Wホテルデビュー W Hotel Bangkok宿泊記

今年の清明節は3連休を利用してバンコクへと逃亡。SPGプラチナチャレンジの修行も兼ね、滞在先はWバンコクにすることに。Wホテルは自分にはヒップすぎるというか、イケイケ過ぎて落ち着かないデザインホテルというイメージで敬遠していたが、食わず嫌いは良くないよね、ってことでWデビューしてみることに。

タイの首都バンコクの中でも大使館やガラス張りの高層オフィスビル、金融機関などが集中するビジネスディストリクトのど真ん中に位置するWバンコク。実は繁華街のサイアムやシーロム、B級グルメの宝庫・中華街、ハイソなバーやレストランが並ぶチャオプラヤー川周辺などのちょうど中心近くに位置する為、観光拠点としても悪くない。

最寄り駅であるBTSチョンノンシー駅からは駅直結のエンパイアタワーを通り抜るルートが一番楽で涼しいし、Wホテルに抜ける勝手口のすぐ手前にはセブンイレブンもあるので便利。

ひだり みぎ
エンパイアタワーの裏口を出ると、大きく「W」の文字が描かれたWホテルはもう目の前。夜はWらしくファンキーなテイストというか、チャラい感じにWが闇夜に浮かび上がり、まるで誘蛾灯の如くバンコクのヒッピーな人々を引き寄せる。中のWooバーがホットなナイトスポットになっているのだ。

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近未来的な31階建てのガラス張りタワーのWホテルと噴水を囲んだロータリーの脇には、今から100年も前に建造された旧ロシア大使館の洋館がひっそりと保存されている。


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扉を開けると正面にある大きなWのオブジェがドーンと迎えてくれ、 回り込んだ先がレセプションカウンター、 左手がWoo Bar、右手がWショップやエレベーターホールという造りなっている。

ひだり みぎ一歩館内に足を踏み入れるともうそこは完全にWワールドそのもの。レセプションの背面にはきらめく宝飾で竜のデザインが描かれ、左手にあるオープンドアのWoバーではクラブミュージックがガンガン。バブル期のディスコを思わせるような刺激的な印象でチェックイン前からビビらされるというか、場違い感を感じさせられる。


良く言えばファッショナブルでエッジの利いたロビー、悪く言えばイージーでケバいロビーは客室数の割に小さく、昼間は小生と同様に清明節休暇中であろう中国人でごった返していた。フロントはタイ人男×1、タイ人女×2、白人男×1、皆若くて気さく。洗練されたホテルでのプロフェッショナルな接客対応というよりはフランクでカジュアルな姿勢だったが、これまた新鮮な感じがした。「いやー来月サクラを見に日本行くんですよー。航空券買ったし楽しみ!日本、今はもうバンコクより暑いですか?」ってギャル風の女性が聞いてくるし、何か友達感覚で距離が近いんだけど、嫌にはならないほどの距離感は保たれている。デザインもそうだが、従業員の姿勢も他のファイブスターにはないWの個性なのだろう。

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右手奥にあるエレベーターホールではトゥクトゥクのカラフルなテールランプを壁一面に散りばめたインパクトあるアートディスプレイがギラギラ光る。タイらしい趣をたたえたクラシカルホテルには今までも泊まってきたが、タイらしいアイテムや伝統をベースにここまで洗練されたスタイリッシュな空間を創り出せるのはWホテルだからこそだろう。非常に面白いコンセプトだ。


廊下はストライプの壁紙にダークミラー貼りで空間が広く感じる造りになっている。

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今回アサインされたのは東南・北西の角の曲線部分にある スペクタキュラールーム。モダンでスタイリッシュなデザインの中にタイ的な遊び心が散りばめられた面白い部屋である。


バスルームとの仕切りは半透明のアクリル板。安そうだけどチープに見せないところがWマジック。

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このベッドも遊び心があって面白い。ベッドの上に置かれるクッションはスパンコールで覆われたシャイニーなボクシンググローブで、ベッドスプレッドも龍がグローブをつけてボクシングをしている柄になっている。こういうおちゃめな演出は結構好き。

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タイの伝統やエネルギッシュなカルチャーなど新旧の様々な要素がシャープで機能的な部屋に巧みに採り入れられていて、オリジナリティに溢れた空間が創られている。


1人かけソファーの上のクッションもムエタイのトランクスを模しているw

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窓側には横に長いガラストップのワークデスク。TVとミニバーが配されたベッドに面した壁は黒いクロコダイル風の型押しレザー貼りになっていて、中にテレビやミニバーが収納されている。

