中国では簡単な手続きとかも一々難しく(というか面倒くさく)なってしまう。
今回は不在郵便物の受け取りで思わぬ苦戦をする羽目に。
普通だったら、届けてもらう時間を指定して荷物を届けてもらう。ただこれだけの話だ。
ところが中国ではそうは問屋が卸しません。
先々週、輸送業者(郵便局?)から電話がありました。『荷物を届けに来たので、アパートの入口のパスワードを教えてほしい』と。平日のお昼過ぎの突撃訪問。当然ながら仕事中であり、後で来てもらうようにしていた。
私『今、仕事中です。土曜日の午前中に来れますか?』
広東省の輸送業者(中国全土?)は土曜日終日と日曜日の午前中も宅配してくれるのだ。
郵『じゃあ次に行ける時間が決まったら電話する。』
私『いや、だから土曜日午前中は?平日は仕事なのでずっと不在です。』
郵『じゃあ、時間が決まったら電話する。』
相手の在宅時間より、自分が行ける時間で押し通そうとする。
サービス業の担当者とは言えど、相手の都合など二の次。いつものパターンです。
まあでも向こうが電話してくると言ってたので、待つことにしていました。
しかし、当然の如く先週の土曜日は連絡が無い。無しの礫。その後も一向に電話がかかってこないので、今朝、痺れを切らせてこちらから問い合わせてみました。
すると、電話が繋がらない…圏外って一体どこの境地まで荷物を届けに行ってるんだ!!
ネットで最寄の郵便局の番号を調べて電話することにする。
私『○○に住む○○です。荷物を届けに来てくれることになっているはずです。』
郵『荷物はありません!登録番号は?』
確認をする前に荷物は無いと自信満々に即答する郵便局員。
私『不在届けも頂いてないので登録番号もありません。先週、この番号の宅配担当から電話があり…』
と経緯を説明する。
すると…
郵『ここには無い。保管期限が切れたので物流会社に戻したかもしれない。○○物流会社まで行ってみてくれ。』と物流会社の住所を教えられる。最悪の場合、発送主まで送り返されている可能性もあるみたいなことをぬかしやがるので、不安になって急いで物流会社まで向かう。
こっちは宅配担当員からの連絡を待っていただけなのに、荷物を送り返されてしまうかもしれないこの不条理さ。チャイナミステリー。
物流会社に到着し、また一から経緯説明。
物『物は戻ってきてない。多分まだ郵便局にあるんじゃないの。』
私『郵便局の人からは、郵便局では保管されていないので、物流会社に戻したかもしれない。と言っていた』と。
物『分からない。』
物流会社に匙を投げられてしまう。
どうしていいか分からないが、とりあえず郵便局まで行って、またまた担当者に経緯説明。
郵『住所を教えてくれ。宅配先別に保管してあるから。』
私『○○です。身分証明書(パスポート)も持参しましたので、あるなら今日持って返りたい。』
待つこと5分くらい。
郵『おーあったあった。これだろう!』
と見せられた郵パックの箱には母の名前が。
何だよ、あるじゃん!と一安心。
多分いつもの援助物資(食べ物とかつまみとか)かな。書類にサインをして一件落着。。。
って、待てよ!!!!
最初に郵便局に電話した時に『ここには無い!』って断言した奴!!!!あるじゃないか!!!
たらい回しにしやがって!!
『あー土曜日だし荷物探すのめんどくせーし宅配手配もかったりーわ。』⇒
『取り敢えず俺は何もしたくないから物流会社を当たってもらうか。』的な思考回路なのであろうか?
というか宅配担当は何処にばっくれたんだ!
外食産業などでは外資資本が入ってきた為に地場企業も多少は洗練されてきた感がありますが、相当郵便事業は国有の中国郵政が独占しちゃってるので、サービスという概念が浸透していません。中国国内で投函した普通郵便のうち33%が紛失されるとのデータも中国中央テレビから発表されているくらいの体たらくぶり。産業の成長には競争が不可欠と、トコトン思い知らせてくれます。
簡単なことでも一々面倒くさくなるのがここ中国です。
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