エキゾチックなカサブランカの旧市街(メディナ)を歩く

マラケシュやフェズといった世界遺産都市や西海岸のリゾート地と比べると観光的には冴えないカサブランカ。見どころ無き殺風景な大都市と評判で、モロッコの空の玄関口だというのに旅行者の皆様からはスルーされがちな存在感の無い町なのですが…

何に刷り込まれたのか分かりませんが、なんか自分はカサブランカという町の名前の響きに、ある種の幻想みたいなものを抱えてたんすよね。前世モロッコ人だった疑惑が出るくらい、カサブランカと聞くと無性にノスタルジックな気持ちに駆られるし。

多分、行ったら行ったで幻滅間違いなし、そう分かってるんですけど、思い漕がれるカサブランカのメディナに行ってみることにしました。


大西洋に面したカサブランカ港の防御を固めるようにして築かれた城壁内に広がる旧市街(メディナ)。1755年の大地震後にポルトガルが去ってから形成された古い町で、内部は細い路地が入り組んだ複雑な構造となっています。


グーグルマップも正常に機能しないような迷宮っぷり。
今回は城壁の南にある時計台から入り、城壁北側にあるリックス・カフェ付近に出るという迷路チャレンジに挑みます。


ひだり みぎ
カサブランカ(スペイン語で白い家の意味)という名の通り、白い壁がひたすら続くカサブランカの旧市街。その路地裏迷路を奥へ進めば進むほど、近代世界の発展から取り残されたかのような素朴で伝統的な雰囲気が濃くなります。もうね、洗剤のCMに出て欲しいくらいですよ。建物も驚きの白さ!

ひだり みぎ
ひだり みぎ
真っ白い壁に囲まれた細い路地が縦横無尽に広がる旧市街をひたすら北へと進んでいると、大規模な野外市に行き当たりました。ツーリスティックなものではなく、八百屋、魚屋、肉屋を中心とした生鮮市場とガラクタ市がごっちゃになった混沌とした雰囲気です。
カラフルなローブを身に纏った女性、馴染みのない言語が飛び交う魚市場、がっさりと束売りされているミントや茶葉、天井まで積まれたオリーブやデーツ、幾何学模様で彩られた芸術的なナン、刺激的な匂いを発する色とりどりのスパイスなどなど、目・耳・鼻にエキゾチシズムが強烈に訴えかけてきます。

ひだり みぎ
ミントミントミント。どこに行ってもミントの山。ミントティーだけじゃなくモヒート飲みたくなるわ。

ひだり みぎ
漁業が盛んなモロッコだけあって、市場の主役は揚がったばかりの活きの良い魚を捌いて売る鮮魚店。イワシにカツオにスズキにと、狭い路地を新鮮な魚が埋め尽くすほどの勢いで市場を賑わせてます。

ひだり みぎ
色鮮やかで、活気ある市場にモロッコの豊かな食文化が垣間見えます。

基本的に現地在住民用の市場なので、“世界三大ウザい人種”とも評されるモロッコの観光地で暗躍する悪名高く強引な客引きやぼったくり野郎、お節介ガイドといった輩も出現しませんでした…
と、ここで遂に後ろからワイを呼びかけながら追っかけてくる怪しげな男が。ようやくイベント発生か!?物乞い系?強制ガイド系?しつこい客引き系?一瞬、ワイの警戒センサーが作動するものの、振り返ったらにっこにこ笑顔の男が一緒に写真を撮れと。なんだ?そうやって写真を撮らせて、後になって撮影料を求めてくるような新手の詐欺師か?

撮った写真を見せるなり、納得の表情を浮かべるモハマド氏。うむうむ、と。で、この先のカフェは良いぞとだけ言い残して来た道を引き返していきました。んん?ウザさは皆無だったんだけど、一体なんなんだ?カフェの回し者?わざわざワイを追っかけてきて一緒に写真を撮ろうとした男の動機が分からない。

これは何かの罠か?そう用心しつつも、エキゾチックな音楽と爽やかなミントの香りに誘われ、恐る恐る男に勧められたカフェに入ってみる。

店内に入ると、底抜けに明るく振舞うハイテンションな店主が外国人用のメニューを持ってきてくれたが、見たら英語ではなくフランス語。何やら話しかけてもくれるが、聞いてみたら英語ではなくフランス語。まぁ親切そうな感じだし、メニューもあって明朗会計なのでここで小休憩することに。

注文したのはがっさりとミントの葉が入ったThe Petit(ミントティー)。0.90ディルハム(≒100円)と適正価格のように思えるし、ぼったくられていたとしても許容範囲内。

実際に飲んでみると、ミントの爽やかさと濃厚な甘さが一気にモロッコ気分を高めてくれ…って、甘っ!ゲロ甘いよコレ。しかも、デフォでこんなに甘いのに、更に角砂糖が2個も付いて来るとか…甘すぎて、飲めば飲むほど喉が渇くというね。モロッコ人の味覚、不思議だわー。

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