コスパに優れるフェアフィールド東莞常平 宿泊記(Fairfield Dongguan Changping)

この日は東莞に新しくできたばかりのフェアフィールド バイ マリオット東莞常平(Fairfield by Marriott Dongguan Changping/東莞星汇広場万楓酒店)へとプチ遠征。

フェアフィールドホテルといえば北米ではハイコスパなセレクトサービスホテルとして破竹の勢いで成長をしてきた人気ホテルだけど、中国での認知度は全然。それが去年から一気に中国で攻勢をかけてきていて、2017年に中国初のフェアフィールドが南京にオープンしてからというものの、東莞常平、上海静安、済南と次々に繁殖を続け、2019年度には景徳鎮と太原にも開業を控えるという勢いを見せている。

基本的なコンセプトはSPGのエレメントやハイアットのハイアットプレイスに似てるかな。コストのかかるサービスやインテリアをそぎ落とし、シンプルながらも高級感ある空間を提供するようなブランドである。レストランやスパなど付帯施設付きで包括的なサービスを提供するフルサービスのホテルより、こういったセレクトサービスホテルの方が昨今勢いがあるようで、中国のみならずアジア全域でフェアフィールドやアロフトといったセレクトサービスホテルがホテル数を伸ばしている。

因みに1980年代後半にフェアフィールドのブランドコンセプトが打ち出された際には、デイズインやハンプトンインといったバジェット系ビジネスホテルと同等程度の一泊US$45を宿泊レートと想定していたらしい。この価格で泊まってもリッツカールトンに泊まっても宿泊実績的には同じ1泊。場外ホームラン打とうがドームランでスタンドぎりぎりに打ち込もうが同じホームラン1本は1本。ライフタイムプラチナ会員を目指して宿泊実績稼ぎに邁進する修行僧的にはありがたい存在である。

流石に1980年代と比べるとレート水準は上がってしまっているが、それでもここ東莞のフェアフィールドも一泊税サ込みで368元(≒5,980円)。まさか中国系の同等ホテルと同じくらいのレートでマリオット系列のホテルに泊まれるとは…。

香港から常平へ

ではいざ行かん、東莞の常平へ。でもどうやって?
ひだり みぎ
香港から移動すると仮定した場合は、ホンハムから広州東行き広九直通列車を使うのが一番早くて楽。香港市街地のホンハムから僅か1時間10分で常平に着いちゃいますし、ホンハムで出国検査を受け常平で入国検査を受けるので、深センのイミグレの混雑を回避できるメリットもある。運賃もHK$155と法外に高いという訳でもないし。
参考サイト:https://www.it3.mtr.com.hk/b2c/frmFareGuangdong.asp?strLang=Eng

どうしてもバスが良い!という方にはバスで移動できないことはない。以下リンクは香港から佛山へとバスで移動した際の体験記だけど、常平に行くのと基本は同じ。


香港からバスで中国とのボーダーに移動し、国境を越えたところで待機している各都市行きのバスに乗り換える。ここで自分は佛山行きのバスに乗ったけど、これで常平行きのバスに乗ればいいだけの違い。但し、バスだと国境で乗り換えがあるので荷物を持ってたら面倒だし、ソロ移動で言葉が喋れないと不安だと思う。

自分の場合はと言いますと。深センから常平に行くという知り合いに車で送ってもらっちゃいました。なので、移動中の冒険は省いて、本日はいきなりホテルエントランスからの紹介になります。

ということでいざ突入。

ロビーフロア



フルハイトの大きな窓で大変明るく爽やかなロビーフロア。いくら中国とはいえ税サ込々5,000円台のホテルとは思えんぞ。但し、一部サービスを妥協することで成り立っている価格なので、ドアマンやコンシェルジュは一切無し。誰にも迎え入れられることなく自分でフロントへと直行する。


