今にもゴーレムが出現しそうな荒廃した遺跡 ワット・マハタート

続いてワット・ラーチャブーラナのお隣にあるワット・マハタートへと向かう。

ワット・マハタートは14世紀に建てられた最重要寺院の一つだが、建立者については未だに確定めいた情報が無い。1636~42年のオランダ東インド会社アユタヤ商館長であったエレミアス・ファン・フリートの『シアム王統記』に拠る初代アユタヤ国王・ラーマーティボーディー1世によりアユタヤ建都の際に建立されたとされる説や、『アユタヤ王朝年代記』のラーメースワン王の治世に建てられたとされる説など諸説あり、その歴史は未だに謎に包まれているらしい。

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刈り込まれた広い芝地と運河を利用して造った長閑な人工池のある遺跡公園内にあるワット・マハタート。池の横の小屋でチケット代金を払い、ワット・マハタートの中へと進む。マハタートとはタイ語で『釈迦の遺骨』を意味しており、かつてはタイの各都市にワット・マハタートという呼び名の寺院があったと言われるくらい鉄板な寺院名だそうだ。先述のファン・フリート氏の著書にはワット・プラ・シー・サンペットとワット・マハータートの偶像の下にある財宝は、荒廃した王国をふたたび復興させることができるほどの財宝が眠っているとの記載があるが、実際に1956年にはタイ政府の文部省芸術局により仏塔跡地の掘削調査が行われ、地下17メートルの地点から見つかった地下室の中から数々の黄金仏や宝飾品などが発掘されたそうだ。これらの財宝は現在チャオ・サン・プラヤー国立博物館に展示されている。

ひだり みぎ

ひだり みぎ
瓦礫の山!!!建立当時は境内中央に高さ約50メートルにもなる黄金に輝くロップリ様式の仏塔と大規模な礼拝堂、仏堂があったと推測されていますが、1767年のビルマ軍隊による攻撃を受けて廃墟となり、今は崩れ落ちたレンガの壁や礼拝堂の土台、胴体のみとなった仏像などが残るのみとなっている。こんな遺跡など来たことないのにどこか懐かしい感じがすると思ったら、天空の城ラピュタだ!!!

ramada
こんなロボット兵が出てきてもおかしくないだろう!!!

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いや、下手したらゴーレムの野郎まで出てきそうな荒廃した雰囲気だ。

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礼拝堂跡と見られる場所には側壁に沿って多くの仏像が並置されているが、殆どが首をかっ斬られていて、頭の無い胴体だけの痛々しい御姿のままで放置されている。漆喰も朽ち果て、かろうじて人型を保っているだけの惨たらしい状態だ。どうやら当時の仏像の頭部には金箔が貼られていたらしく、中身も金に違いない!と思ったビルマ軍が頭部のみを持ち去ってしまったからと考えられている。当時のビルマは仏教国じゃなかったのだろうか。仏教徒が仏像を斬首するとか、万死に値する極罪なんじゃないのだろうか。度胸の無いワシなんか仏教徒でなくとも仏像の首を切断するなど躊躇われるわ。

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ビルマ軍のお持ち帰り忘れなのか、仏像の顔面だけが地面に転がっている。

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漆喰が剝れ、苔むし風化したレンガ積みの仏塔からは歴史の深さが感じられる。まさに、The廃墟。

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そして、木の根の間にも仏像の顔面が!!!

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これは別に木の間に仏像の御尊顔がフィットするからはめ込んだというのではなく、ビルマ軍が切り取り放置した仏像の頭部が、長い年月の間に木の根に取り込まれていったそうだ。 破壊され傷つき大地に横たわった仏像の頭部を労わるように包み込み、成長した樹木。長い歴史とだけが成せる業。でも、いくら笑顔とはいえ、お顔がちょうど真正面を向いているので、目が合いそうでちょっと怖い。因みに写真撮影の際などには『仏像より高い位置に立ってはいけない』という規則があるらしく、皆さん空気椅子状態で屈んで、苦悶の表情を浮かべ太ももを振るわせながら写真を撮られていました。

最盛期のアユタヤには400近くもの寺院があったそうだが、数ある寺院の中でもワット・マハタートの司教・僧は最大の権威・権力を有し、大変な隆盛を誇ったそうだ。そんな栄華に満ちた時も今や昔。荒廃しきった現在のワット・マハタートには物悲しい空気が流れています。

拝観時間:8:00~18:00
拝観料:外国人=50B、タイ人10B


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