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テレビ横のオープンな棚に収まるミニバーやスナックボックスには、小腹が空いた時に摘まめる嬉しいアレコレがたっぷり。右の写真はウェルカムスウィーツとして運ばれてきたのだが、甘すぎて食べれたもんじゃなく、一口ぱくついただけでギブアップ。 ティーバッグはTWGでフレイバーは4種類。


面白いことに部屋にスイッチ類が殆ど無い。どうやら部屋の照明スイッチや空調、アラームの設定などはベッド脇に置かれたタブレット端末で操作するシステムのようだ。如何にも次世代的でクールな感じはするが、スマホ慣れしてないご老人は戸惑ってしまうだろう。まぁそもそもご老人はWはこんなデザインホテルに泊まらんか。ライトに関してはOnとOff程度があるくらいで調整が効かないのが残念。せっかくタブレット使ってるんだから「ムードモード」とか細かくライト設定できたらWらしい過ごし方が出来るだろうに。

ひだり みぎセーフティボックスはクローゼットの引出し内に。アイロンとアイロン台も用意されている。

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広いスペースを占めるバスは、カーテンで仕切るだけという思い切った開放的なレイアウト。しかもベルベッド素材のカーテンもしっかりとムエタイのトランクス柄デザインw写真には写っていないが、右の写真のスライドドアの奥がレインシャワー付きのシャワーブースになっている。全体的にモノトーンやメタリックでモダンかつ機能的に仕上げられているが、シャワーブースとスライディングドアの間にどうしても埋められない隙間が生じ、シャワー中にバスルームに洪水を発生させてしまった。

 

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バスアメニティはBbliss SpaのWオリジナル仕様。柑橘系のさわやかなフレグランスで暑さを吹き飛ばしてくれる。アメニティも歯ブラシ、髭剃りなど一通りそろっており過不足無しどころか、マウスウォッシュや洗顔料まであるじゃないですか。

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窓はフルハイトじゃないので解放感は無いかなと思いきや、 スペクタキュラールームはコーナー部分にあるし隣接する構想建築物が離れているので視界が開けていてダイナミックでワイドな展望が楽しめる。

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日が暮れる頃になると渋滞。


真下にプール発見。


プールやジムのある6階でエレベーターを降りたらいきなりこれ。エレベーターホールや客室もそうだったが、「Wホテル」ならではの視点で切り取った”Thai-ness”が建物の随所で表現されている。

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ジムはトレッドミル以外の機材は多くない。代わりといってはなんだがサンドバッグがある。

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プールは屋外。大きくはないしチェアも少なめだが、天蓋までついた大き目のラウンジャーがあったりと、バンコクの街の景色を眺めながらプールでのスイミングや日光浴楽しむことができる。水中でも音楽を楽しめるような仕様になっているのはびっくりした。

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夜も夜で雰囲気がある。イルカを思わせるフォームの覆いとシェム猫のオブジェが特徴的。

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一日の〆はロビー横にあるモダンでスタイリッシュなWooバーで。ヒッピー的な白人やハイソ系タイ人が集まるナイトライフスポット。 バーの一画にはDJスペースが設けられていて、日暮れから国内外のDJによるプレーが始まりクラブラウンジ的な要素も加わりる。バンコクのナイトライフには興味があるけど、慣れない土地で夜中に出かけるのは不安、というバンコク旅行初心者でもホテル内で一日の楽しみを完結できるようになっている。まぁやっぱり若者向けホテルですわな。

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近未来テイストでドキドキワクワクさせてくれるバー。奥の個室を仕切るロープもムエタイリングのロープになってる。とことん凝ってるなぁ。

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カクテルはTHB320+~。オリジナルカクテルのA night in bangkokをオーダー。味は平凡だが、飲んでいてびっくり、中にスティッキーライスが入ってた…おっさん一人だとちょっと場違い感があったので、カクテル一杯で退却。向かいのセブンイレブンでビール買って部屋で飲みましたわ。

ややもすると日本ではいかがわしい○○ホテルのようだと思っていたが、それがどっこい、泊まってみるとタイ独特の文化などが自然に融合されていて楽しめる斬新なデザインホテルであることが分かった。スタッフの気軽さも適度だし、こりゃハマっちゃいそうな予感。次はW広州かな。

Wバンコク(W Bangkok)


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住所:106 North Sathorn Road,Silom, Bangrak
TEL:02-344-4000



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