フロントに行くと、こちらが名乗り出る前から「ようこそ!」と笑顔で熱烈歓迎を受ける。プラチナ特典自体は500リワードポイントとレイトチェックアウトくらいのものだけど、こういう対応があれば他の特典など要らんわとすらすら思わせてくれるような良い対応だった。中国の新しいホテルにしては珍しいと思ったら、マネージャーさんが他のマリオットからの転籍者らしく、気合の入った指導を受けたらしい。


フロント周りにはアロフトのRe: Fuel的な24時間営業のショップがあり、日用品や簡単な飲食品が販売されている。


ビールの品揃えはそこそこ良いし、価格もホテルのミニバーなんかと比べると随分と良心的。コロナの瓶とドイツビールのロング缶が20元で、青島の330ml缶が10元。仕事終わりにホテルに帰ってきてついつい手が伸びちゃいそうな価格設定だ。


ルームキーでアクセスできるジムもあった。この24/7のミニショップと簡易的なジムを備えるのがフェアフィールドのハード面での特徴らしい。その代わり、プールやファンシーなレストランは無く、飲食施設はオールデイダイニングのレストランが1箇所だけというのがデフォ。

部屋:ビジネスルーム

シンプルだけど清潔で温かみのある部屋、これがフェアフィールドの特徴。
ひだり みぎ
部屋の種類は「デラックス」と「ビジネス」の2種類。ビジネスルームの方が数十元高いレート設定になっているけど、広さや作り自体は変わらなそうなので、低層階と高層階の違いのみなのかな。


別に高層だろうが外の景色は大したことないんだけど、交通量の多い場所にあるので、もしかしたら低層だと外の音がきになってくるのかな。まぁ選べるなら高層フロアを選ぶに越したことはないでしょう。

ひだり みぎ
部屋の中はシンプルながらも快適。特徴的なのは、シンクとベッドがスライドパネル1枚で仕切られていることだろうか。パネルをスライドさせてオープンにすればバスシンクの目の前直ぐがベッドという状態になる。まぁ基本はソロ利用の部屋っす。

ひだり みぎ
ドアを開けて直ぐ右側前方が、このコンパクトなバスルーム。シャンプー・ボディーソープ・ハンドソープは据え置き式の物だし、バスアメニティ的な物も節約の対象となっていて、洗面台周りには歯磨きキット・コップ×2・ドライヤーくらいしか用意されていなかった。

ひだり みぎ
入って左手前方がクローゼット。バスローブやアイロン、電子ポット、冷蔵庫、金庫、スリッパといったところは揃っている。このアイロンなんかはビジネスルームだけの備品かと思ったけど、デラックスにも置かれているみたいだし…ほんとデラックスとビジネスルームの差が分からない。

ひだり みぎ
コンプの水2本、ティー・コーヒーセットもあるし、冷蔵庫にはビールとソフトドリンクも用意されている。


ウェルカムフルーツまで用意頂いたし、切り詰めるところは切り詰めているけれど、ゲストが快適に滞在できるようにとの計らいは十分に感じられる。

朝食

ひだり みぎ
朝食はロビーフロアのオールデイダイニングで。

ひだり みぎ

麺料理の具材も豊富だし、宿泊者全員に付いてくる朝食サービスにしては頑張っている。ホリデイインエクスプレスや東横インレベルだと思っていたので、これは嬉しい誤算。


一泊5,000円台のホテルの無料飯にしては悪くないでしょう。オープン後すぐの滞在で利用客も多くなかったからか、ホリデイインエクスプレスみたく朝食を食べるのに順番待ちみたいなことも無かったし。

所感

いやー、税サ込み朝食付きで368元なら確かにコスパは高い。常平だとフルサービスホテルの汇華国際飯店、逸豪国際大酒店、欧亜国際酒店あたりに泊まられる出張者が多いかと思いますが、清潔度合いと部屋の快適さでいったらフェアフィールドの方が全然上でお勧めです。

フェアフィールド東莞常平(東莞星汇広場万楓酒店)


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住所:常平鎮横江厦村星汇広場2棟
電話:+86 185 7695 0253

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