2013年度版WEF国際観光競争力ランキングではルワンダやヨルダンといった僻地の小国をも下回る評価を獲得し、観光リピーター率アジアワースト1位の実力を世にまざまざと見せつけた。ドイモイ政策の下で経済発展著しく、エネルギッシュな商都でありベトナム南部の雄・ホーチミン市と政治面の中枢都市であり北部の雄・首都ハノイという2つの国際的大都市の他、ベトナム最後の王朝でるグエン朝の帝都として栄え、その建造物群が世界遺産にもなっている古都フエ、ビーチリゾートとして開発が進む中南部のダナン、ニャチャンなど、バラエティに富んだ観光地を有するベトナム。ヘルシーでエキゾチックなベトナム料理の食べ歩きや刺繍、陶器、シルク、絵画などの小物土産屋巡りもベトナム旅行の醍醐味!
インドシナ半島の最東部に位置し、丁度アルファベットのSの様な形で南北に長いベトナム。紀元前1から約一千年間にも及ぶ中国歴代王朝の支配を受け、10世紀には念願の独立を果たすも近代に入ってからは帝国主義の荒波にのみ込まれ、仏領インドシナの一部としてフランスの統治下に置かれていまう。その後、インドシナ戦争・ベトナム戦争を経てベトナム社会主義共和国が建国される歴史の中で、外来文化を吸収しながら独自の文化が発達し、今でも建築物や日常生活に外来文化の名残を見ることができます。
・仏国文化と中国文化の名残であるベトナム風サンドウィッチ“バインミー”&“生春巻き”(左)
・仏印時代に旧サイゴンに建てられた現“統一会堂”(右)
【各地区の観光地と見どころ】
●ホーチミン市
・御存じ旧サイゴン。南北ベトナムの統一を指導した今は無きホーおじさんの名を取ってホーチミン市と改名されました。恐らく外国人がイメージするベトナムに一番近いのがベトナム一の経済都市ホーチミン市であろう。昼夜問わず通りを覆い尽くすモーターバイクと彼らの鳴らすクラクションのノイズは圧巻の一言。東南アジア特有のむせかえるような熱と活気が感じられる。
⇒主な観光地
・定価一切無し!交渉の醍醐味を味わえる巨大市場:ベンタイン市場
・ベトナム戦争の悲惨さを伝える:戦争証跡博物館
・華僑のエナジーを感じる:チョロン(中華街)
・ベトナム戦争終結のシンボル:統一会堂
・世界の遊園地12選にも選ばれたテーマパーク:スイティエン公園
・ベンタイン市場の売子は観光客擦れしていて結構手強い。心して交渉に臨むべし(左)
・統一会堂にあるサイゴン陥落のシンボル(右)
⇒気候
・四季は無く、5月~10月までの雨季と11月~4月までの乾季に二分されるのみ。常夏であり、クリスマスだろうが新年だろうが厳しい暑さである。
●ハノイ
・商業都市ホーチミン市と対比して、政治都市と称され、国会議事堂、共産党本部、各省庁、軍隊の総司令部などの政治の中枢機能が集中しています。ホーチミン市がワイワイガヤガヤなのに対し、ハノイは良く言えば首都の気品を感じさせる落ち着いた雰囲気、悪く言えば地味といった印象の都市です。
⇒主な観光地
・国父が眠る大理石の聖廟:ホーチミン廟
・孔子廟でありベトナム最古の大学:文廟
・パリのノートルダム教会を手本にして建造されたハノイ大教会
・フランス支配への抵抗者が収監された:ホアロー収容所
・ベトナムの伝統芸能でありハノイ観光の定番:水上人形劇
・市内のど真ん中にある市民憩いの場:ホアンキエム湖
・ハノイ大教会と水上人形劇の一コマ
⇒気候
・夏が4月から10月と非常に長いが一応四季らしいものはある。11月後半から4月前半までは寒いくらいで比較的過ごしやすい。
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