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旧市街中心地にひっそりと佇む伝統家屋・マーマイの家


ハノイの旧市街にある87マーマイの家は、19世紀ベトナムの伝統的な中華風木造家屋を修復保存している貴重な家である。住所は名称通り、マーマイ通り87番地。別にマーマイさんのお住まいというわけではなく、マーマイ通りにあるのでマーマイの家と名付けられたそうだ。このマーマイの家は、幅数メートル奥行き数十メートルという非常に細長い造りが特徴だ。ハノイの家々は横幅3メートルで奥行き70メートルみたいな日本で言う京都の町屋『うなぎの寝床』やマレーシアのショップハウス的な細長い住居が多く、これらの家屋はチューブハウスと言われている。日本で言えば余裕で不良設計住宅扱いであるが、何故にまたこんな一見不便そうな形状の家が定着したのかというと、当時は通りに面した家屋の幅で納税額が決定されたので、こんなにも細長い家屋が乱立したそうだ。

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このような旧市街の古い街頭の一角に…

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地味~に佇むマーマイの家。普通の家なので、注意深く地図と照らし合わせながら行かないと見逃してしまうので要注意。因みにこのマーマイ通り、もともとは籐製品の販売店が集まるハン・マイ通りと、お葬式や各祭礼に使用される紙製の冥器の販売店が集まるハン・マー通りに分かれていたそうですが、1945年に1つの道に統合されたそうです。今や籐製品や冥器などの販売店は他所に移ってしまい、旅行者向けのオシャレなカフェやバー、ホステル、個人経営の小規模旅行会社がひしめき合うツーリスト通りとなっている。

ひだり みぎ

ひだり みぎ
中華風家屋とはいっても一昔前の中国豪邸のような赤や黄色などの原色が輝く悪趣味な飾りなどはなく、シックでレトロな内装だ。落ち着いたクリーム色の壁にかかっている山水画や黒檀らしき家具、所狭しと並べられている急須や水タバコなどの骨董品や壺などもハイセンス。これらの品々はよく見ると値札がついていて、気に入った品は購入することができるようだ。う~ん、商売上手!

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1階は手前が商業スペースで奥が住居部分に分かれていて、合間に通風と光彩の為に吹き抜けの中庭が設けられている。ハノイの夏は暑いばかりでなく湿度がとても高いのである。ただ、夏は開放感があって過ごしやすいのだろうが、これではあまりに夏仕様過ぎて、15℃前後まで冷え込む冬を越すには防寒対策が余りにお粗末なのではないだろうか。

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中庭には炊事場もある。

ひだり みぎ
流石に住居だけあって生活感丸出し。

ひだり みぎ
2階は仏間兼居間+寝室となっている。ミニガーデンや将棋台なども置いてあり、当時の人々の優雅な生活ぶりが垣間見えます。

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吹き抜けの中庭から見下ろす1階の様子。

ひだり みぎ

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若干お土産屋の雰囲気が強く、現在は伝統工芸品がずらりと展示されている。ただ、いかにも 「買ってくれ」 的に商品が置かれているのではなく、あたかもインテリアの一部のように自然に配置するなど工夫が凝らされていて好感が持てる。

面積自体は決して広くはないですが、この空間に最大で5世帯の家族が暮らしていたそうだ。旧市街のど真ん中の喧騒の中にあって、この空間だけ時がゆっくり流れているような素敵な場所で、ベトナムの伝統家屋を味わうのも悪くありません。

87マーマイの家
住所: 87 Ma May, Hoan Kiem District, Hanoi
時間: 08:30-17:00
定休日: 無休
料金: VND 5,000 (≒20円)


*2013年9月23日より改装工事のためクローズし、テト正月明けの2月7日前後に再オープンとなる見込みだそうです。

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