世界でも有数の国際都市・バンコクには、世界中からの観光客を飲み込むかのように巨大なショッピングセンターが繁華街を中心に幾つも乱立しているが、そのの中でも庶民や観光客から最も支持を集めているのはMBKであろう。AKBでもJKTでもない。MBKだ。地上7階、売り場面積約9,000㎡、2,000軒以上のテナントがひしめく巨大なモール・MBKは、例えて言うなら巨大ドンキホーテ。民芸品有り、衣類有り、菓子類有り、電化製品有り、フードコート有り…様々な種類のチープな個人商店が雑然と並ぶ中、掘り出し物を見つけたりマーケット感覚で値切ってみたり、オリジナルをオーダーしてみたりとアミューズメントパーク気分で買い物が楽しめる。屋外マーケットと値段も然程変わらぬし、こちらはスコールの心配もなく冷房も利いていて快適に買い物を満喫する事ができるので、おススメの買い物スポットである。立地条件も良いしね。
日本でSIMロックを解除していたiphoneがアップルマークの画面のまま動かなくなってしまったので、修理+再脱獄をしてもらいにMBKへ行くことに。
場所はサイアム地区の一等地、バンコク市内を走る高架鉄道シーロム線の終点であるナショナルスタジアム駅から直結しています。
ショッピングセンター内外部の様子。
大体のフロア構成はこのようになっている。
1階~3階 衣類/雑貨/アクセサリーなど
4階 電化製品、携帯、海賊版DVDなど
5階 家具など
6階 衣類、雑貨、アクセサリー、フードコートなど
7階 映画館、ゲームセンターなど
高級デパートではなく、お財布にやさしい庶民派モールだ。チープでキッシュな土産物が並んだり、採寸後8時間にオーダースーツが完成する超特急テイラーなんて店もあり、買い物好きにはたまならい。
携帯などの電化製品関係の個人商店は4階に集約されている。ワンフロアと言ってもMBKの建物はとにかく巨大であり、右も左も前も後ろも歩けど歩けど携帯電話や電化製品ばかりが目に飛び込んでくるという、電脳オタク・携帯オタクが泣いて喜ぶ聖地なのだ。以前にご紹介した同じ携帯電話専門ビルである香港の先達廣場は狭いビルに携帯電話を密集させているので”密度の高さ”で圧倒されるが、こちらは行けども行けども携帯電話だらけという”規模の大きさ”で圧倒してくれる。新品専門店でもタイの正規品のみを売る店、並行輸入品を売る店、両方を売る店、中古品専門店など、1店1店吟味したらこのフロアだけで半日は費やされる規模だ。
携帯やパソコンなどのハードだけでなく、ケースやストラップ、SIMカード、各種コードや周辺機器も充実。グッチやシャネルのパチ物や、スターバックスやマクドナルドのパロディー品、目が痛くなるド派手な蛍光色ケースなどなど何でもござれ。お気に入りが見つからなければオリジナルを発注する事も可能だ。100本くらいのソフトが入ったDSのマジコン(1000バーツ)、officeのコピー(200バーツ)、海賊版DVD(100バーツ)なども売られていて、とにかく賑やかだ。
目当てののSIMロック解除だが、UnlockやJailbreakと書かれた看板を掲げる店がうようよある。何店かと交渉にあたり、修理+脱獄で400バーツ(約1200円)という最安値を提示してくれたこちらのお店で脱獄をお願いすることに。日本は5000円だったし、中国でジェイルブレイクした時も100元(約1600円)だったので、ぼったくり価格ではないのだろう。1時間後に完成するとのことだったので、他のフロアの雑貨マーケットを見て回ることに。
パロディものなど、各種Tシャツは驚きの99バーツ(約300円)~。
マリファナリーフをあしらったアディダスならぬAddict Tシャツに、後背位で○行為中の牛のイラストつく「バッドブル」Tシャツなど、オリジナリティーに溢れたパロディー系Tシャツが並んでいると、見ているだけでも楽しめる。
微笑みの国タイだけあって、マネキンもこれ以上ない悦びの表情。
土産物探索をしていたらあっという間に1時間半が経過。どうせ1時間じゃできないだろうから1時間半の時間を彼らに与えたわけなんだが、携帯屋に戻ると、まだ出来ていないとのこと。『他の仕事で忙しくなった。』が彼らの言い訳だからどうしようもない。抗議しても直ってないものは直ってないので、10分後には出来上がるとの確約を得て上層階のフードコートへ向かうことに。
賑わってるなー。タイ人8割、白人観光客1割、その他アジア系観光客1割といった客層の割合だ。
●バンコクのフードコードの利用方法
1.各店舗で注文するのではなく、「Cash counter」で好きな金額を払い、支払い分がチャージされたプリペイドカードを入手。
2.好きな店で好きな物を注文。注文時にカードを渡し、料金分がカードから引かれる。レシートには残額も表示される。
3.金額が余れば「Refund counter」までカードを持っていき、残金を払い戻してもらう。
フードコートにはこのように壁に沿って各国料理やタイの屋台料理が並んでいる。
料理サンプルが並んでいたり、実際の料理を指差して盛ってもらうスタイルなので、言葉が分からずとも問題無く好きな物を注文する事ができる。屋台はちょっと…という人でも安心・清潔で問題無く食べることができるだろう。
今日は夜に客先との会食が控えていたので食事をせずに、iphoneを引き取ってから真っすぐにホテルへと帰還。次回はこちらのフードコートで供される各国料理のご紹介ができればと思っております。
【MBK情報】
・名称:MBKセンター(正式名称=マーブンクロンセンター)
・住所:444, MBK Center, Phayathai Road, Wangmai, Patumwan, Bangkok
・電話:+66 (0)2620-9000
・オープン時間:10:00~22:00
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