ホテルインディゴ香港島 宿泊記

この日は気分的に一風変わったユニークホテルでのユニークな宿泊体験を体が強く欲していたので、ゴキゲンムード全開のデザイナーズホテル・インディゴ香港島に泊まってみることに。前々から気にはなっていたんですけどね、なかなか30過ぎのオッサン一人で80年代ヒッピーの巣窟のようなインディゴに泊まる勇気を持てなくて。自分のイメージでは、デザインホテルズより更にポップでコンテンポラリーなアート要素を強めたブティックホテルといったところなんだが、果たしてどうだろうか。いざ、インディゴデビュー。

アクセス

下町色の強い灣仔の中でも、流行最先端ショップ・若者向けシャレオツレストランや、古き良き香港の伝統を今に残す歴史的建築物とが共存する一角にある。本当は同じく香港島にあり、似たようなコンセプトのミラムーンホテルと迷ったんですけどね。インディゴはベストフレックスレート+HK$50で5,000ポイント付き宿泊プランがあったんで、ついついポイントに釣られちゃいましたw
ひだり みぎ
ホテルが面するクイーンズロード方面には、1872年築の1級歴史建築物「ザ・ブルーハウス」や1912年築の保存建築「旧湾仔ポストオフィス」・1862年建立の北帝廟といった歴史的建築物が残る一方、ハーバー側には政庁関連の建物や国際会議場など超近代的なビルが立ち並ぶ。新旧の魅力が凝縮された非常に味わい深い地区なのだ。


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地下鉄の最寄り駅は港島線の灣仔駅。Johnston Roadに面したA3出口を出て、高-いビルの足下に並ぶディープな露店市を抜けた先の小高い丘の上にある。駅からは300-400m程の距離になるかな。距離的には遠くはないけれど、ゴミゴミしてるし狭いしとで、灣仔からスーツケースをもって移動するのは意外と厄介。空港からの移動はエアポートエクスプレスで香港駅まで行き、そこからタクシーを利用した方が良いでしょう。

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高層ビルに挟まれたこのディープな通りの名は、その名も玩具街。季節柄、サンタのコスプレやプレゼント用巨大靴下等のクリスマスグッズが多く売られていた。他は数珠等の仏具だったり衣類だったりと、観光客向け商品は少なそう。

そんな地元色の強いマーケットの奥に建つ、周囲環境とのギャップ全開な29階建て超高層ガラス張りの建物がホテルインディゴになる。ただでさえド派手な建物なのに、更に風水の重要シンボルである昇り龍が巻き付ちゃってて存在感抜群。「地域地域の文化を活かしたデザイン」というインディゴのブランドコンセプトに基づき、設計には風水などの中華思想が盛り込まれているようだ。
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しかも、上層階には底がガラス張りで透明になったプールが突き出していて、地上からも泳いでる人の姿が目視が確認できるじゃあありませんか!なんと斬新なデザインなんだ。


エントランスもハイセンスな中華風デザイナーズホテルといった趣で、非常にお洒落。館内に入る前からテンションが上がってきます。

館内

敷地面積が狭く、プライベート感のあるコンパクトなロビー。インターコンチネンタルホテルのような重厚な高級感ではなく、ポップな愛らしさを随所に散りばめたアーティスティックな高級感を演出してる。フロントデスクの壁や階段なんか時間ごとにギラギラと色が変化してますしね。毒々しい紫になったりエメラルドグリーンになったり。これを「ギラギラとケバくて落ち着かない」と感じるか、「香港のデザイナーズホテルっぽくて素敵」と感じられるかで、このホテルとの相性が決まってくる。
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ホテルマンもインターコンチネンタルとは異なり、ちょっと気取った感じのリア充風な若い男女が多い。ホスピタリティを感じる雰囲気ではないが、まぁ自然体な香港の若者ということで、逆にこっちも肩ひじ張らずにチェックインすることができる。


チェックインを済ませ、エレベーターに乗ろうとするとこれまたビックリ。うわぁドぎつい色の壁だなぁと思ったら、ここも刻々と照明の色が変わっていくではないか。まぁこれもホテルが仕掛けた楽しい趣向と思えればね。


エレベーターを降りると、廊下はトーンダウンで落ち着いた雰囲気。細長~いビルで面積が限られてるんで、廊下の造りにはちょっと圧迫感を感じるかな。

部屋:Deluxe King

総客室数は138室のみのブティックホテル。予約は最安値のスーペリアだったけど、スパイヤ会員とのことで一つ上のデラックスにアップグレード頂いた。

ドアを開けすぐ左にクローゼット・右にスーツケース収納場所、そして正面にデスクが見える。縁起良さげな金魚のモチーフやモダンシノワズリな小物が見られ、コンテンポラリーでスタイリッシュな設えのお洒落ルームといった第一印象。勿論、若者をターゲットにしたホテルだけあってネット接続可能なスマホも完備。旅行中のネット環境にも困りません。

