ミニチュアアンコールワットと電飾仏像

どうやら午前中にバイヨンで受けた呪文が祝福の祈りではなく不幸の呪いだったらしく、お目当てのレストランはやってないはワットボーの本堂には入れずじまいになるわと非常についていない。

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意気消沈気味にペダルをこぎ始めると、興味をそそられる内容の看板に遭遇。「100メートル先、Dy Preungによるミニ版アンコールワット」

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矢印に従って道を進むと、親子とみられるパジャマのクメール人美女とおばさんがニコニコ笑顔で立っている。芸術家Dy Preung氏の展示会兼実家のようだ。パジャマ姿での歓迎に目を疑ったが、まぁ首都に住む人々がのデパートにもパジャマで買いに行く様なお国柄のカンボジアだ。パジャマでの応客も至って普通のことなのだろう。

入場料US$1.5を払って中に突入。仕草の可愛らしい女の子とデヴァターばりの慈愛のこもった笑顔を浮かべてクメール語で話しかけてくれるおばさん。何言ってるかさっぱり分からないが、アットホームな雰囲気が素敵である。
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うむ、なるほど中はやっぱり住まいも兼ねているようで生活感丸出し。どうやら昼食の準備中だったようで、お母さんの邪魔をしてしまったようだ。悪気は無かったのだよ…

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ひだり みぎ
ギャラリーとなる中庭にはぎっしりと精緻な石造りのアンコール遺跡群の模倣細工が並べられている。作品の上にゴミやクズが散乱しているのは見なかったことにしておこう。作品のお住まいの連子窓も立派だったが、恐らくこのご一家の長であられるDy Preung氏が彫られたのだろう。聞いてみると、Dy Preung氏は確かにこちらにお住いだが、生憎外出中であるとのこと。
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こちらはバイヨン。雑草が生えて所々ひび割れが発生しているのもまたリアル。クメール王国の石細工職人の技術が現代にも脈々と受け継がれていて何だか嬉しい。

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二階のテラスからギャラリーの全容を眺めるとこんな感じ。

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敷地の一番奥は工房兼ゴミ捨て場になっているようで、廃材などが無造作に置き捨てられていた。こんなものまで包み隠さず見せてくれる職人の奥行きの深さに思わずにっこりしてしまう。こんな細かい職人芸を披露する人の割にはかなり大雑把な感じの人のようだ。

さて、一通り見え終えて帰ろうとすると!別れ惜しいのか、手を引っ張られて敷地の隅っこに連れて行かれる。ほらこっち!この台に登って塀の向こうを見て!と、はしゃぐ女の子。未公開の超大作があるのかと興奮気味に塀の向こうに目をやると…
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ワニ…隣の家の簡易プールでうじゃうじゃ動いていて、めちゃくちゃ生臭い。隣にはワニを眺める私を見て満面の笑みを浮かべる女の子。このワニの大群をわざわざ見せてくれたんだね…なんてサービス精神旺盛なんだ…ありがとう。

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バイバイ、また逢う日まで。別れを惜しみつつ、チャリ探索を継続。

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ひだり みぎ
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アンコールミニチュア館周辺は伝統的高床式住宅や子供たちがバレーボールを楽しむような名も無き小規模寺院がある。ここにいると仕事で悩んでいる自分がばかばかしくなるくらい長閑な雰囲気だ。

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Future Bright International School。この国にはNew Hope Schoolとかsuccess Schoolとか、クメールルージュがもたらした暗黒時代の反動だろう、妙に前向きな名前の学校ばかりなような気がする。

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今にも崩落しそうなおんぼろの橋と立派なナーガ像。この国でインフラ整備が進まないのは、お金が無いのではなくお金の使い道を間違えているんではないかと真剣に思っちゃうくらいいに仏像や寺院は立派な造りになっている。ここからシェムリアップ川の西側へ渡る。

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日本の援助指導の下で整備されたという国号6号。道路が舗装されているだけでなく、なんと車線まで書かれている!!!車線の存在に驚くとは、すっかり驚きの基準が低くなったものである。東南アジアから帰任する駐在員は日本の生活に慣れるのに暫くリハビリが必要だと言うが、こりゃあ日本に帰ったら驚きの連続で心臓発作を起こしかねないな。

ひだり みぎ
街を南北に貫くシヴァタ通りを挟んで東側の国道6号線はハイソな建物が多く、王の別荘やら王国独立記念祠が建っていた。

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ひだり みぎ
でた!仏像の背後に飾られてるダーツの的みたいなネオン電飾!!カンボジアやベトナムの寺院で強烈な後光を放つ物をよく見かけるけど、色も安っぽいし、寺院の雰囲気を台無しにして徳を損ねていると思うのは私だけだろうか…「侘び」「寂び」「モノトーン」「地味」が通り相場の日本の寺院に慣れっこの私には、どうしても7色に輝くピッカピカで楽しげな仏像に向かって跪いてお祈りを捧げる人の姿は不謹慎ながらコントのように見えてしまう…

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