しつこいぞ!ホーチミンのバイクタクシー

ベトナムの観光地には必ず屯しているセオムと呼ばれるバイクタクシーのドライバー達。昼下がりにドンコイ通りを歩こうものなら『友達!』『今、暇?』『アナタ、どこ行く?』『チョロン(中華街)いいね!』『オッパッピー!』などなど、タドタドシイ日本語で30メートル毎くらいの高頻度でドライバーからのアツいラブコールがかかることでしょう。狙った獲物は逃さないぞ!とばかりに優柔不断にしていると中には10分以上もシツコク尾行してくる輩もいるので、必要ない時はきっぱりと必要ない!とハッキリ言うことが大切。下手に中国人のフリをして避けようとすると、中国語での勧誘が始まってしまうので要注意。


手持無沙汰でバイクの上に寝転がっている輩の横を通りかかると十中八九声をかけられる。中には怖い顔してYou!!!Bike!とか大声あげてくる輩もいる。これも怒っているのではなく、バイクツアーへのお誘いだ。平然と通り過ぎてしまって問題無い。

【営業トークのパターン】

①日本語や日本語のギャグで声をかけ、チャンスをうかがう。ギャグは前述のオッパーピーの他、『ハードゲイで~す』や『カトチャンペ!』など、日本とは大きなタイムラグがある。

②チョロンの市場や売春宿などへの観光ツアーを提案してくる。日本の旅行代理店によるツアーと同様、途中でドライバーと提携してるコーヒー豆や茶葉の店に連れて行かれたりする。ドライバーにとってはツアー料金の他、各店舗からのキックバックも重要な収入源で、何も購入しなくとも問題ないが、ドライバーの機嫌はあからさまに悪くなる。

③それでも渋っていると、最後の手段、奥の手として、『アナタ見て見て』攻撃が繰り出される。過去の日本人客による感謝の言葉が綴られた使い古しのノートを取り出してくるのだ。過去の実績、お客様の声を以て新規顧客の開拓をするといった点では立派な営業マンである。年がら年中携帯して使い古された営業ツールであるノートにはビッシリと『○○さん(ドライバーの名前)最高!』『楽しく安く買い物できました!』等と賞賛のコメントが書かれていて、それらを指さして信用力をアピール。そして間髪入れずに『OK? Let’s go!』『OK牧場!』と一方的にに商談を取りまとめようとしてくる。何がOK牧場だ!

中には『僕の奥さん日本人』や『○○○(18禁の卑猥な言葉)』などの変質な勧誘パターンもあるが、その中でも一番驚いたのは『Jyo知ってる?』攻撃。市内を歩いていて、突然バイクに乗った笑顔のベトナム人に『Jyo知ってる?』と流暢な日本語で声かけられたのだから笑ってしまう。『Jyo 城彰二! Jyoはマリノスの城でしょ!』とか言って、城とのツーショット写真を見せつけてくる。見ると、確かに城っぽい男と運転手が写真に映っている。だからなんなんだ!って話だが、彼らとしては日本人観光客を安心させ、自分のバイクに乗らせたいのである。中には本当に流暢な日本語を操るお爺もいたりするのだが、語学力を生かして安定性のある職に就けないものなのだろうか。

まぁ彼らも悪い人ではなさそうなのだが、一定の割合で悪人が混じっているのも事実。確かに常夏のホーチミン市内をバイクに跨って走るのは爽快でエキサイティングであるが、タクシーと違ってメーター制ではないので、ツアー終了後に法外な費用を請求されないとも限らない。実際にトラブルの話も良く聞くので、できればバイクタクシーへの乗車は避けられた方が無難かと思います。

ひだり みぎ
確かに風を切って走るバイクに乗るのは気持ちいいんですがね…

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