続いては3人の王が眠るとされるアユタヤの主要寺院ワット・プラ・シー・サンペット跡だ!と思い地図を片手にチャリを走らせていると、右手に何やら別の遺跡が見えてきた。
地球の歩き方には紹介されていないが、王宮の隣という一等地にあるこちらの遺跡、どうやらワット・タミカラート(Wat thummikarat)というらしい。玩具メーカーのタカラトミーではない。ガイドブックには載っていないが、ギリシアのパルテノン神殿が如く円柱が建ち並んでいて遠くから見ても壮観だし、中々の規模の様である。
厳めしい仏像のある礼拝堂の正面には仏像跡があり、その周りをぐるりとシンハ(獅子)が囲んでいる。タイでは獅子は王宮や寺院を守る厄除け像にもなり、その図像はシンハビールの商標にもなったりするほどの縁起物である。しかし、獅子による防護も虚しくビルマ軍に破壊されたようであり、獅子自身も半数以上が胴体のみとなっていて、化粧石が剥がれ落ちて煉瓦の骨組みが一部見える程まで破壊されている。
ご丁寧にこんな手のひらサイズの仏像のお首までがことごとく斬首されている。
尚も遺跡内を探索。ガングロで見づらいが、礼拝堂の横にはゆうに1メートルはあろうかという巨大な顔面が安置され、その前にはナレ―スワン王と思しき銅像が建っている。
このムエタイ選手かのような凛々しく特徴的なお顔礼拝堂にあった仏像の奴だ!!!きっと礼拝堂にあった仏像は復元されたもので、オリジナルは首を切られたのでこちらに安置しているのではないだろうか。晒し首にされながらも良い御尊顔、甘い寝顔であるwww日本では首だけの仏像って縁起悪い扱いされると思うが、タイの人は喜んで首から下を掻っ切られた仏像の顔面や、下半身だけになった仏像跡にお祈りを捧げたりしている。
こちらは夥しい数のニワトリ像を前にしたナレ―スワン王の像。闘鶏を愛したとされるナレースワン王だが、いくらなんでもこれは多すぎるだろうと天国から突っ込みを入れているに違いない。どうやら願い事が叶ったら鶏の像を一体こちらに置いていくという“ルール”があるそうなのだが、凄まじい“御利益力で”皆さん願い事を叶まくっているようで、そろそろ収容できなくなるくらいに鶏の像が溢れかえっている。鶏だけに小生の生活拠点の場である中国広東省を中心に広がる鳥インフルエンザをどうにかしてほしいと願をかけてきたので、もし叶ったら鶏の像を買ってワット・タミカラートを再訪しなければならないのか…
んんん!!???心の中で願うだけじゃダメなんか!この瓦に願いを書いて初めて願い事が受け付けられるらしい。瓦は1枚20バーツ。どうせ日本語で書いたって神様読めないだろうし、係員がいないのでまぁ今回は願い事しなくて良いか。
礼拝堂の奥には小屋が有り、その中にはこれまた巨大な白い仏像様が鎮座していました。
そしてあの顔面のポスターが!!!改めて見るとすっごい四角い輪郭だが、何か普通に現代でもバンコク歩いててこんな人とすれ違ったりすると思う。解説がタイ語オンリーなので残念ながらその謂われを知ることができず、係員に聞いてみても返ってきた説明がタイ語だったので理解できず…
こちらはノアの方舟ならぬ仏陀の方舟?いや、でも船上には明らかにヒンドゥーの神々らしき御姿も見られるし…なんなんだろう。英語の解説があればなーーー。
他にも楽しげな仏像が置かれていて、来年くらいの地球の歩き方・タイ版に取り上げられてもおかしくないくらいに見所が豊富なワット・タミカラート。アユタヤに来られたら巨大な顔面が眠り仏陀の方舟が置かれるこちらの遺跡に足をお運びあれ。参拝料は無料です。
Related posts(関連記事):
今回のバンコク滞在では一晩だけフリーな日があったので、ホテル近くのパッポン通りで見つけたジャーマンパブ「G's Bangkok」に行ってみることに。 パッポン通りは言わずと知れたバンコク屈指の歓楽街。昼間は何の変哲も無い平凡な通りだが、夕方からぼちぼち屋台の組立てと商品の搬入作業が始まって、18:00を過ぎる頃には路面一面に露店が広がるエネルギッシュなアジアンナイトマーケットに変身する...
今さらだけど、昨年末のチェンマイ旅行記の続きを思い出したように書いてみる。 ラーンナー建築センターからチラっと見えたワット・パンタオへと向かう。チラリズムの魔力に魅了されたのか、チラッとしか見えなかったことから俄然ワット・パンタオへの興味が湧いてきた。さっそく手持ちのガイド本に情報を求めると、チェンマイで一、二を争う格式高き名刹ワット・チェディルアンの隣にポツリと建つ、ラーンナー様式のこじん...
バンコクの夜の楽しみの一つであるナイトバザール。2010年に完全クローズしてしまった巨大ナイトマーケット・ルンピニナイトバザールに代わる新たなバンコクの夜の顔として、チャオプラヤー川沿いに『アジアティーク ザ リバーフロント』がグランドオープンしました。 時は19世紀、タイが未だシャムを国号としていた時代の事、アジア近隣諸国に欧州列強諸国の植民地化の波が押し寄せる中、当時のチャクリー王朝の王...
ずーっと前から気になってたケンピンスキー・サイアムのクラブルームに泊まってみた。取引先のお偉いさん曰く、誰もが認めるバンコク一、否、アジア一のラグジュアリーシティーリゾートホテルとのことだ。中毒性があり、一度でも泊まってしまうと、大枚はたいてでも再訪したくなるので、気を許し過ぎるなと御忠告頂いた。 そんなに良いのかケンピンスキー。ケンピンスキーは1897年に創設され、1世紀以上の伝統を誇るド...