香港国際空港からスカイリモ(Skylimo)で深センへ

昨年の話になってしまいますが、22:00香港着のJL735便で香港国際空港に着いてからスカイリモで深セン湾と皇崗経由で深セン入りする機会があったので、その際のことを記しておきます。

香港と深セン間には複数のイミグレ(中国語では口岸と言う)があり、電車・バス・フェリー・乗り合いタクシー等々と移動手段も複数あるが、どの移動方法も一長一短。それぞれに特徴がある為にどの移動手段が優れているのか順位化しようとしても難しく、移動の時間帯や深センでの目的地によって最適な交通手段を選択することが重要になってくる。

外国人が利用する主なイミグレは西から福永港・深セン空港(フェリー)・蛇口港(フェリー)・深セン湾(車)・福田(電車)・皇崗(車)・羅湖(電車)の6箇所。深センは東西に長い街なので、深センでの目的地に合わせてルートを選ぶというのが基本線になるでしょう。

福田・羅湖(バス⇒MTR)

A43/A43Pのバスで香港空港から上水駅へ移動し、上水でMTRに乗り換えて羅湖または落馬洲(福田)を目指す。片道60香港ドル以内に収まる最も経済的な移動方法となり、福田・羅湖周辺が最終目的地となるならお勧め。ただ、時間帯によっては羅湖のイミグレが地獄のように混雑していたりするのが難点。
福田イミグレ営業時間:06:30-22:30
羅湖イミグレ営業時間:06:30-24:00

福永・蛇口(フェリー)

香港空港内のスカイピアからフェリーに乗って移動する方法で、蛇口便は深セン最南端の蛇口へ、福永便は深セン国際空港へと向かう。蛇口便フェリーは08:45~21:45まで凡そ1時間に1本。蛇口までの所要時間は約30分と短く、蛇口・南山・宝安方面が最終目的地となる場合は便利な選択肢となるが、HK$220~という運賃の高さとフェリーへの乗継待ち時間がネック。運賃や詳しい出発時刻等はフェリー運航会社の公式サイトで要確認。
福永イミグレ営業時間:20:00香港国際空港発フェリーが最終
蛇口イミグレ営業時間:21:45香港国際空港発フェリーが最終

深セン湾・皇崗(Skylimo・タクシー・バス)

今回利用したskylimoと呼ばれる乗り合いのハイヤーやバス(A33/E33⇒B3M)で移動する方法。スカイリモはドライブスルーで香港と中国のイミグレを突破できる便利さが魅力。
深セン湾イミグレ営業時間:06:30-24:00(スカイリモ最終便は22:00発)
皇崗イミグレ営業時間:24時間

香港国際空港から深センへ移動する手段としたら概ねこんなところでしょう。
ということで早速Skylimoの話に進んでいきたいと思います。

Skylimo(深セン湾経由の深セン入り)

香港国際空港に到着後、第2ターミナルのLEVEL3にあるスカイリモの切符売り場兼乗り場を目指す。

到着フロアの中央付近に第2ターミナルへ向かう広い通路があり、突き当りのエスカレーターを降りると第2ターミナルのLEVEL3へと辿り着く。
ひだり みぎ
まあ看板に従って歩けば迷うことはないでしょう。目指すは「往内地交通」だ。

LEVEL3に降り、プラザプレミアムラウンジを通り過ぎて突き当たりを左に折れると、Skylimoの乗車券売り場(往内地交通服務中心)が左手に見えてくる。

ここまで来ればもう香港を脱出したも同然。というか既に中国的雰囲気プンプンで、チケット売りのおばさんの営業がしつこくて非常にウザくて不快な思いをすることも。

香港国際空港の公式サイトを見て見ると、Skylimoは香港中国旅行社・永東旅行社・冠忠環球旅遊・三通・中国華通・環島旅遊の6社がサービスを提供しているようだけど、車の質には差が無いので深センのイミグレまで行くだけならどこのサービスを使っても大差無いでしょう。ただ、中国入国後にバスを乗り継いで他都市へと向かう場合は中国側の路線も充実した中旅や環島あたりが良いかもしれない。

さて、ここからは時系列で記していこう。
この日のJL735便は定刻前の21:50にタッチダウン。いつもの通り辺鄙な駐機場へのスポットインとなった為に香港入国までに時間を要し、香港入国は22:20⇒スカイリモの乗車券を入手できたのは22:35となった。深セン湾行きのバスは深セン大橋の閉門時間の関係で23:00空港発が最終なのでギリギリである。

