ホーチミンの6つ星ホテル・The Reverie Saigonでアフタヌーンティ

この日曜日は接待ゴルフも無く終日オフだったので、前々から気になっていたベトナム初の6つ星ホテル・The Reverie Saigon(レヴェリー サイゴン)に乗り込んでみることに。とは言ってもお泊りは無し、アフタヌーンティーだけの利用でね。

2015年に鳴り物入りでオープンしたレヴェリーサイゴンは、リーディングホテルズにも加盟するウルトラ・ラグジュアリーホテル。「高級感」というと人によって定義がそれぞれ異なると思うけど、こと建物自体に使われている建材や調度品だけで判断すると、セントレジスやコンラッドなんかよりも格上と評せる程の高級ホテルである。なんたって6つ星ホテル様ですからw

ユーチューブに上がってる同ホテルのプロモビデオを見てみると、なんだか良く分からないが確かに凄そうな感じがしないでもない。

立地条件も抜群。Nguyen Hue通りとDonkhoi通りの間に建つ39階建のタイムズスクエアの高層フロアが贅沢にもホテルの客室用に間取られている。ベトナムの高級ホテルといえば仏印時代の面影を残す伝統的な佇まいのホテルが専らだったが、ここは全面ガラス張りの超高層ビル。成長著しいホーチミンの勢いを象徴しているかのような立派な建物だ。

ビルの名称だってそうだよな。ホーチミンスカイシティとかハイバーチュンビルディングとかじゃなく、タイムズスクエアってw。ベトナムも変わったなぁと感じさせられる。

ひだり みぎ
エントランスからしてもう豪華そのもので、贅の限りを尽くして作られたであろうことが伝わってくる。2015年にはフォーシーズンズ・ソウルやリッツカールトン・ランカウイと並んでCNNの新規オープンホテル特集にも挙げられてたくらいだから、ベトナム国外でも評価が高いようだ。

キビキビした動きのドアマンに迎えられ中に入ると、内部もこれまた凄い。エントランスホールはイタリアから取り寄せたという色大理石が敷き詰められ、ユニークな卵型のクリスタルシャンデリアや輸入物の調度品で煌びやかに飾り立てられている。360度どこを見回しても隙が無く、本当に華やか。
ひだり みぎ
ギラギラしまくりで、良くも悪くも異空間である。リーディングホテルズじゃなくデザインホテルズに加盟してくれれば泊まるんだけどな~。あり得んよなぁ。

ひだり みぎ
ホテルのロビーは7階で、エントランスホールとはこれまた豪華なホテル利用者専用の専用エレベーターで繋がっている。これはもう自分の知ってるベトナムじゃぁないですね。


ロビーフロアも全力の高級感。有名デザイナーにより手掛けられた作品であろう装飾品の数々が惜しげも無く並んでいる。


その最たるものがこのソファ。一見ただの高級ソファーだけど、これはオーナーたっての強い希望により設えられた逸品で、世界で2人しか所有していないとされるイタリア製の特注ソファーらしい。因みに…当時、もう一人の購入者は今は亡きマイケルジャクソン氏だったとか…。

これっすよね。

MICHAEL JACKSON COMMISSIONED SOFA - Current price: $120000MICHAEL JACKSON COMMISSIONED SOFA – Current price: $120000

氏の死後2010年に競売にかけられていて、商品説明では小売価格US$215,000(≒JPY24,000,000)と紹介されている。こんなん怖れ多くて座れませんがな。誰かが座ろうものなら監視の者が近づいて一挙手一投足をモニターされることになるんじゃないか。


レセプションではモザイク壁画・ヴェネチアングラスのシャンデリア・イタリア製の特注クロックなどなどが何気なく配されているが、そのどれもが高級な物だと一目で判る。マイケルジャクソンのソファ同様、どれも面白いエピソードがあるのだろう。

ひだり みぎ
アフタヌーンティーが供されるのは、レセプション横の吹き抜け空間にあるカフェカーディナル。こちらも大理石張りでピッカピカのツルッツルだ。


アフタヌーンティーの開催時間は15:00〜17:00で、気になるお値段はVND388,000(≒JPY1,900)++~。スパークリングワイン(VND468,000++)やモエ・シャンドン(VND798,000++)、ドンペリ(VND1,398,000++)のつくプランなんかも用意されていて、意外とリーズナブルな価格設定に驚かされる。

