ニズワの町の小さなスークでオマーンをマンキツ

オマーン第二の都市サラーラでの怒涛の二日間を終え、オマーンが誇るキャリアフラッグに乗って首都マスカットへとやってきた。

先ずはマスカット市内へ…とも思ったのだが、空港から真っ直ぐホテルへとは向かわず、マスカットとは反対方面にある首都圏第二の都市・ニズワ(Nizwa)を目指すことに。

ニズワは6-7世紀にはオマーンの首都として栄えた古都で、ニズワフォートという要塞を中心にスーク(市場)が広がるのんびりとした町らしい。マスカットからは南西の内陸方面に車で2時間の距離にある。

ひだり みぎ
空港で本日の運転手と合流し、岩のような砂のような土のような地表むき出しの山岳地帯へと分け入り、175km先のニズワの町を目指して時速120kmで走る。

ごつごつと厳つく荒々しい岩山が連なるハジャル山地の切り立った崖の間を通ってひたすら南下。

ハジャル山脈の最高峰は標高約3,000mのアフダル山(アラビア語で緑の山の意味)。緑の山を意味するとい割には荒涼としたハゲた岩山にしか見えないのだが、もう少し西に行った山の麓には灌漑用水路を駆使して自給自足の生活を営む民がいるらしい。まぁこう見えてももう少し奥地に行くと地下水は豊富なんだろうな。

ひだり みぎ
空港から山間部を走ること1時間半、平地に入って視界が開けたと思ったら、なんともイスラム圏らしいゲートが突如として現れた。ニズワの町に着いたようだ。

ひだり みぎ
アラブの町に来たなーと思わせてくれる街並みのニズワ。オマーン内陸部を代表する都市になるらしいが、それでも人口は6万人程度と非常にゆったりのんびりとした雰囲気の町である。まぁそもそもオマーン全体でも人口450万人程度のほのぼのとした国だからな。なんとなくオマーンがエッセンスオブアラビア(アラブ世界の真髄)と呼ばれる所以が分かってきた気がする。


古都らしく町の中心部は城壁で囲まれているので、多少大袈裟な造りのゲートを通って町の中心部へと入っていく。

中東の街を訪れその土地の雰囲気を肌で感じたいのであれば、先ず立ち寄る先はスーク。

街の中心に広がるニズワスークは古都ならではの昔ながらの雰囲気を味わえる場所というよりも、よくよく整備された観光地といった佇まい。それでも売り買いしているのはオマーン人や印パ系の人達で、普通に地元の人たちの市場として機能しているようで生活感たっぷり。

肉・魚・青果などと、商品別に販売エリアが区分けされている。
ひだり みぎ
やはり砂漠の国でありながら潅漑システムを利用した農業が盛んなようで、さやいんげん・ししとう・タマネギ・ズッキーニ・トマトと多種の地場野菜が並ぶ。基本的には農家の直売所みたいな形になっていて、ニズワ周辺で収穫したものがそのまま売られている。


ひだり みぎ
内陸地だけど、近くの港で上がった魚を扱う魚市場もある。インド洋で上がった立派なマグロも売られていた。


こちらは動物市ということで獣臭が…。ここでは金曜日午前中にヤギやヒツジなどの動物を売買するオークションが行われるそうだ。

続いて入ってみたのは中東ならではのデーツマーケット。
ひだり みぎ
オマーン産の各種デーツやデーツシロップを試食することもできる。中東ではハチミツよりデーツの果蜜が一般的らしく、沢山のオマーン人が大量に購入してた。確かに美味しいし安いし、味のバリエーションもあるのでジャム代わりにも良さそうだ。

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それにしても、デーツの種類の多さには驚かされた。熟度や形状によって何百種類にも細分化されるようだ。ちょっとゴキブリにしか見えない見た目のもあってゾッとしたのは内緒w

ひだり みぎ
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こちらはハルヴァ(ハルワ)と呼ばれる中東の伝統菓子。ナツメヤシの実のシロップが入ってて強烈に甘ったるいが、これくらい甘い方がアラビアンコーヒーの強烈な苦さが打ち消されてちょうど良いのかもしれない。

ひだり みぎ
ここまで食品関連の商品ばかりだったので、土産物になりそうな商品を探して彷徨っていたら、明らかに今までのスークとは雰囲気の異なる旧市街地的な一角に行き当たった。


ひだり
中東っぽい匂いがするな~と思ったら、ここはスパイス販売区だったようだ。


やっと土産物らしい商品が取り扱われるエリアに到達。


ひだり

アラビアランプやオマーンナイフ、その他イスラムアート風の小物が揃っていて見ているだけで楽しめる。銀細工の小物入れや純銀製ハンジャルなんかは素晴らしいクオリティだったけど、ハンジャル一本OR200(≒JPY60,000)という値段に手が出なかった。


隙あらば国王。市場で国王。モスクで国王。高速道路で国王。トイレに国王。ほんと行く先々でよく見るわ、国王さん。こんなとこにもぉ!?と思える場所にもちらちら御尊顔が確認できるし、場所によって写真のスタイルが微妙に違ったりするので、ウォーリーを探せ的に国王に注目してみるのもオマーンの楽しみ方かもw

ということで、スークを冷かしてながらニズワの行政の中枢として建てられたフォートへと向かっていく。


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