ウルムチ⇒敦煌 天津航空 ERJ190搭乗記

ウルムチから甘粛省・敦煌への1,000キロ区間は飛行機でひとっ飛び。これで新疆ウイグル自治区とはお別れとなる。

軽く寝坊したので空港へはタクシーで(所要時間=30分弱、運賃48元)。ウルムチ地窩堡国際空港は中国西北地方及び中央アジア一帯のハブ空港的な役割を果たしていて、ターミナルも3つとそれなりに巨大。今回利用する便のターミナルが分からずに軽くテンパるも、出発時刻1時間前に滑り込む。

セキュリティは鉄道駅以上に厳しく、空港に入るのにも当然ながら荷物検査が必須。そして、中には自動小銃を構えた兵士が睨みをきかせてるというね。自動小銃ですよ、自動小銃。そんなん家族旅行とかで一家団欒ウキウキ気分で空港に来てもムード興冷めだろ。

ひだり みぎ
もちろん空港内での保安検査も徹底されている。指示に従い靴を脱ぎベルト・時計を外して検査台へ上がり、時間をかけゆっ~くりと全身まさぐられるのにじっと耐える。そして、暫くすると係官がおもむろにしゃがみだし、今度は足の裏まで隈なく検査という。これは別に小生が怪しまれていたという訳でなく、搭乗客全員に対して行われる検査内容なのである。故に保安検査では時間を要し、常に長蛇の列ができている。国内線だからとなめてかからず、時間に余裕をもって空港に来る必要があるだろう。搭乗時間に間に合わないかと本当にヒヤヒヤしたわ。


さて、今回利用するのは天津航空のウルムチ⇒敦煌便。ウルムチ・敦煌・西安・張掖あたりの西北部をグルグルと巡回するという西北部限定の運用をされている特別便らしい。オフシーズンなんでウルムチから敦煌への直行便はこの1便だけで、オールエコノミーの全106席、ド満席である。

ひだり みぎ
機体へはウルムチから搭乗する他の乗客と共にバスで移動…。だが、濃霧による視界不良につき出発が見合されることに。数メートル先の視界も遮られてるくらいだからな。濃霧も濃霧だわ。激濃。


ひだり みぎ
搭乗開始時刻を30分程過ぎてからご搭乗。まじかよ。こんな視界不良で飛んでくれるなよな。本当は今日敦煌着いてから万里の長城の最西端とされる玉門関に行きたかったけど、もう遅れても良いんでセーフティーファーストで頼むよ。

ひだり みぎ

ド満席の機内に御搭乗。座席スペースも狭いし天井も凄く低い。


それにしても凄まじい濃霧である。「なんで飛ばねーんだー」なんて後ろの席の男は私の背中に向かって延々と文句を垂れているが、こんなん飛んでもらったら困るわ。


結局、霧が若干適度晴れてからプッシュパック…と思いきや、今度は除氷車が来てディアイシング作業による足止めを喰らう。そして…徐氷作業が完了したと思ったらお次は滑走路の順番待ち。まぁ安全第一ですからね。


雪に囲まれた滑走路をタキシング。窓の外が北国過ぎる。

ひだり みぎ
良かったー、無事に飛んで。雲を突き抜けたら真っ青な空が見え、世界遺産にも登録されている天山山脈を越えて南へと飛んでいく。好天に突き刺す鋭いピークと谷部の白い雪の対比が眩しいほど美しい。


標高が高いのか飛行機の高度が低いのか、地上の濃霧が嘘と思えるくらいに空気が澄んでいることもあり、眼下に広がる山々や街並みがハッキリと見える。


山脈を越えると、だんだんと雪景色が視界から消えていき、代わりに眼下には茶褐色の大地が広がった。砂・砂・砂…。次なる目的地・敦煌は、そんな砂漠に囲まれたオアシス都市。本当に辺り一面無限の砂地獄。三蔵法師御一行様、こんな中を歩いてインド目指すとか、自殺行為にも程がある。


離陸から30分程、ショボい餌が配られる。ただでさえ乾燥してるのにこんな沢山ビスケット食ったら口の水分が全部もってかれて唇が干しブドウみたいになっちまうわ。

フライト自体は1時間半ちょっとでしたかね。延々とゴビ砂漠の上空を飛び続けた飛行機は、荒涼とした砂漠めがけて高度を落としていく。
ひだり みぎ
おいおい砂漠に不時着かよーって感じだったのだが、着陸間際、窓の外に滑走路が現れ安堵する。そんなこんなで、砂漠のど真ん中に建つ敦煌空港に到着だ。


真っ青な空の中、陽の光をいっぱいに浴びて金色に輝く敦煌の二文字が目に飛び込んできて、「おぉぉぉ・いままさに敦煌の地に降り立ったぞぉ。」という実感が湧いてくる。

ひだり みぎ
空港から市内へはエアポートバスで10元。チケットカウンターは無人だったので、空港の出口脇に停めていたバスのドライバーに直接お支払。

今日は遅延により旅程の一部省略を余儀なくされたけど、フライトキャンセルや遅延のリスクを取って真冬の新疆を旅行してるんだから仕方が無い。寧ろ安全第一濃霧の中を特攻されずに助かったと思いたい。



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【2017年新疆・敦煌・西安旅行記】






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