国宝級のお宝が眠る!?ジムトンプソンの家
国宝級のお宝が眠る!?ジムトンプソンの家

国宝級のお宝が眠る!?ジムトンプソンの家

ジムトンプソンは、その余りにも普通すぎる名前(日本で言えば田中一郎さんクラス?)とは裏腹に、タイシルクを世界に広めたことで『シルク王』とも称される超有名な故人です。多分聞いたこともある方も多いかと思いますが、タイシルクの高級ブランド“ジムトンプソン”(何のひねりも無い名前ですね)の創業者です。トンプソンさんは第2次世界大戦の終了間際に、アメリカCIAの前身であるOSSと呼ばれる機関のバンコク支局長としてタイに派遣されました。終戦後には退役勧告を受けて米国への帰還命令が下されますが、タイの人々・文化・土地柄の魅力に惹かれた彼は、タイへの定住を決意。元来から興味のあったタイシルクに目を付け、私財を投げうってシルクの事業化に尽力。その結果、彼は一山あてて、タイシルクは今日のような確固たる地位を築くことになりました。一から産業を創出する彼のアイディアと成功への執念には感服させられます。

そんなトンプソンさんが生前の1959年から1967年までの8年間暮らした邸宅が博物館として一般公開されているのが『ジムトンプソンの家』です。普通すぎて全くもってインパクトの無い名前であるが、タイと東南アジア諸国の古美術品収集家でもあった彼の国宝級の物品が飾られているらしい。


場所はBTSナショナルスタジアム1番出口の階段を降り、ラマ1世通りのsoi Kasemsan 2を右折し、300m程進んだ先、路地の奥まったところにあります。Soi Kasemsanはバンコク中心部サイアム近辺の商業施設が立ち並ぶ大通りから入った細い小道。看板も無く、非常に分かりづらい位置にある。


入場料100バーツを払って誘導されるがままにトンプソンさんの家の敷地内に入ると、そこはジャングル!敷地内は高いヤシの木で周りの雑踏から隔絶されていて、何とも安らぎを感じる。まさに都会の中のオアシスという表現がしっくりと来る。

ひだり みぎ
中ではベッピンさんが繭からの糸を取り、撚糸をしています。手前には色鮮やかに染色された生糸が並べられ、観光客の購買意欲をそそる。周囲には生糸と実演者の美しさに引き寄せられた見物客が集まる。

ひだり みぎ
近くには繭を沸騰させているお兄さんもいるが、こちらには観光客は集まらない。

ひだり みぎ
着色繭なるものもあるんですね。繭なんて見るの小学校以来だ。


こちらには蚕も!うにゃうにゃと動き回くその気色の悪い姿に鳥肌が立つ。グロテスクな衝撃映像を載せてしまい申し訳ない。

更に奥に進むと中庭に出ます。

この中庭の向かって左手の小屋はトンプソンの家のツアーの受付場所。英語、フランス語、日本語の無料ガイドが常駐し、約10分~30分毎に邸内を案内してくれます。日本語のガイドさんが付きで入場料100バーツなら悪くないが、この日は日本語ガイドは一人しか勤務していないとのことで、30分待つことに。

邸宅内の一部はガイド帯同でなければ入れないが、庭園は見学自由なので、ジャングルチックな庭園探索で時間をつぶすことに。
ひだり みぎ
ひだり みぎ
赤茶色のチーク材を利用した高床式の建物と生い茂る熱帯植物に照りつける眩しい太陽に静寂とした雰囲気…何とも神秘的な場所である。10分もあるけば高層ビルが立ち並ぶ商業地区というバンコク都心にありながら、ここだけ時間の流れ方がゆったりとしているといった錯覚さえ覚えてしまいます。

ひだり みぎ
邸宅内の一階部分はガイド無しで見学可能。決して絢爛豪華ではありませんが、重厚で落ち着きのある造り。窓枠、柱全てのものが台形なのは、タイ独特の建築様式だそうです。


こちらはトンプソンさんが特に愛した仏像。いつの時代の物かは失念してしまったが、邸宅内の芸術品の中でも最古のものであるらしい。

こちらはレストラン。

ソファやクッションなどは全てジムトンプソンのシルクで揃えるというこだわりのレストラン。

対面にはジムトンプソンショップも出ています。
ひだり みぎ
創業者の元邸宅の店舗にもかかわらず旗艦店と呼ぶにはしょぼすぎる規模ですが、ネクタイ、シャツ、スカーフ、記念品と一通りの品は揃っています。


こちらは日本語書籍『ジムトンプソン 失踪の謎』トンプソンさんは1967年に旅先のマレーシアで謎の失踪をとげ、74年に死亡宣告を受けたそうです。失踪の真相は不明で、政治目的・身代金目的の誘拐説など、今でも様々な臆測を呼んでいるそうです。

そんなこんなでブラブラしているとあっという間に30分が経過。中庭の小屋に戻るとどうやら日本人は私だけのようで、ガイドさんとマンツーマンのツアーとなった。私さえいなければ他に休憩中のガイド仲間と冷房の効いた部屋で談笑できただろうに、申し訳ない。ガイドに誘導されて邸宅内に向かい、貴重品と靴をロッカーに預ける。その後、約30分かけて家の構造や調度品・芸術品の由来などの 説明を流暢な日本語で教えて頂きながら邸宅を回りました。ツアー時で回る箇所は残念ながら写真撮影禁止でしたが、ユーモアのあるガイドさんだったので、非常に楽しめました。


●営業時間:09:00-17:00
●入場料:25歳以上=100B、10歳~24歳まで=50B、10歳以下=無料

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