国技-中国の卓球事情

各国には国技と呼ばれるスポーツが存在します。カナダのアイスホッケーやオセアニア諸国のラグビーなどは地域社会に密着に根付いていて国内での競技人口も多く、国際大会に出ても優秀な成績を収めています。

事、中国に於いては卓球が国技の一つとして定着しており、男女共に世界の卓球大会で中国人が無双しています。強さの秘訣は何と言っても国のサラブレット育成プログラムにあるのでしょう。中国全土から卓球才のある少年少女を青田買いし、国営『卓球金メダリスト製造工場』にて育成。桁外れに多い人口を誇る中国の中でも選りすぐりの才能を持った最精鋭達が幼年期から国家運営の英才プログラムで養成され、精鋭同士で熾烈な競争を通じて国家代表を目指すのだ。中国のサッカーや野球と違ってきちっとした育成プログラム全土で展開されているので国のトップだけでなく、底辺の戦力も非常に厚い。また、公園や校庭のみならずマンション内や食堂にも卓球台が設置されるなど、街中で卓球インフラが整備されている。

今日は退社後に中山市体育館横の全民健身広場を散歩して、中国卓球のレベルの高さを改めて実感しました。

『我運動 我健康 我快楽』
卓球台32ケ・バトミントンコート4ケ・フットサルコート8ケ・テニスコート8ケ・バスケコート12ケ等が設置され、市民に無料開放されています。


テニスは不人気なようである。


フットサルは若者に人気のようだが、総じて日本の中学生レベル程度であった。


バスケコートも全面フル稼働で人気があるようだが、レベルは低い。


続いて卓球。夜の9時半を回っているのに順番待ちができる程の人気ぶり。


そして、どの台もめちゃくちゃレベルが高い!!!


ウオリャッと!!少年少女から爺婆まで皆が皆例外に漏れずお上手。プロの試合を見ているようで見ていて飽きません。聞くところによると中国では小学生低学年の時から皆が卓球を楽しむようになるそうです。

因みに…国の英才教育プログラムの中での競争に敗れた者はどうなるか?幼い頃から卓球一筋で育ってきた彼らは卓球プレーヤーとしての生活を継続する為に世界各地に帰化し、帰化先の代表になって世界選手権やオリンピックを目指すのだ。中国では『負け組』の彼らも中国国外ではピンポンマスター。何と卓球世界ランキング上位50位の大半は中国人と帰化中国人であり、卓球の世界大会は実質的に中国1軍VS中国2軍の争いという図式になってしまっている。先のロンドンオリンピックでも中国からの輸出帰化選手が計20カ国から40名も参加…

勝ち進んでも勝ち進んでも対戦相手が中国人というwwwちょっと信じられない話である。先の猫ヒロシのカンボジア帰化騒動でも問題として提起されたが、オリンピックは国を背負い、国旗を背負っての国の威信をかけた戦いの場である。帰化先で育ってその国に特別な感情を持っている場合は別として、その国の言語すら話せないような帰化先で仮にメダルをとって国旗を掲げることができたとしても、感動や感慨を得られるのだろうか。常軌を逸したほどの自国への愛国心をお持ちの中国人ならことさら他国への帰化など有りえないと思うのだが、彼らにとっては他国への帰化は職(卓球)の確保程度に考えているのだろう。オリンピックを見る側に取ったら大会が中国人選手権に格下げされたようで何とも白ける話である。

報告する

関連記事一覧

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。