香港のパンストミルクティ・蘭芳園

モダンでスタイリッシュな高層ビル群が立ち並ぶ近代的街並みに昔ながらの下町風情が織り交わる中環(セントラル)。このセントラルのセントラル地区を探索中、偶然にも香港でも指折りの歴史・名声を誇る茶餐廳・蘭芳園を発見。平素から中国大陸の喫茶店でも『なんちゃって香港式ミルクティー擬き』は愛飲していますが、よくよく思い返せば本場香港ではミルクティーを飲んだことがなかったので、物は試し、本場のミルクティーとやらを味わいに入ってみることに。


香港では大衆文化に深く根付いているミルクティー。朝の肉まん、マカロニスープとセットで、昼の吉野家の牛丼とセットで、夜の洋風料理とセットで、香港では至る所でミルクティーが供されているシーンを目にします。アフタヌーンティーならぬオールウェイズティーです。もはや香港人の生活の一部になっていると言っても過言ではありません。

店内には店の評判を称える広告が大々的に張り出されています。

『40年不変の絲襪(パンスト)ミルクティー
そうです。香港式ミルクティーはパンストミルクティー、またはストッキングミルクティーの異名で呼ばれているのです。それにしてもパンストミルクティーとは意味深である。聞いた話では、香港式ミルクティーとは店ごとの秘伝配合により数種類の茶葉をブレンドし、抽出したものを木綿のろ過袋でこしてから、最後にエバミルクをどっぷりと加えることで作られる香港独特のものであり、その茶漉しが『パンストのように滑らか』という説や、茶葉を濾すフィルターがシルクのストッキングを髣髴とさせるので、ストッキング・ミルクティーの愛称を拝する事になったという説があるらしいのですが、いずれにせよ、如何わしい謂われ、故事来歴が有る訳ではないらしい。

通常、ろ過が済んだ紅茶は、ポットに入れ、客の注文が入るのを待ちます。注文があれば、カップに紅茶を注ぎ、さらにエバミルクをたっぷり入れて供される。実際にホットミルクティーをオーダーしてみると…

うむ。ぐう平凡だがホッと一息つける味。エバミルクにより引き出された濃厚な甘味と香りがあり、滑らかな口当たり。どんなに濃厚かというと、飲み終えたカップに白い乳脂肪が残留するくらいで、甘さと煮出して作った渋みがブレンドし、それでいて不思議と滑らかな口当たり。『濃・香・滑』三拍子揃ったパンストミルクティーは必飲!とまでは強く言い切れぬまでも、まぁ近辺を探索ついでに訪問してみる程度の価値はあるかと思う。


軽食類のメニューも充実。出前一丁麺を用いたB級創作料理が一番の定番メニューです。

*追記。香港マカオフェリーターミナルに分店ができていました。


吉野家やマック、味千ラーメン、KFCなど強豪ひしめく激戦地区ですが、これだけの客の入り。家族で円卓を囲む風景あり、サラリーマンが新聞片手にミルクティーをすする風景有り。パンストミルクティーは皆に愛されています。私もウェイターに促されて着席。香港人であろうオジサンとの相席だ。メニューを眺めていると、多分『これが良い!』と言っているのだろう、メニューの一つを指さしてくる。牛肉黒胡椒汁飯 45$だ。おススメしておいて自分は見るからに全く別の麺類を頼んでいるオジサン。こちらを眺めてニコニコしている。


料理は3分程度で運ばれてきた。この速さもせっかちな香港人の間で愛される理由の一つだろう。皿に無造作に盛られた牛肉と黒胡椒汁に茹で野菜、そしてパサパサした白米。見てくれ的にはザ・男の料理!的な大雑把さが強調されていて余り食欲をそそるものではないが、口に運んでみると、なかなかどうして、箸が進む。全くミルクティーには合わない濃い~味ですが

蘭芳園(Lan Fong Yuen)
●住所:中環結志街2号
電話: (852)2544 3895

●住所:信徳中心30$D(マカオフェリーターミナル)
電話:(852)2316 2311


青線地帯がSOHO地区になります。
中環方面からヒルサイドエスカレーターを進み、スロープからセブンイレブンが見えたら階段を下り、セブンイレブンを通り越して右へ曲がればすぐ到着です。

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