていく。
ひだり みぎ
ひだり みぎ
途中、麗江とシャングリラとを結ぶ麗香鉄道の建設現場のような造りかけの高架橋が見えた。麗香鉄道は先に開通した大理ー麗江を結ぶ大麗鉄道の延線区間となるようで、ゆくゆくはチベットのラサまでの延伸計画もあるらしいが…。2009年に着工開始となったものの、標高差がありトンネルや橋が連続しているため、工事が遅れに遅れているようだ。中国が受注したインドネシアのジャカルタ-バンドン間を走る高速鉄道でも同じようなことにならないと良いですね。

ひだり みぎ
2時間半程走り、フルーツ満載の売店での休憩を挟む。お茶や茸の産地として有名な雲南省だが、地味に果物の王国でもあり、売店の籠をパッと見渡しただけでもバナナ、スモモ、マンゴスチン、ミカン、ドラゴンフルーツ、プラム、ナツメ、マンゴー、ブドウ、ザクロ、グァバ、ザボン等が並ぶのが見える。熱帯果樹を中心に実に良いセレクションだ。

硬くて酸っぱいスモモをかじっていたら出発の時間がやってきた。ここから少し先、シャングリラがある迪庆チベット自治州と麗江のある玉龍ナシ族自治州の境界近く観光地・虎跳峡でも一時停車し、数名の中国人旅行者をピックアップ。シャングリと麗江に移動する間に虎跳峡に寄るのが旅の達人の定番旅行ルートらしいが、自分は昨日に巴拉格宗でお腹いっぱい大渓谷を楽しんだので、虎跳峡に立ち寄る必要性は感じなかった。

WorldTravelog 海外生活 旅行日記
WorldTravelog 海外生活 旅行日記
https://worldtravelog.net/2017/12/shangrila-grand-canyon/
浮浪癖持ち30代社畜系出張族による世界百国(予定)漫遊記。出張記やら旅行記やら搭乗記やら

ひだり みぎ
金沙江の流れに沿って南へ、南へと降りていく。長閑な車窓の風景を楽しんでいると4時間半なんてあっという間だわーなんて思ってたらアクシデント発生。隣の乗客が車酔いで食べたフルーツをリバース…バスの窓は開かないし、魂のメーデーコールは誰にも届かないという悲惨な状況で残りの道程を迎えることに。


ようこそシャングリラとあるが、我々の場合はさよならシャングリラ。ここで金沙江を渡り、いよいよ迪慶チベット族自治州シャングリラから麗江へと入る。さらば、シャングリラ!


窓の外には古城風の瓦屋根家屋やトウモロコシ畑が増えてきた。シャングリラではジャガイモくらいしか取れなかったので、辺り一面に広がるトウモロコシ畑を見て標高を下げてきたことを実感する。酸素の濃度についても確実に違ってはいるんだろうけど、鈍感な自分には余り違いが感じられんかな。


シャングリラを出て4時間20分、麗江バスターミナルへと到着した。くっそ大都会だし、何より暑いぞ麗江!!



Booking.com

Related posts(関連記事):

珠海郊外の寂れた郷村 ・東坑村
普陀寺の拝観を終え、市内から普陀寺に向かう途中で見つけた農科奇観(植物園)を徒歩で目指します。途中、東坑村というところを通り抜けました。観光客など皆無の超ディープチャイナです。 普陀寺から農科奇観は距離にしてジャスト3Km。東坑村はその中間に位置します。 中心地の宿。 悲しくなるほど寂れた村。経済特区である珠海市中心地からバスで40分程度しか離れていないのに、人里離れた過疎地域の...
中山市で流行中(!?)・怪しい美顔器
商魂逞しい中国人。流行りそうな物品があればすぐさま街頭販売での一儲けを企む連中がどこからともなく出現、路肩に店を構え出します。季節によって様々な露店が出ては消え、出ては消えていく中で、今年の夏によく目にしたヒット商品と言えばこれ。 韓国式美容方法を謳い文句としたキュウリ美容器。1つ8元(100円ちょい)と美容器としては破格のお値段。 中国広東省で可処分所得が上がってきている中間所得層の...
広州文化公園に見た阿Q像
朝起きて珠江沿いを散歩していると、右手に大規模な公園が現れた。名を「広州文化公園」と言い、「文明的市民になろう。文明都市を築こう」と市民に呼びかけている。 中国人の朝は早く、園内では既に老人や家族連れが社交ダンスやピクニックを楽しんでいる。 小鳥が囀る長閑な公園を歩いていると、何とも苦々しい表情の銅像にでくわした。 世界的文豪として知られる魯迅著の「阿Q正伝」の主人...
書門院と西安碑林博物館
次なる訪問場所は城壁南面の文昌門近くにある碑林博物館。碑林というのは聞き慣れない単語だが、文字や図像を刻んだいわゆる石碑の集合体のことらしい。字面からも想像できる通り、石碑・墓誌銘などの石像彫刻が林の如く大量に林立しているとのことで、碑林ということなのだろう。確かに宋代から収集してきたとされる碑林博物館の石碑コレクションは膨大で、書道や絵画・文化・歴史好きには一日あっても見足りないくらいの貴重なお...