運賃は深センのホテルまでのドアドア移動でHK$200(≒JPY2,800)。深セン湾や皇崗イミグレまでのスカイリモ運賃と比べると2倍のコストがかかり割高感は否めないが、車に乗ったままイミグレを突破できる上に深センのホテルまで送り届けてもらえるので便利なんですよ。

チケット購入時に教えられた番号の出発ゲートにて待機。チケットと共に渡されるシールを服に貼っていればスタッフが声を掛けてくれるので、シールを胸に張って順番を待つ。


どこの会社もアルファード等の7人乗りの車で運用していて、頭数が揃えば出発するという仕組み。真ん中と後部座席は3人ずつ詰め込まれて窮屈なので、一人での利用なら助手席が吉。

22:35、待ち時間無くスムーズに乗客が集まり空港を出発。ドライブスルーでのイミグレ突破となる為、パスポートは乗車時に運転手によって回収されることになる。香港の出国カード及び中国の入国カードはイミグレ到着までに記入を済ませておこう。
ひだり みぎ
時速100km超でビュンビュンと飛ぶように走るアルファードは海を渡る巨大な橋を越え、23時過ぎに高速の料金所のような香港側のイミグレに到着。運転手が乗客全員のパスポートを係員に手渡し、香港出国時も中国入国時も車に乗ったままでサクッと手続きが完了する。

このドライブスルーでの出入国がスカイリモのウリだったんだけど、昨年11月に深セン湾口岸の運用規則が変更となり、中国側イミグレで降ろされて建物内で入国審査を受けなければならなくなったんだと。車に乗ったままで深センに入れるスカイリモの利便性が失われるこの変更は痛すぎる。

中国側のイミグレも突破した後、深セン湾から先はバスやタクシーを使って自力で移動する乗客たちが下車することに。一方、今回の私のように深センの指定先までの乗車券を持つ乗客はここから近くの永東社の事務所まで移動し、そこで別の車に乗り換えてから最終目的地まで送られることになる。


23:35、永東の事務所で車を乗り換えて最終目的地のフォーポイント深センホテルを目指す。中国語が分からない方は香港空港で貰ったシールに行き先が書かれているのでシールを運転手に見せるだけでオーケー。


23:50、今回の最終目的地であるフォーポイント深センホテル着。香港空港でイミグレを越えてから1時間半程かかった計算だけど、乗換も楽なので大きな荷物を抱えていても負担やストレスは殆どかからなかった。

SkyLimo(皇崗経由の深セン入り)

この日は深セン湾行きの最終スカイリモに間に合わず、24時間オープンの皇崗イミグレ経由でフォーポイントを目指すこととなった。前回のように中国側のリムジンサービスは付いておらず、中国側の皇崗イミグレで車を降ろされて、そこから先の最終目的地までは自力で移動することになる為に運賃はHK$100と割安。

香港国際空港から皇崗口岸までは約45kmと距離があり、40分程のドライブとなる。高速道路を通り、青衣大橋・汀九橋を経由して香港側のイミグレがある落馬洲へと向かう。

23:10に空港を出発し、23:40に香港側の落馬洲イミグレへと到着。落馬洲をドライブスルーで出国した後、中国側の皇崗入国審査場の降車場にて降ろされる。ここからは各自自由行動となり、自分たちで中国に入国して最終目的地へと向かうことになる。

ひだり みぎ
入国自体は至ってスムーズだったのだが、タクシー乗り場に来てみてビックリ。阿保みたいな長蛇の列が形成されていて、タクシーに乗れるまで30分強待つ羽目に。


皇崗からフォーポイントまではぐるっと大回りしても5km程で、フォーポイント着は00:20となった。

なんか纏まりなくとっ散らかったブログエントリーとなってしまいましたが、やっぱり深センの最終目的地に合わせて移動手段を絞ったうえで予算と相談しながら決めていくのが良いと思う。

蛇口に行く場合:フェリーまたはスカイリモ(深セン湾)
宝安に行く場合:フェリーまたはスカイリモ(深セン湾)
福田に行く場合:スカイリモ(皇崗)またはバス&MTR
羅湖に行く場合:スカイリモ(皇崗)またはバス&MTR
龍崗に行く場合:バス&MTR

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