瀋陽から丹東へ 北朝鮮ビューの丹東中聯大酒店に泊まる

2泊3日の瀋陽観光を終え、瀋陽から南東の方角へ約300km離れた丹東市へと移動します。

瀋陽は清朝時代の建物あり、中華軍閥系の建物あり、日本の南満州鉄道の建物あり、世界でも最大規模のコリアタウンありと、実に味わい深い街でした。北朝鮮レストランにも行けたし、満州族料理も食べれたし、大江戸温泉(笑)にも入れたし、もうこの地でやり残したことはありません。

一方、これから向かう丹東は北朝鮮との国境沿いにある街の中でも最大規模を誇る辺境都市ということで、瀋陽以上に朝鮮文化を味わえる場所だそうです。北朝鮮関連の観光では韓国から板門店に行くのが定番ルートとして定着していますが、ここ丹東も北朝鮮を見ることをウリにしたボーダーツアリズムで近年注目されてる町なんですと。
新型コロナの影響で丹東も大打撃を受けているなんて話も聞きましたが、果たして…

ということで、東京駅を模して建てられた瀋陽駅から丹東へ向け出発します。

規模感こそ違えど、なんとなーく駅の中も東京駅の丸の内口の駅舎のような。

丹東へは高速鉄道の和階号で。高速鉄道は町の郊外にある瀋陽南駅と北駅の発着本数のほうが圧倒的に多いのですが、瀋陽と丹東を結ぶ区間は市内にある瀋陽駅からもそこそこ出ているみたいで助かりました。

和階号の乗り心地が良すぎたのか高速鉄道に乗り込んだ瞬間に寝落ちし、気づいたら終点の丹東に到着してました。所要時間1時間20分。はやっ。

毛沢東同志の巨像がどーんとそびえ立つ辺境の地・丹東駅前。周辺には“辺境名産”と書かれた個人経営の土産物屋や安宿、旅行会社などが立ち並んでいて実に猥雑な雰囲気です。

ハングル文字の看板も多めで辺境の町感たっぷりですが、駅近の好立地な通りでもシャッター街になっていたりと、だいぶ廃れた印象を受けます。北朝鮮レストランのお姉さんが健在かどうかだけが気がかりw

中聯国際酒店(中聯大酒店)

丹東でのホテルは中聯国際酒店。北朝鮮と中国とを分かつ鴨緑江の畔に建ち、北朝鮮と中国とを結ぶ物流の大動脈である中朝友諠橋のド真ん前という最強の立地条件がウリの4つ星ホテルです。

2000年開業と年季の入ったホテルですが、ハードは想像していたより全然立派で一安心。まぁこの日は夏の繁忙期ということでリッツカールトン深センに泊まるくらいの宿泊料金でしたから、これくらいはやってもらわないとw

部屋:北朝鮮ビュー高層フロア

辺境地だけあって全世界的な禁煙ムーブの波がここまで届いていないのか、禁煙部屋をお願いしたところ、そんなものはないと一蹴されてしまいました。

部屋は当然ながら北朝鮮側の高層フロアで予約。
江景ってのが北朝鮮側のリバービューで、市景は反対側の丹東市街地ビュー。北朝鮮側の方が1泊あたり200-300元程高く設定されてますが、リバービューじゃなきゃこのホテルの魅力が半減してしまうので、ここではリバービュー一択でしょう。

見える。

見えるぞー。対岸の北朝鮮がよーく見える。

どうぞじっくりご覧下さいとばかりに、部屋には望遠鏡までw 対岸にも望遠鏡を持った軍人がいてこっちを観察してそうですがw

ここでカリギュラ効果発動。靄がAVのモザイクみたいに邪魔してて余計にムラムラして、北朝鮮に入国したい気持ちを抑えきれなくなってきますw

霧っぽいのが残念ですが、やはり見晴らしは抜群。禁断の北朝鮮を覗き見してるというなんともいえない背徳感(笑)を感じながら最高に非日常的な時間を過ごすことができるというw そういう意味では唯一無二のホテルではないでしょうかw

夜になると対岸の北朝鮮・新義州は真っ暗で不気味なくらいですが、中国側はネオンギラギラ。こんな明るかったら夜闇に乗じて北朝鮮に入ることはできないでしょうw 脱北ならぬ自主的入北w

話は逸れてしまいましたが、部屋の観察に戻って水回り。狭いけど普通に清潔だし不満な点はありません。お湯の出も特に問題ありませんでした。

アメニティ類もスリッパやバスローブも用意されているし、洗面台にも日常生活に必要な物は全て揃ってます。

いささか揃い過ぎてしまっている物もあり、有料コンドームが4箱もw

朝食

朝食は…うーん…1泊30元とビュッフェにしては破格の料金だったのですが、あまりお勧めできません。

まぁでも立地は本当に言うことないですし、部屋のクオリティも及第点。丹東を再訪する機会があるとしたら、またこのホテルに泊まるかなーと思います。
あとは注意ポイントとして、北朝鮮から将軍様が鉄道でやってくる時はこのホテルも予約の受付が中止になるそうなので、将軍様と渡航日程がかぶらないようご留意くださいw

【丹東中聯国際酒店(ZHONGLIAN INTERNATIONAL HOTEL)】

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