ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテル クラブフロア宿泊記

2017年11月某日。この日は翌日早朝羽田発のフライトに備える為の前泊の宿としてヨコハマ グランド インターコンチネンタルに泊まることにした。1991年にIHGことインターコンチネンタルホテルズグループの日本初進出ホテルとして開業して以来、横浜みなとみらい地区のランドマークとして君臨し続けてきた歴史あるホテルである。

さすがはランドマーク、住所も実に分かり易く“みなとみらい1-1-1”となっている。

みなとみらい駅からみなとみらい1丁目1番地1号へは徒歩5分。ただ、駅から徒歩5分と言っても、みなとみらい駅は地下深いところにありホームからだと10分程かかる為、駅から近いホテルという印象はあまり無い。特に空港に近いという訳ではないけれど、やっぱこのホテルは電車で向かうより羽田からバスで乗り付けるイメージだな、自分の中では。あとは、横浜港に面した場所にあるホテルなので船でのアプローチとか。


横浜港に面して建つ風をはらませたヨットの帆のような形をした白亜の建物がインターコンチネンタル。10年程前に初めてこちらのホテルを訪れた際には入り口を探して港側に向かってしまったのだが、エントランスは港とは反対側に設けられている。

館内に入ると吹き抜けになったロビーのゴージャスさと2階フロントのどうしようもない混雑ぶりに圧倒される。1階を含めたロビーエリアは広々としているのに、594もの客室数を誇る巨大ホテルの割に2階フロントは小ぶりな造りで、チェックイン・チェックアウトが集中する時間帯はどうしても混雑してしまいがち。この日は更に悪いことに近くでイベントがあった関係からフル稼働に近い状態だったらしく、それはそれはもう酷い混雑状況だった。
ひだり みぎ

某香港系キャリアのCAの方々も多く、くっそ混んでて列の最後尾がどこかも分からないくらいカオスだったので、28階のクラブラウンジでチェックインをさせて頂くことに。

そう、この日はクラブフロアでの宿泊で10,000ものボーナスポイントが付くキャンペーン中だったこともあり、クラブインターコンチネンタルのレートで予約していたのである。その特典として28階のラウンジでチェックイン・チェックアウトの手続きをさせて頂けるというわけ。

因みにこの日の最安部屋のレートは13,500円で、クラブレートは19,000円~。5,500円の値差で5,000円相当に値する10,000ポイントがもらえるならそりゃあクラブレートで予約しない手はないでしょう。仮に二人で泊まるとしたら一人あたり2,750円ですからね。これで朝食と飲み放題食べ放題のカクテルアワーまで付いちゃうんですから迷うことなくクラブレートで予約した。

しかし…ラウンジの紹介は後に回すとして、ラウンジにてチェックインをお願いすると、残念ながら部屋が用意できていないとのことで超絶込み合うラウンジ内で1時間超待たされた。どうもラウンジで過ごす他の皆様も私同様に部屋が用意できるのを待たされているらしい。ラウンジでは椅子に座りドリンクを飲みながら待てるとはいえ、規定のチェックインの時間を過ぎても何とも思ってなさそうなスタッフ様の対応にはちょっと失望した。この日は特に忙しくて天手古舞だっただけであり、普段はこんなことはないのだろうけど。
ひだり みぎ

あと、インターコンチネンタルでこんなに手狭なラウンジはみたことないというくらい小さなラウンジなのに驚いた。トータルでも20席もないという程度の規模なんで、カクテルアワー時には激烈な席取り合戦が展開されることになりそうだ。

【クラブフロアの特典】
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・ラウンジでの朝食やカクテルタイムでのミールやドリンクが無料
・クルーズ船(ル・グラン・ブルー)ツアーへの参加が無料

また、IHGリワードクラブのスパイアエリート会員の特典として「ドリンク券か600ポイント(≒300円)」のいずれかも選択できたのだが、ラウンジが使えるのであればドリンク券は不要なので今回はポイントを選ぶことに。SPGの中上級ブランドなら1滞在で500スターポイント(≒1000円)も頂けることを考えれば、IHGの600ポイントなんて何の足しにもならない端(はした)ポイントなんですけどね。まぁ塵も積もればの精神で。

