お次の運転手お勧めスポットはサラーラから東に50キロのところにあるWadi Darbat。自然の泉があり青々とした木々も生い茂る動植物の楽園的場所なんだと。手付かずの自然が残るワイルドライフの宝庫といった表現もしてたな。さすがに楽園とか自然の宝庫はちょっと大げさに言い過ぎだろーと突っ込みたくもなったが、「行ってみたいやってみたいリスト」にラクダの群れを至近距離で見る!というリクエストをしていたからわざわざ連れてってくれるんだろうから運転手の心遣いにはただただ感謝。
サラーサから東に50キロ、Wadi Darbatという丘で草を食べて「むっは~、うめぇこりゃ」という至福の表情を浮かべる駱駝。感染症とか怖いんで触れなかったけど、ほんと乗っけてもらいたかったわ。あとここには野生のドンキーも多く群れをなしてたけど、警戒心が強く近づこうとしたら走って逃げられた pic.twitter.com/mzOqJgAGCI
— ポンズ (@Worldtravelog) 2017年12月29日
今日も色んなところ行って色んなことしたけど、ハイライトは野生の駱駝との戯れだな。遺跡でも丘でも山でも崖でも水辺でも市街地でも、行く先々で駱駝が木の葉や草をムシャムシャと呑気に食い漁る姿がキュート過ぎて萌え死ぬところだった pic.twitter.com/2ZHyuzCCCQ
— ポンズ (@Worldtravelog) 2017年12月29日
動植物の楽園を目指してアラビア海から北数十キロの地点に海岸線と平行に聳えるサマハン山(Jabel Samhan)を目指す。遠目から見たら痩せ細った岩稜を持つ中東独特の小高い丘といった感じであるが果たして…
地図で見る以上に遠く、とても動植物の楽園には見えないアップダウンの激しい山道を20分程ひた走る。
今は乾季で乾ききってしまっているが、雨季になるとここら一帯に緑一面に広がり、山頂付近からは30m級の高さの滝が勢いよく流れてきて川となってアラビア海に注ぎ込んでいくそうだ。
ある程度登ったところから振り返るとこれまた絶景で、港町・タカやサムフラム遺跡の向こうに広がる一望できる。
アップダウンを繰り返しながら標高を上げていき、平坦な場所にさしかかった辺りで確かにラクダや牛といった動物の姿もチラホラと確認できるようになってきた。運が良ければオリックスやオオカミなんかも見れるのだと。マジっすかさすがは動植物の楽園ですねと興奮してくる私。
ここだと言って車を降ろされたのだが、乾季だからか泉の規模も小さく、ちょっと想像してた楽園とは違ったかな。ピクニックしたくなるような長閑な雰囲気は好きだけど。
野生のドンキーもいたんだけど非常に臆病で、ワイが1歩近づくと必ずドンキーも一歩後退するので距離を詰められない。ぜひお近づきを…と思ったが、明らかに警戒してるようなので諦めた。ドンキーは同じ駄獣でもラクダと違ってとても臆病な動物なんだと。
ドンキーと違って全く人に対して警戒心を見せないのはラクダ。どんだけ近づいても至福の表情で草食ってる。人に対する警戒心云々というより草むしゃりに没頭しすぎて周りが見えてないといった感じかな。
食べ終わったあとのこのムフっとした笑顔。愛くるしくて堪らなく癖になる。どうですか。こんなとぼけた顔して過酷環境に耐え得るハイスペックボディを持つというギャップがまた堪らんね。過酷な環境の砂漠で生き抜くための特殊な砂漠仕様の体の構造を持ち、最大300kgもの荷重に耐え1日最長80km歩いちゃうんですから。あと、元気なオスは1シーズンで70頭ものメスと交尾するという絶倫ぶりね。
ニヤ~。どうです?「草うんめぇ」って声が聞こえてきそうでしょう。
因みにラクダの寿命は30年程で、運転手曰く歯を見てある程度の年齢が把握できるのだと。10までに22本の乳歯から34本の永久歯に生え変わり、それ以降は徐々にすり減っていってすり減り過ぎてエサが食べられないと命を落とすのだと。入れ歯差し歯なんてないですからね。
この子は美意識高い系なのか、近寄ったら前足の片方を折り曲げモデルみたいにポーズを決めてくれた。で、最後にお決まりのニタァっとしたねっちょりスマイル。
小顔でモデル体型の美女。睫毛も長くてこれはラクダ界のアラビアンビューティー(雄かもしれないが)
「沙漠の民への神様からの贈り物」「沙漠の船」と呼ばれて数世紀にも渡ってアラブ世界のキャラバン隊の主役を務めてきたヒトコブラクダ。この人懐っこい笑顔は一日中近くで見てても飽きがこんね。
【Wadi Darbat】
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