買い物を楽しもうと『百貨公司駅』にやって来ました。予想通り、駅前にはジャスコやその他ショッピングセンターが密集しており、モール間の小道には路上売りのお店が所狭しと並んでいます。
メインのショッピングモールは相当の賑わいを見せています。
そんな百貨公司駅周辺を歩き回っていると、中国の雑踏を忘れさせてくれるような風情のある公園を見つけました。
随分と広々とした造りの公園。開放感があって気持ちがいいので休憩がてら入ってみることに。
どことなくシーサーにも似ているこの獅子
目ん玉が飛び出ちゃってます。
中国の日々の喧噪から解放されるかのような安らぎ。地元民も芝生に座ってのんびりとしています。
広場ではおばさんが音楽に合わせて入念な屈伸体操を行い、公園の隅では巨大な駒で碁に興じる年配の方々。ほのぼのとしています。
おっと、何やら見覚えのある壁画が
勇猛果敢に戦う軍人さんに雄叫びを上げる軍人さん…どうやらここも抗戦記念公園だったようです。
珠海市革命資料陳列館…
内容は大体想像がつくが、何か新しい発見があるかもしれない。意を決して入ってみました。
英領ビルマで発行された『へ号券が』広東でも使用されていたらしい。今でも旧日本軍の軍票を賠償しろとのデモが行われたりしていますが、戦時中に発行された額以上の軍票が出てくるという…
反日映画放映室。
満員御礼です。お爺ちゃんお婆ちゃんに混じって小学生までもが鑑賞していました。
この記念館ではアヘン戦争から如何に中華人民共和国が成立し、独立を取り戻したかを時系列的に説明されています。そんな博物館内での日本の扱われ方は言わずもがなである。
軍人さんも農民さんも一致団結して母国を守り抜きました。当時は第二次国共合作で国民党軍と共産党の紅軍が国民革命軍を形成していましたが、実態は国民皆兵制度に近かったのでしょう。
万山群島 大小300以上の島からなるこの群島の攻防戦も熾烈を極めました。
当時の海戦図。青線で囲られた場所が万山群で、今は珠海市に属します。
1945年、日本のポツダム宣言受諾を以て日中戦争も終結。日中戦争は中国側では抗日戦争や八年戦争と呼ばれています。記念撮影当日に欠席した人みたいな扱いを受けている右上の人は、珠海生まれの著名な革命戦士だそうです。
有志を募る革命戦士。老人とその孫を説き伏せます。
革命しようよ!
愛国教育は1989年の天安門事件(学生による民主化デモと解放軍の軍事衝突事件)後に『若者たちが共産党に反抗する事が無いように教育が必要』と推し進められました。歴史の授業では屈辱の近代史以降の教育が重視され、『国旗法』により小中学校では少なくとも周一回の国旗掲揚式が義務付けられ、愛国主義を発揚する講和を聞かされることになります。抗日戦争勝利50周年にあたる1995年からはさらに徹底した愛国主義教育進められ、2012年の時点では353箇所の『愛国主義教育基地』が全国各地で運営され、学生に“教育”の場を提供しています。
何だか買物をする気分ではなくなったので、この日は早めにホテルに戻る事にしました。
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