部屋:グランドデラックスルーム

結局、部屋に入れたのは15:30。デラックスルームシティビューの部屋をクラブインターコンチネンタルレートで予約していたところ、アンバサダー会員の「ワンランク上の客室へのアップグレード特典」でグランドデラックスの部屋へとアップグレード頂けたようだ。

【ヨコハマ グランド インターコンチネンタル 部屋カテゴリー一覧】
ビジネスルーム 27㎡
スーペリアルーム シティビュー/ベイビュー 27-38㎡
デラックスルーム シティビュー/ベイビュー 31-38㎡
グランドデラックスルーム シティビュー/ベイビュー 38㎡
クラブルーム シティビュー/ベイビュー 38㎡
和室スイートルーム 67-116㎡
ジュニアスイートルーム 72㎡
ハーバースイートルーム 88㎡


ホテルの客室はアルファベットのAの様な形で配置されていて、部屋からの展望はベイビューもしくはシティービューの二種類に大きく分かれている。宿泊料金的にはベイビューの方が1段階高く設定されており、このビューの違いだけで「デラックス(シティビュー)から1段階のアップグレードでデラックス(ベイビュー)にアップグレードしておきました」という酸っぱいアップグレードになるのではと薄々心配していたが、無事にデラックスからグランドデラックスへと部屋のカテゴリーをアップグレード頂けた。

25-26階に位置するグランドデラックスは2015年リニューアルとインターコンチネンタルヨコハマの中では一番最近になって改装されたカテゴリー。一度泊まってみたいと思っていたのでちょうど良かったわ。
ひだり みぎ
落ち着いたトーンのダークブラウンに、ベイサイドのホテルらしく海や空のネイビー色をしたファブリックと陽の光や雲を思わせる爽やかな白いベッドと壁紙が上手くマッチした室内。ベッドサイドのスタンドには帆船が描かれていたりと、港町横浜だけあって豪華客船を連想させられるようなデザインというか、港町のマリン感が上品且つクラシカルに表現されたようなテイストになっている。地域特性が活かされてて中々良いじゃあないですか。


ひだり みぎ
ビジネスデスクも小さいけど高級そうな木目調。


改装されて未だ日の浅い筈のグランドデラックスルームであるが、クローゼットだけは昔のスタイルを貫いているようでレトロなルーバー状の白い扉のまま。でもこれもこれで何となくマリンっぽい感じがしてくるから不思議である。

バスルームもレイアウト的には開業当時のままなのか、ちょっと古臭いスタイルの造りというか。ただ、インターコンチネンタルヨコハママジックだろうか、アンティークな十字ハンドルの蛇口なんかにもマリンテイストが感じられてきたりする。
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バスアメニティはインターコンチネンタルの共通ブランドで、レモン・ヴァーヴェナの香りが爽やかなAgraria(アグラリア)の物。この匂いを嗅ぐだけで、「ああ、インターコンチネンタルに来たんだな」と思わせてくれる逸品である。賛否両論あるみたいだがワイは好き。

…まあ部屋自体は特別優れてるというわけではないが、部屋からの展望は素晴らしい。もうほんとにキラービューで、この景色の為だけにこのホテルを選ぶといっても過言ではないくらい。

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ランドマークタワーから山下公園まで眺められ、眼下にはコスモワールド…これぞみなとみらい!的な贅沢な風景が窓の外すぐ近くに広がっている。ベイビューも良いけれど、シティビューの方がヨコハマらしいダイナミックな夜景が満喫できて個人的には好みかな。

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こちらはアンバサダー特典としてのウェルカムギフト。ホテルオリジナルのチョコレートがデスク脇のトレイに置かれ、冷蔵庫にはウェルカムフルーツも冷やしてありますよとの案内書きも添え置かれている。客室アップグレード・ウェルカムギフト・ウェルカムフルーツに加えて16:00までのレイトチェックアウトといった特典満載のアンバサダー。上手く使えば週末の無料宿泊券だけでも会員費の元が取れちゃいますし、インターコンチネンタルに年に複数回泊まるという方にはお得度は高いっす。