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デスクの裏側にベッド、その奥がリビングスペースで、その脇に仕切り無しのウェットエリアという設計になっている。総じてラブリーな設えで女性好みの造りかと。


壁には可愛らしいモザイクタイルの装飾が施されてるし。

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香港らしさが表れたクッションやエコバッグは購入可能。

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他にも、大五郎ヘアばっちのカンフー少年のオブジェやポップな色調の茶器が用意されていたりと、コンテンポラリーな中華色満載。


ウェルカムスイーツは香港を代表する菓子屋・奇華餅家のミニおこし。そういや香港経済新聞に拠ると、奇華餅家が2009年にホテル近くの歴史的建造物を改修して旗艦店をオープンしたのだとか。包装も香港スタイルだし、土産物にも喜ばれまっせ。

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欠点は狭いところだな。なにぶん狭い間取りなもんで、トイレやバスの仕切りが無いどころかベッドやソファとの距離も近いので、スーペリアやデラックスだと友人ともルームシェアは厳しいものがある。


マットも風水的に好まれる金魚がモチーフで、右下には灣仔の文字が。めっちゃ金運上がりそう。

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バスアメニティはクラブツリー&イヴリンのホホバオイル。

プール・ジム

部屋を見終えたところで、インディゴ香港島の最大の目玉である29階の屋外スイミングプールへ。

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すっごいこじんまりとしてるけど、下から見たようにビルの外に突き出した床がガラス張りなんで、泳ぎながら水の底の下のバスやタクシーが見えるというユニークなデザイン。


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昼はスリリングな気分で、夜は幻想的なムードで一泳ぎできる。


ジムはオマケ程度。

スカイバー

プールと同じフロアにあるスカイバーでは、香港の夜景を楽しみながらロマンチックな気分を味わえる。
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オープンエアのテラス席もあり、雰囲気は抜群。自分も晩酌としてIHG会員特典で貰えるドリンククーポンでステラを一杯頂きました。IHGは上級特典はアレだけど、このドリンククーポンは本当にありがたい。チェックイン時に食い込めば二枚もらえたりするし。

因みに…ラウンジが無いので当然ラウンジアクセスは付かず…。スパイア特典は16:00までのレイトチェックアウトと1カテゴリーのアップグレードのみなので、夜は近場の食事処に繰り出してみる。

下町のローカルフードから洒落た外国人駐在員用レストランまで充実。

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特に、ホテルから金鐘方面に300m弱歩いた先にある船街には評価の高い西洋風レストランが幾つか並んでる。


この日は行列が出来ていたスペイン料理屋・22 Shipsに入ってみる。カウンター席が多いし、仕事帰りにフラっと立ち寄る欧米系ビジネスマンも多いので、独りでの利用でも抵抗感はない。

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イベリコ豚ベジョータ(HK$148)・インクマヨネーズとライムのイカ揚げ(HK$108)・赤ワインソースのチョリソー(HK$108)・シェーブルチーズのアイスクリーム(HK$88)の4点に生ビールで約8,000円…。一人での晩食には些か高すぎたか…。

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お金を使い過ぎたので、翌朝は適当なローカル店で250円のワンタンメンと豆乳で済ます。お財布事情に合わせてお洒落な中級・高級店からB級ローカル店まで簡単に使い分けられるのが灣仔の良い所。

所感

ポップでコンテンポラリーな内装で、滞在しているだけで愉快になるような仕組みがたんまりと施されたクリエイティブなホテルインディゴ。湾仔という町をよく理解した上で、土地の特徴と文化を反映させたホテルコンセプトだということが泊まってみてよーく分かった。シャングリラ・マンダリンオリエンタル・フォーシーズンズ・ペニンシュラ等、正統派高級ホテルの数々が進出する香港だけど、この手の高級デザイナーズホテルもたまには悪くないものです。今度はシンガポールで開業したインディゴシンガポールに泊まってこようと思います。

ホテルインディゴ香港島/Hotel Indigo Hongkong Island


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住所:246, Queen’s Road East, Hong Kong
電話:+852-3926-3888 FAX:+852-3926-3926
ホームページ:こちら
IHG特典宿泊ポイント数:45,000


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