ひだり みぎ
アフタヌーンティーが始まる3時までまだ時間があったので、先ずはアラカルトでジンベースのBasil and Mangoのカクテルとラテを注文。カクテルはスムージー状になっていて、アルコールということを忘れてグビグビ飲めた。


こちらがお待ちかねのアフタヌーンティ。甘いもの中心に盛り沢山の内容で、一人だと食べきれん。これでサービスフィー・税金込々で2,000円ちょっとというのだからお値打ちだ。

凄まじいペースで発展を遂げるホーチミン市。まさかこんな現代的ウルトララグジュアリーホテルなんかが出来ちゃうとはなあ。カラベル・シェラトン・メリディアン・パークハイアット等々アフタヌーンティーを楽しめちゃう高級ホテルといえ外資系チェーンばかりだったんで、レヴェリーホテルみたいなユニークなホテルの登場は大歓迎だ。

The Reverie Saigon


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住所:22-36 Nguyen Hue Boulevard, Ben Nghe, Quan 1, Ho Chi Minh
ホームページ:thereveriesaigon.com
電話:+84 8 3823 6688


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ベトナムの地ビールが味わえるPasteur Street Brewing

この日はホーチミン市でベトナムの地ビールを飲みに行ってきた。缶ビール1本100円弱とミネラルウォーター並みの価格でビールが飲めるベトナムだが、南国の気候に合わせて水が如くガブ飲みできるような軽くて薄いテイストのものばかり。濃く味わい深いビールなど皆無だったんだけど、昨年くらいから遂にベトナムにもクラフトビールブームの波が押し寄せてきたようだ。その火付け役が2015年にパスター通りに開業したクラフトビアの専門店・Pasteur Street Brewing Company。アメリカ人オーナーがクラフトビール文化をベトナムに植え付けたいと考え醸造所とビアバーの営業に乗り出したんだとか。

場所はレックスホテルの裏側、パスター通り沿いの細い路地の中の雑居ビルの二階。市内中心地にありドンコイやバックパッカー街からも歩けない距離ではない。

引っ切り無しに往来するバイクの嵐を潜り抜け道路を横断。命懸けの移動で目当てのビールバーを目指す。


パスター通りに着きこれで安全かと思いきや、歩道にもかかわらず前方からバイクの嵐が…。歩道なのにスピード緩めずにバイクを走らせるんじゃない!!

ひだり みぎ
パスター通りをレタントン方面から南の方角に歩いていると、怪しげな細道に案内があった。「え?こんなところに?」と思うような暗く狭い路地を入ると左手に2階へと続く階段を発見。


本当にここであっているのか?と思いつつ階段を上がれば、鰻の寝床のように細長いバービアが現れた。


客は100%欧米系の白人で、この日は週末ということもあり大盛況。入店当時は空席も目立っていたが、その後すぐにほぼ満席。立ったままでもいいから飲むわ~って感じでビール片手に立ち話に興じる白人のオッサンの姿もチラホラとw

ひだり みぎ
この日、用意されていたビールは全12種類。パッションフルーツを用いたPassionfruit Wheat Aleや、マルゥチョコレートとK’hoコーヒーを使ったChocolate Coffee Brown Aleなど、他では絶対に味わえないベトナムならではの素材を活かして開発された拘りのオリジナルビールのみが取り扱われている。

先ずは手始めに175mlグラスで6種類のクラフトビールが味わえるサンプラーを注文。メニューから6種のビールを選択し、速攻でタップから注がれた美しきビール達がサーブされてきた。全て異なる香り、異なる色、異なる味。飲む前からテンションが上がるじゃないですか。
ひだり みぎ
今回は「Jasmine IPA」「Saigon Summer Ale」「Toasted Coconut Porter」「PSBC Double IPA」「Saigon Summer Ale」「Ale」「Cyclo Imperial Chocolate Stout」の6種類を選択。いずれも元の素材の味が生かされながらも主張しすぎない絶妙なテイストだったが、特に印象に残ったのはJasmine IPA・Double IPAの二つ。ジャスミンIPAは柑橘系のフローラルな香りで苦みの中に仄かな甘味があり飲み易く、ダブルIPAはモルトの甘味と旨味がぎっしり濃縮された飲み応えのある一杯。