アンバサダープログラムに関する公式ページの案内はこちら。
https://www.ihg.com/intercontinental/content/jp/ja/ambassador

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ギンギンに冷やされたウェルカムフルーツは柿・葡萄・キウイ・オレンジの4種類。ウェルカムフルーツと称して傷んだリンゴを3つ並べるだけの芸の無い中国の某ホテルとは違い、ここでは季節によって旬の果物をご用意頂ける。

クラブラウンジ

【クラブラウンジのサービス内容】
朝食:07:00-11:00
ティータイム:11:00-17:00
オードブル:17:00-19:00
カクテルタイム 17:00-21:00(20:30ラストオーダ)

17:00~21:00はお待ちかねのオードブルタイムで、簡単な軽食やドリンクを楽しむことができる。
チェックイン時にすっごい混雑してたこともあり、座席確保の為に17:00ちょい過ぎにラウンジに向かったところ、既に9割方の席が埋まってしまっていた。皆さんすっごい気合入れて早めにスタンバられているんですね(下の画像は21:00前の空いた時に撮影)。

クラシカルな内装で良い感じなんだけど、もう少しスペースに余裕があったら…。

ドリンクスペースを設けるスペース的余裕もないからか、朝食時間帯以外のドリンクはオーダー制。

カクテルタイムのメニューはアサヒスーパードライとプレモル、赤ワイン、白ワイン、スパークリングワイン、ロゼ、シェリー、日本酒、焼酎、ウイスキー、ブランデーといったラインナップで、カクテルは8種類、ノンアルコルカクテルも5種類と中々に豊富。ミールは19:00に片づけられてしまうがドリンクは21:00まで楽しめるのもありがたい。

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ミールは品数こそ少ないものの、ホテル内レストランの中国料理レストラン「カリュウ」、フランス料理の「アジュール」、イタリア料理の「ラ ヴェラ」からのタパスが供されていてレベルは高く、カクテルタイムのおつまみとしては十分に楽しめる内容になっている。ただ、やはりゲストが多い時には料理争奪戦となってしまうので落ち着いては食べれないのがちょっと…この日だけではは判断できないけど、ラウンジの大きさと利用客数のバランスが非常に悪かったので、もう少しクラブレートを高く設定しても良いかもしれんな。

クルーズツアー

カクテルアワーを楽しんだ後はホテルが所有するクルーズ船でのツアーに参加すべく、ホテル裏手にある“ぷかりさん橋”へと向かう。

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因みにこの“ぷかりさん橋”、なんちゅうネーミングやねんと思ったら、この名称は全国公募によるもので、桟橋が浮体式の構造であることから付けられたそうだ。ガイドさん付きなので様々な豆知識も教えて頂ける。

ひだり みぎ
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日没を迎え煌めきだす横浜の街の美しい夜景に見送られながら、大観覧車や赤レンガ倉庫などの人気スポットを海上から巡る。


横浜港に寄港している大型客船の直ぐ横を通り過ぎ、沖合から見るみなとみらいの夜景を楽しんでから船は運河へと引き返す。



30分という短い時間のクルージング。海からみなとみらいの夜景を楽しむなんてベタすぎるだろうと思ったが、意外や意外、実際に乗って見ると想像以上に楽しめるものである。

所感

確かにラウンジは狭くて時間帯によったら混雑し過ぎで落ち着かない点に加え、フィットネスが有料で5,400円と高いことやラウンジでの朝食が07:00~と遅いのは頂けないが、19,000円でクラブフロアに泊まれるなら全然あり。2諭吉以下でクラブルームに泊まれるなら確実に再訪するわ。

ヨコハマ グランド インターコンチネンタルホテル


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住所:神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-1
電話: +81 45-223-2222


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