カサブランカの定番観光スポット ハッサン2世モスク

しばしば観光資源の無い退屈な大都市とこき下ろされるモロッコ最大の都市カサブランカですが、見所が全くもって無いというわけではありません。

これぞカサブランカ!という観光名所もありまして、それが、世界で7番目に大きなモスクであり、世界最高のミナレットを持つというハッサン2世モスク。あー、なんだ、またモスクか…そう思ってしまいそうなところですが、せっかくなのでアッラーへのご挨拶も兼ねハッサン2世モスクを訪問することにしました。いや、ぶっちゃけやっぱり他に時間をつぶせるようなところが無かったんでね、カサブランカ。


大西洋にちょこっと突き出た小さな岬のような場所に建つ巨大なハッサン2世モスク。
なぜこんなところに?単にモスクの建造を命じたハッサン2世がオーシャンビューに憧れてたという訳ではなく、コーランを読んで「神聖なるモスクは海の上にこそ建てられるべし」みたいな解釈をしたかららしい。
でも、いくらコーランに書かれてるからって流石に離れ小島に建てると建造コストや納期がかさむし…そやっ!ってことでこの場所にモスクを建て、更に、床の一部をガラスにすることで、まるで海に浮いているような感覚に浸りながらお祈りを楽しめるという工夫を施したそうな。自分が海辺に建てたかったがために都合の良いようにコーランを拡大解釈したって可能性も微レ存だけど。


堂々と聳え立つ200m超のミナレットは圧巻の一言。
なにもここまで大きくしないでも…と思うところですが、そこは贅の限りを尽くすマンの名を冠した一大プロジェクト。国の威信をかけ北アフリカを象徴するモスクを建造したい!と、モロッコ全土から職人という職人をかき集めてプロジェクトを動かし、1986年から8年がかりで世界でも最大級のモスクを造りあげたそうな。

そのサイズたるや…敷地面積で9ヘクタール(東京ドーム約2個分)、モスクの建物が2ヘクタール(東京ドーム約0.4個分)。収容人数はモスク内部に25,000人、敷地全体だと105,000人が収容できるのだと。

気になる建造費は5.85億ユーロ(≒700億円)。1,200万人によるドナーによるクラウドファンディングにより大部分の資金を捻出したらしいっす。さすがは国王、資金調達力が半端ないっす。

ハッサン:ワイの夢であるモロッコを代表するモスクを造りたい!リターンは証書!


これが世界一の高さを誇っていたハッサン2世モスクのミナレット。そう、“誇っていた”と過去形です。今でも世界一とか紹介されていますが、残念ながらそれは世界一詐欺で、2019年に隣国アルジェリアが265mの高さの巨大ミナレットを持つモスクを完成させたのだと。


参照:https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_tallest_minarets

まぁ、世界一だろうが世界二位だろうが、ハッサン2世モスクがデカいという事実に変わりはありませんが。

ひだり みぎ
ひだり みぎ

デカいだけじゃなくて幾何学模様のディティールも凝ってます。木材や大理石に彫り込まれていたり、細かな施釉タイルが緻密に組み合わされたり、瓦に塗り込められてたりと、様々な手法でイスラム独特の美が表現されていて、さながらイスラムアートの野外美術館かのよう。

また、外だけじゃなくて内部も凄いらしいっすよ。自動ドアやスライド屋根、ソーラーシステムを活用した床暖房など、建築当時の最新技術が盛り沢山に活用されているらしい。
“らしい“というのは、今回は内部に入れずに自分の目では確認できなかったから。
残念ながらこのモスク、観光客には開放されておらず、定められた時間に開催されるツアーでしか入れないのだと。無念。

【ツアー開催時間】
夏季:
09:00、10:00、11:00、12:00、15:00(金曜は09:00、15:00)

冬季:
09:00、10:00、11:00、14:00(金曜は09:00、10:00、14:00)

入場料は130ディナール(≒1,400円)と現地相場からするとお高めですが、せっかくなんでね。もしカサブランカに行かれることがありましたら、最新のツアー開催時間をモスクの公式サイトで確認の上で行かれることをお勧めします。
モスク公式サイト:https://www.fmh2.ma/en/mosque/visits/paid-visits

【ハッサン2世モスク(Hassan II Mosque)】

所在地:Boulevard de la Corniche, Casablanca 20000
電話:+212 5224-82886

Related posts(関連記事):

モロッコ入国 カサブランカ空港から市内のカサ・ボヤージャー駅へ
遂にやってきましたモロッコの空の玄関口・カサブランカ ムハンマド5世国際空港。ここはぱぱっと入国して宿泊先へと向かいたいところですが… イミグレーション混んでるなー。単純に入国者の人数が多いというよりも、窓口の数が少ない&審査官がちんたらと非効率に作業しているので列の消化が悪すぎる。そもそもモロッコに入国する外国人がこれだけいるというのにも驚きだし。 結局、50分ほどかかってワイの...
宿泊記 シェラトンカサブランカ ネット上での悪評、実際は如何に
カサブランカでの滞在先はシェラトン(Sheraton Casablanca Hotel & Towers)。 1989年に建てられ、改装も2004年以来していないという古めかしいマリオット系列のホテルっすね。 モロッコで宿泊予定のSheraton Casablanca、宿泊客からの評価が低すぎて心配になってきた 部屋は不潔で異臭が強烈。TV、エアコンは故障で使えず エレベーター...
カサブランカ新市街 世界三大ウザい国?
旧市街の迷路地獄からも抜け出せたことだし、続いてはぶらぶらとカサブランカの新市街を歩いてみることにします。 モロッコ最大の都市ということだけあって、高層ビルが立ち並ぶ幹線道路は渋滞とクラクションの雨嵐がエグいことエグいこと。また、クラクションだけでなく、ウインカーも出さずに無理に車線変更してはトラブって大声で罵り合ったりと、結構なカオスっぷりです。映画カサブランカによる影響もあってロマン...
エキゾチックなカサブランカの旧市街(メディナ)を歩く
マラケシュやフェズといった世界遺産都市や西海岸のリゾート地と比べると観光的には冴えないカサブランカ。見どころ無き殺風景な大都市と評判で、モロッコの空の玄関口だというのに旅行者の皆様からはスルーされがちな存在感の無い町なのですが… 何に刷り込まれたのか分かりませんが、なんか自分はカサブランカという町の名前の響きに、ある種の幻想みたいなものを抱えてたんすよね。前世モロッコ人だった疑惑が出るくらい...