MPF(香港の年金制度)

香港でも高齢化や核家族化が進んできたことを背景に、MPF積立強制基金という確定拠出型の年金制度が2000年に始まりました。確定拠出型とは何だか難しい響きですが、ようは毎月の拠出額が決まっている積立金制度のことで、毎月の給与の10% (会社負担5%・社員負担5% 最大の対象給与額は毎月HK$25,000)が信託会社に積み立てられていく制度であります。
*2012年6月から上限の対象額が従来のHK$20,000から25,000に引き上げられました。

私も実際の勤務地は中国大陸であるが、建前上は香港勤務となっている為、この積立制度に加入しています。毎月会社がHK$1,250、自分が HK$1,250を積み立てて、年間HK$30,000、4年間だとHK$120,000 (120万円ちょっと)が溜まります。その半分は自己で負担しているが、会社がその半分を負担してくれるんだから、大した金額ではないが貰えるものは貰っておかんと。

ただ、肝心なのは積立先が信託会社であり、その運用具合によって受給額が決まるということだ。積立先はいくつかの候補があり、各信託会社とも新興国資源関連から各国国債関連など豊富な運用ファンドを有しているので、ある程度は自分の思い通りに資産のポートフォーリオを決定することができる。私は自分が持ってる株価や為替情報は小まめにチェックしていますが、このMPFに限って言えばリスクが最低レベルの投資先に分配して、後は完全に放置プレー。ちょっと増えりゃいいな程度で運用を信託会社に一任していました。

で、さっき思い出したようにこのパンドラの箱を…開けちゃいました!






トータル運用率 101%…

酸っぱいな~~。各ファンドの運用率が95%~107%で変動していたが、トータルでは定期預金と変わらんではないか!ってくらいの利回りである。

因み各ファンドのリスクレベルは最少の1~最大の5まで用意されており、5の運用実績だと年利で-20%~+18%というドキドキジェットコースタークラスのまでありました。小心者の私は今のところは全てリスクレベル1のファンドに運用資金を振り分けてもらっていますが、どうせ大した額じゃないんだし、リスクレベル5に1年間くらい寝かしてみようかな。

*参考までにファンドの一つをご紹介。

公共事業3.8%・/電信事業3.7%/情報事業17.9%/エネルギー10.8%/工業系9.1%/現金0.2%/原料4.9%/日用品10.5%/多元化商品9,9%/金融関連16.3%/健康関連11.7%に振り分けられております。具体的にはアップル社に4.1%、エクソンモビール2.7%,マイクロソフトに2.1%、他にもインテル、シボレー、フィリップモリスなど世界的企業を中心に投資しているこのファンドの今年の利回りは3.71%。このような感じで産業別、企業別で各ファンドの投資振り分けを確認することができます。

Related posts(関連記事):

漢のロマンが詰まった(!?)男人街・廟街
全世界的に男女平等が声高に叫ばれる昨今、当然ながら女人街があれば男人街もあります。男人街は深夜特急で廟街と呼ばれている夜市街で、地図上でも実際に廟街となっているが、コンプライアンス意識の表れか、女人街との対象で男人街との名が広く浸透している。可愛らしい小物商品や衣類がメインの女人街と比すると、男人街に並ぶ商品は確かにチープでジャンクな電化製品やブルースリー・毛沢東関連グッズなどパンチの利いた土産物...
キャセイパシフィック航空B777-300ER ファーストクラス搭乗記 香港⇒バンコク
前回のエントリー“アジアマイルのワンワールド複数航空会社特典で行く中東旅行”で記載した通り、2017/2018の年末年始はアジアマイルを使ってオマーン旅行に行って参りやした。 先ずは第一区間の香港⇒バンコクをキャセイにて。 香港⇒ドーハはキャセイが直行便も飛ばしているんだけど、残念ながらファーストクラスの無いA330での運航。そこで、短距離路線ながらもFクラス付き機材で飛ぶ予定となっていた...
出所不明のガラクタ展・泥棒市(キャットストリート)
暇に任せて香港島を東西に走るMTR港島線の西の終着駅である上環の高層ビル群の中を探索していたところ、偶然にもキャットストリートと呼ばれる青空ガラクタ市を発見。 窮屈に立ち並んだ過密高層ビル群の間を縫って入る。中華テイストの繁華街が狂ったように続く九龍半島側に比べると、香港島側は高層ビルやオシャレスポットも多く、落ち着いた雰囲気が漂う。 険しい階段を登り… 更に急勾配な...
100円で学ぶ香港の歴史・香港歴史博物館
どの国にもそれぞれ辿ってきた歴史があり、その国が辿ってきた道を知ればこそ、その国の今が分かる。 世界には日本の天皇家のように万世一系と存続してきた歴史もあれば、中国のように数千年に渡って易姓革命で王朝交代を繰り返してきたた有為転変の歴史もある。こと香港はというと、19世紀初頭まで人口が万にも満たない中国辺境の一漁村程度の存在であったが、アヘン戦争後に英国の植民地となったことを契機に地の利を生...

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。