安い!早い!気持ち良い!三拍子揃ったチャオプラヤーエクスプレス

東洋のベニスとも謳われていたとおり、かつては運河が縦横に市内を走り、現代の都市で車が道路を走るように船やボートが走っていたバンコク。今では市内の水上交通用水路の大部分は埋め立てられてしまいましたが、チャオプラヤー川やその運河は今でも市民の交通網として機能している他、街の一服の清涼剤ともなっています。都市面積に対する道路面積の割合が極端に低く渋滞が激しいバンコクにあって、渋滞知らずの水上交通は有効な移動手段。うまく乗りこなせば市内観光の効率化が可能です。

チャオプラヤ・エクスプレスは北はノンタブリーから南はラーマ9世橋のあるラートブーラナまで、チャオプラヤ川を南北に運航しています。

●各船着き場のの番号と名称リスト
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黄色の旗有りが特急、オレンジの旗有りが急行です。タイ語も英語も喋れずとも、N○○番若しくはS○番と言えば到着時に下船を促してもらえます。

運行時間は06:00~19:00前後。朝夕の通勤通学ラッシュ時は頻繁に運行していますが、昼間は15~20分おき程度の頻度です。料金は船着き場のカウンターもしくは船内で車掌に支払うシステムで、船上にて抜き打ち検察されることもありますので、いくらゴミクズのようなみすぼらしいチケットとはいえ、下船まで捨てないよう要注意。

●料金
・旗無し各駅停車:9~15バーツ
・オレンジ旗の急行:13バーツ
・黄旗の特急:18~27バーツ
・青旗の超特急:22~32バーツ

その他、チャオプラヤ川の両岸を結ぶ渡し船も運行しています。(2~3バーツ)

このチャオプラヤ・エクスプレスを利用するにあたって最も一般的なルートはBTSでサパーンタクシン駅と接続する船着き場・サトーン港⇔ワットプラケオ・王宮・ワットポー・カオサン通りなどに行く経路でしょう。
ひだり みぎ
BTSサパーン・タークシン駅2番出口の階段を下りてチャオプラヤー川方面へ進むと、サートーン船着場が見えます。観光客が多いことから各種ツアーガイドサービスや両替サービスなども提供されています。乗り手前にある券売所で行き先を告げ、その区間の料金を支払いを済ませると、待合スペースにて船が来るまで待機。券は乗船後も購入可能。乗船後、係員が回ってきた時に券を購入しましょう。本日はサトーンから北上し、王宮やワットプラケオの最寄港となるターチャン船着き場へ。

いざ船が近づくと、船員が笛を鳴らして桟橋の客を誘導。船のエンジンは完全には止まらず、船着き場と船の間隔も開いている場合があるので多少まごつくが、船が桟橋に近づくタイミングを見て乗船、椅子席を確保すべく,各乗客が我先にと乗船を急ぐ。


中央の通路を挟んで左右に二席ずつ椅子が配備され、座席数は全部で80ちょっと。椅子取り合戦の敗者は中央の通路か後部デッキに立って乗ることになる。椅子取り合戦の競合相手は学生からタイ一般庶民、僧侶、観光客と多彩。

乗船が完了すると、けたたましいエンジン音をたててチャオプラヤ川を飛び跳ねるように運行を開始。すると、ジャラジャラとお金の音を鳴らした係員が集金にやってくる。船着き場で買った乗車券を見せればOKだし、乗車券がなければここで行き先を告げてお金を支払うことになる。これだけ乗船客がいると無賃乗船ができそうな気もするが、訓練された集金係の記憶力・顔判別能力は侮れない。未払いの乗船客は見逃さないので、きっちりとお支払しましょう。支払いを終えた後は船内の椅子に座ってゆったりとチャオプラヤ川のプチクルーズを楽しむのもアリ、船尾に立って異国の風を全身に感じながらバンコクの街の眺めを楽しむのもアリです。


勾配が小さく流れていないようにも見えるチャオプラヤ川。非常に穏やかで、悠久なる大河の貫録を漂わせていますが…

ひだり みぎ
ウオッ!波飛沫!!船が走り出すと波飛沫が上がって結構スピード感があるんです。4 / 5窓も防水ネットもありませんので、近くをクルーズ船や貨物船が通る時は波しぶきに要注意!

しばらく座席からの景色を堪能した後、船尾に足を運ぶと…

何とも80sな感じの船員さんが。渋い、渋すぎる。下船すべき船着き場が分からなければ、船尾デックにいる船員さんに聞けば優しく教えてくれます。船乗りは全世界共通でノリが良く優しいものだ。

こちらは両岸に建つ水上家屋。
ひだり みぎ
水上交通は今でもしっかりと庶民の生活に根付いているようで、ボートを横付けできるプラットフォームが完備されています。荷物を満載したミニ貨物船をダグボートが曳航している姿など、生活感溢れる光景を垣間見ることができます。

こちらはワットアルン。大仏道は高さ75mもあるので,遠くからでもよく見える。

カオサン通りやワット・ポー、王宮の集まる観光スポット密集地の対岸にありますが、ワットポーの最寄港であるター・ティアン港から3バーツの渡し船で川を渡れます。

そんなこんなで本日の目的地、ター・チャーン桟橋に到着。

船の接岸を待ちわびる椅子取り合戦の参加者たち。


接岸されるやいなや、ロープを係船柱に括り付けて暫し停泊。この後、船はさらに北上を続け、最終駅のノンタブリーを目指しますが、私は時間がないのでこちらで下船。


チャオプラヤエクスプレスの他、こういったチャーター“タクシー”も水上にぷかぷか浮かんでいます。試しに値段を聞いたところ1000バーツとか吹っ掛けられました。

ひだり みぎ
こちらは黄昏のターチャン船着き場。

上流の土と汚れで水は泥で茶ばんでしまっているが、それはそれで東南アジアチックで結構なこと。日照りが強いバンコクで風を切って進むのは爽快この上無し。安い・早い・気持ち良い!の3拍子揃ったチャオプラヤ・エクスプレス、移動に使うも良い、ゆったりとクルージング気分を味わうも良し。バンコクにいらしたら是非一度ご乗船ください。

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