Plae Pakaa(カンボジア古典舞踊ショー)

プノンペンナイトマーケットを後にし、国立博物館でCambodian Living Arts (CLA) によって開催されているカンボジア古典舞踊ショーのPLAE PAKAA。

ひだり みぎ
ひだり みぎ

カンボジア古典舞踊は9世紀から14世紀のアンコール王朝時代に神々と王に捧げる為の儀式の中で踊っていた宮廷舞踊・奉納芸能が始まりと考えられている。14世紀にアンコール王朝が滅びた後も、時代時代の王室の保護を受け、宮廷内で伝承されてきました。この9世紀から続く歴史の流れが、1975年から1979年のポルポト政権の圧政により根絶の瀬戸際に立たされる。一切の伝統芸能を否定したポルポト政権時、たった4年の間に9割もの舞踊関係者の命が奪われたのである。その後、クメール民族の誇りをかけて復興が図られる中で、Plae Pakaaプロジェクトは、クメールルージュの粛清によって壊滅的打撃を被ったカンボジアが誇る古典舞踊と美しきクメール文化を保護し、貧困層の恵まれない子供たちを次世代へのアート伝承者へと養成する為に立ち上げられた。①ダンスショー「Children of Bassac」、②ミュージカル「MAK THERNG」、③演劇「Passage of Life」の3講演から成り、いずれも60名以上の才能あふれる若手カンボジア人アーティストによって演ぜられる。

①Children of Bassac
クメール人やその他カンボジア少数民族のフォークダンスやアプサラダンスのショー
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アプサラダンスでは美しい踊り子が煌びやかな衣裳や冠をまとい、人々の幸福を祈願し伝統宮廷音楽の伴奏に合わせ舞う「天女の舞」。アンコール時代に宮廷行事やセレモニーの際に披露された格式あるダンスとされ、アプサラは半神半人であり、天界の踊り子とされる。重心を下におく独特な姿勢に手足の指の反り、滑らかで回るような身体の動き、微妙な緩急を付けるリズム感で、見る者を虜にする。この独特の動きにも意味があるらしく、しなやかで独特な手の動きは宇宙と地表の間に浮かぶアプサラを象徴し、特徴的な指先の動きは、植物における生命の循環を表現している。

②MAK THERNG
愛と裏切りを描いた民謡を基にしたミュージカル。
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③Passage of Life
カンボジア人が誕生から死別までに体験する儀式を民衆舞踊・民族舞踊を通して描いた演劇ショー。
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こちらが開催場所。赤いテントがチケットブースとなっている。売り子もCLAの生徒さんらしい。本日の題目はPassage of Lifeだ。

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18:50に到着すると、チケットは完売と門前払いされそうになるも、交渉の末、即席のプラスチック椅子を用意してもらい、何とか入場することができた。

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素朴な野外特設舞台は超満員御礼。50~60人を収容できるほどの小さな規模のものなので、開催回数の少ない雨季に訪れる際には事前にチケットを予約した方が無難かもしれない。

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着席とほぼ同時に開演。演技はクメール語で行われますが、舞台の上のスクリーンに、英語の同時通訳が映写されるので物語の大枠のストーリーは理解できます。でも多分、英語訳はものすっごい内容を端折っていると思われる。

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=DvSPfC35Ehk[/youtube]
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=oa_6sJX1y1c[/youtube]

ひだり みぎ
舞台脇に配置された舟形をした木琴、壷形の小打楽器、ばちで叩く大太鼓、鉄琴、縦笛などの楽器による合奏に、男女の唄い手が舞台音楽を奏で、踊子は、国の安寧や繁栄、降雨などの願いを舞踊でで表現し、神に伝達するのである。見入ってしまい過ぎたのか、何だかよく分からぬうちに閉幕となった。

ひだり みぎ
ショー終了後は役者さん達と記念撮影をすることができます。

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Plae Pakaa
場所:国立博物館
時間:乾季・月~土 19:00~20:00
雨季・土日  19:00~20:00
電話:017-998-570
チケット:US$12(カンボジア人はUS$5)

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