麗江から大理へ鉄道で移動 雲南省旅行15

3泊した麗江を離れる時がやってきた。次なる目的地は麗江から160キロ南、標高2,000メートルまで下った先に広がるペー族(白族)自治州の大理。チベット族のシャングリラ、ナシ族の麗江ときて、いよいよペー族の文化圏に突入だ。

移動は鉄道で。バスだと山間部を迂回する為に4時間かかるところ、トンネルで山脈を突っ切って走る鉄道だと最短2時間で着くということなので。

麗江-大理間は2009年10月に鉄道が結ばれ、先に開通していた大理-昆明間の路線と合わせて麗江-昆明間を一晩(最短8時間ちょい)で移動できるようになった。今後は更に麗江からシャングリラまで鉄道区間を延伸させる計画があるようだ。

運賃はごっつい安く、麗江古城で飲んだコーヒー一杯の値段以下の僅か34元(≒600円)。



座席クラスは初めて見る「硬卧代硬座」。文字から判断するに、寝台席を硬座席といて開放しているのだろう。寝台席といえば4人用コンパートメント。これが貸切れるというのであれば、飛行機でいうところのエコノミークラス利用客へのビジネスクラス席開放くらいの幸運だ。


今回お世話になるのは16:00麗江駅出発のK9630。途中停車駅が他便と比べて少し多いのか、麗江までは2時間31分の旅となる。

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参考までに、この日の麗江⇒大理の鉄道の時刻表を張っておく。

出発時刻30分前の15:30に改札手続きが始まり、他の乗客ともども一斉にホームで待機していた鉄道に乗り込むことになる。これがもう本当に嫌でね。他の人より少し早くホームに着いたところで出発時刻は皆と一緒なのに、他人を蹴散らしてでも我先にとホームに急ぐせっかちな人民様ばかり。


ひだり みぎ
人民様に揉みくちゃにされながら指定された座席へと向かうと、やはり自分の座席は寝台席だった。これはラッキー!寝台席を独り占めだ!…という訳ではなく、喜び勇んだのも束の間ぞくぞくと他の乗客も乗り込んできて、左右の下段ベッドに3人ずつ向き合って座る羽目に…寝台ベッドをボックスシートとして使うとか斬新すぎるわ。因みに中段・上段ベッドは荷物置き場代わり。

ひだり みぎ

そんなギュウギュウ詰めで乗客が押し込まれた鉄道はゆっくりと走りだし、トンネルを通って山脈を突っ切っていく。たまーに山間に開けたなにも無い小さな盆地に停まっては乗客数名が降りていくのだが、殆どは麗江―大理区間の利用客のようであり、満席状態の寝台ベッドで大理まで移動することとなった。


18:08、進行方向右手にでっかい湖が現われた。こいつは氷河期時代の浸食によって形成された南北41.5Km・東西3-9Kmという巨大な洱海(ジ海)。形が耳の形に似ているということで洱海と呼ばれているそうだ。さんずいに耳とか、なんとも分かり易い漢字を作ったものだわ。

lake
どうでしょう、耳に見えますでしょうか?この清んだ水をたたえる耳型湖と4,000m級の美しい神峰が連なる蒼山とが織りなす桃源郷的風景が大理の町が持つ一番の魅力らしい。


ひだり みぎ
湖を過ぎるとやがて白壁が特徴的な建築群が美しい市街地へと入り、定刻より若干早い18:27にペー族の町・大理の鉄道駅へと到着した。



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