宿泊記クラウンプラザ瀋陽パークビュー

2023.10.07
瀋陽, IHG

極東ゴールデントライアングルの観光を終え、中国高速鉄道網の最東端に位置する吉林省の琿春からお隣・遼寧省の瀋陽へと移動します。

ちょっとお隣の県までぶらり旅…という日本的な距離感は中国大陸には通用しません。お隣の遼寧省まで山を越え谷を越え800kmの大移動となります。

琿春から高速鉄道で瀋陽へ

琿春の郊外に建てられた鉄道駅は想像の100倍立派な建物で、中国語・英語だけでなくハングルとロシア語を含めた4か国語で駅名が表記されています。中国広しといえど、4か国語表記の鉄道駅はここ以外にあまりないレアものかと。

北朝鮮やロシアの密輸業者に通ずるフリーランスの運び屋さんなのか、謎の麻袋を担いだ国籍・年齢不詳の男がやたらと多く、荷物検査も他の駅に比べて特に厳重でした。
自分も封を切った蒸留酒の持ち込みが禁止されてることを知らず…飲みかけの朝鮮人参酒が見つかって怒られちゃいまして、没収される前にその場でガブ飲みw 土産のマトリョーシカに発情するくらいのビンビンの状態で高速鉄道に乗り込むことになりましたw

クラウンプラザ瀋陽パークビュー

瀋陽での宿はクラウンプラザ瀋陽パークビューホテル（Crowne Plaza Shenyang Parkview Hotel）。高速鉄道が乗り入れる瀋陽北駅から地下鉄二号線で3駅とアクセスが良く、更には有名な観光地であるホンタイジさんのお墓のすぐ傍という立地が決め手となりこのホテルを選びました。

ホンタイジの墓地公園の隣ということで、もう少し落ち着いた雰囲気のホテルを想像していたのですが…ギザギザしたフォルムがアバンギャルド、それでいて近くで見たら古めかしいという想定外のホテルでした。昔はイケてたのにどこかで拗らせちゃったイタイ系シニアみたいな風貌です。

オーナーの個人的なテイストなのか、内装も古いのにだいぶ攻めたデザインです。
因みにロビーバーではハッピーアワーのサービスも提供されるとチェックイン時に案内されましたが、ドリンクは水とソフトドリンクのみ。スナックも朝食の残飯しか置かれてなかったのでスルーしました。

部屋

部屋は高層階のクラブルームにアップグレードして頂いたようです。

ホテルで荷を下ろすなりシャワーを浴びようとすると、温水が出ず。抗議をしたところ「20-30分くらい水を出しっぱなしにしてれば水温が上がってきます」と言われたのでひたすら水を浪費。それでも水温が上がらなかったのでエンジニアに来てもらったところ、「高層階だからお湯が出るのに時間がかかる」と言って去っていきました… 中国で生きていくって大変ですよね笑

次の日の朝はお湯が出ましたが、夜は結局最後までお湯が出ることはありませんでした。

業務連絡のメモにしか見えないウェルカムレターw 右利きの人が左手で書いたような文字で「祝您入住愉快」って言われてもw

パークビューを謳うホテルで部屋も公園の方角を向いているはずなのに、実際はカオス交差点ビュー。足元に12車線×12車線＋バイク用の側道という超巨大交差点があって、およそ“パークビュー”と聞いて想像するような風景ではありませんでしたw

朝方は公安の方々が人海戦術で交通コントロールの業務にあたってましたw カオスな交通事情を高みの見物できるという意味ではパークビューよりは面白いんですが、古い建物だけあって防音対策はイマイチなので、低層階だと外の騒音が気になるかと思います。

低層フロアの騒音を取るか、高層フロアのお湯無しシャワーを取るか。厳しい選択を迫られます。

朝食

何も期待しなければ失望することもないので、中国では何事にも期待しないことが重要。ということで何も期待せずに朝食会場に向かったのですが、意外とまともで良かったです。特に揚げパンは美味で、豆乳とのコンボは最強でした。

周辺環境

ホテル名にもあるパークビューですが、そのパークとは清の初代皇帝・ホンタイジさんとその奥さんが眠る昭陵（通称、北陵公園）のこと。ホテルから徒歩5分の位置にあります。

国家級観光地が近いということで、ホテル周りの飲食オプションもまぁまぁ豊富。
この日は瀋陽老味道というキャッチフレーズに惹かれて、満堂紅老菜館というレストランに入ってみました。SINCE1998の“98”の部分のライトが落ちてSINCE18になっちゃって、まるで赤眉の乱の頃から開業してるみたくなってるのもポイントが高かったw