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レンタサイクルでシェムリアップの街探検その4


シェムリアップでの滞在時間も残り半日。灼熱の日差しを肌に直に受け、時計を気にしながらペダルを漕ぐ!続いての目的地はレンタサイクル屋の鼻毛兄貴に教えてもらったキリングフィールド。キリングフィールドと言えばプノンペン郊外のチュンエク(⇒訪問記)が有名だが、他にもカンボジア全土に同様の大量殺戮センターが400もあるとされている。それらが全て自国民を死に追いやる為に作られたのだから狂気の沙汰もいいところ。

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国道6号線を北に折れる。午前中にアンコール遺跡へ向かう際に通った道だ。

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あっ、ここ朝トゥクトゥクで通ったじゃん!特別な場所だと思ったので止まってくれって運ちゃんにいったらNot Interestingの一言で片づけられて素通りした場所だ!!

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迫真の表情で大蛇を引くヒンドゥー教の神々たち。アンコールワットの第一回廊のレリーフにもあったヒンドゥー教おける天地創造神話・乳海攪拌だ。昔々、ヒンドゥー教の神々も人間と同様、永遠の青春を望む本能は抑え切れなかったようで、不老不死の聖水・アムリタを手に入れたいという誰しもが一度は持つであろう欲望に駆られた。作戦会議の結果、最高神の一人である宇宙の守護神ヴィシュヌ神の意見であった「天界の大海を撹拌すればアムリタが生まれる筈。須弥山を攪拌棒にしてぐるぐる回そう。」という何とも破天荒な案が実行に移されることになった。しかし、この巨大な攪拌棒を海の中で廻すの為には同等に巨大な支えが必要になると考えた。そこでその支えにはヴィシュヌ神の化身である巨亀・クールマを抜擢、この亀の甲の上に攪拌棒を乗せ、攪拌棒に紐を巻きつけて左右に引っ張り合って攪拌棒を廻せばよいのではと考えた。流石は神様、賢明なお考えである。そこでヴィシュヌ神は、紐として大蛇ヴァースキを選んで自らの体に巻きつけた。次に、この紐となる大蛇ヴァースキの頭と尾を綱引きのように引っ張り合う動力源には神々を起用。同じ神々でも馴染み同士では綱引きにならない。お互いに反目し合う神々に引っ張り合いを演じさせなければいけないと思い、ヒンドゥー教の神々には大蛇の尾を、そして悪神阿修羅には頭を引っ張らせることとした。流石の用兵術、抜かり無き作戦だ。
こうして、神々と阿修羅の綱引きによる動力が攪拌棒を回転させ、ヴィシュヌ神の思惑通りに海が掻き混ぜられていった。その壮絶な攪拌によって、大蛇ヴァースキは口から毒やら有害物質やら火やらを噴出。吐き出された毒はシヴァ神が飲み干す事に成功するも、山々の木々は大炎上、山に住む動物や天人・天女や樹木、草花など全ての生物は息絶え次々に海へと落下していきました。そして、樹液や薬草のエキスが海中で溶け、海に落ちたあらゆる物質と混ざりあって海は乳状となったのです。

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文章だけでは分かりずらいので図解を挿みましょう。亀の上に支えられた須弥山に絡めた蛇を両端から引っ張り合うことで山が回転⇒山の住民や木々が海に落下⇒海中であらゆる物質が混ぜられて、海水が乳状化。以上、ここまでのまとめ。

やがて、どういう原理だか、乳海の中から太陽と月が出現!!続いて、後にヴィシュヌ神の妃となるラクシュミー女神が出現!その後も牝牛・スラビ、白馬・ウッチャイヒシュラヴァス、酒の女神・ヴァールニー、象王・アイラーヴァタ、宝珠・カウストゥバ、などが次々に乳海の中から現れ、最後に医学の祖であるダスヴァンタリ神が念願のアムリタがたんまりと入った壺を持って現れた。しかし、いざアムリタが出現すると、正邪両神間でアムリタを巡っての戦争が勃発。あろうことか、アムリタが悪魔の手に渡ってしまった。この展開に終止符を打ったのも、この案の発案者であるヴィシュヌ神。この世のものとは思えぬほどの超絶美女に変身することで悪魔たちを欺いてアムリタを奪還、神々にアムリタを与え、不老不死となった神々は魔物たちを追い払いましたとさ。一件落着。う~ん、この…悪神もアムリタを作るの手伝ったのに…どちらが正義でどちらが悪なのか分からなくなるお話です。

話が大きくそれてしまいました…
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ひだり みぎ
名称はワット・トメイ寺院と言うこちらのキリングフィールドも、チュンエクと同様に中央にポツンと慰霊碑が立っている。奥には寺院の本堂とぼしき建物が建っていたが、時間が圧しているので、慰霊塔の前で鎮魂を願い、レンタサイクル屋に戻ることにした。

ひだり みぎ
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シヴァタ通りを南下。流石にシェムリアップ随一の大通りだけあって、近代的な建物が並んでいます。

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