ひだり みぎ
ミールの方は…ビールバーなんで期待はしていなかったが、やっぱり余り充実しているとは言えず、サンドウィッチや軽い揚げ物などの簡単な料理がメイン。味も、この日に食べたハンバーガーとデザートは正直余り美味しくなかった。


最後はマルゥチョコレートを使ったChocolate Coffee Brown Aleをアラカルトで。アラカルトは175ml・400ml・500mlと3種類のサイズから選択可能。

主食にもなり得るバーメニューも用意されているとはいえ、やっぱり2件目としてビールだけを楽しむ使い方が良いのではないだろうか。ベトナムビールに飽きたという方、是非Pasteur streetでベトナムでしか味わえないビール体験をお楽しみください。

【PASTEUR STREET BREWING COMPANY】

ホームページ:http://pasteurstreet.com/
住所:144 Pasteur,P.Ben Nghe,Dist1,HCMC
電話:08-3823-9562
営業時間:11:00~22:00

ホーチミン市で食べるインド料理 ガネーシャ(Ganesh)

この日は無性にインドパワーを注入してもらいたくなり、本格インドカレーが楽しめるハイバーチュン通りのガネーシャへ。ホーチミン市は必要以上に日本食屋が乱立してて、週の殆どは会社の人間と日本食を食べることになるので、ぼっちでのディナー機会はエキゾチックにキメたいのである。


バックパッカー街のBaba’s KitchenやMumtaz Indian Restaurant 、Ngo Duc Ke Streetに移転したTandoorなどなど、ホーチミンには本格インド料理が楽しめるレストランが揃っているんだけど、自分的には立地も含めてガネーシャ派。

店内も程良くお洒落なガネーシャ、実はフエやダラットなんかにも出してるチェーン店で、手広く四川風炒飯や福建麺なんかも出したりしてる。ホーチミン支店のメニューはこちら。インド料理屋の福建麺とか邪道極まりないだろう。

この日はクローズ間際の入店だったからか、カラフルでモダンな店内には客一人。なのに店員は何故だか大勢いて、自分がメニューを見てる間、4人も5人もずっと自分のテーブル横に張り付いていた。別に何をしてくれる訳でもなくただただ突っ立って私の注文を待つだけでしたけど。

ひだり みぎ
店内はヒンドゥ語文字が書かれてたりと、象の刺繍アートが飾られていたりとインド要素たっぷり。店員は100%ベトナム人だけど。


もちろん、店名にもあるガネーシャも祀られている。が、顔がちょっと違う気が…。ユーモラスな顔立ちの人間にも見えてくる気がしてくるというというか、なんとも見れば見るほど不思議な気分になってくるガネーシャ神である。


よく見たらガンジーとホーチミン叔父さんの遺影ちっくな肖像画まで飾れてるし…。

肝心のメニューであるが、北インド・南インドのカレーを中心に充実。具材も野菜・チキン・ラム・海鮮と幅広い。これでインドのビールなんかも置いててくれればインドムードが高まるんだけどな。

この日の晩餐はチーズ&ガーリックナン(VND55,000)・バターチキン(115,000)・マンゴーラッシー(55,000)の3点+デザート。いつも現地在住インド人利用客で繁盛しているからカレー類はスパイスを効かせたガチな味付けなんだけど、この日の3点はどれも癖の無いマイルドな味付けで食べ易かった。


デザートはインドアイスことKulfi(クルフィ)。インドのスイーツは甘すぎたりスイーツなのにスパイスが入ってたりしてハズレが多いのだが…。ガンジーとホーチミンの遺影に見守られながら恐る恐る口にしてみると、薄~いカルダモンのような味で全く美味しくない。濃厚さとかは全くの無煙、とにかくカチンコチンに固いだけの代物だった。


最後、会計を頼むとフィンガーボウルともみ殻のようなフェンネルがやってくる。フェンネルは適当に手で摘んで口の中に放り込みぼりぼり食べるもので、口直しや消臭・消化促進効果があるらしいのだが…。せっかくのお口直しなのに、残念ながら日本人の口には合わないと思う。

デザートはアレだけど、バターチキンとナンは普通に美味い。市内のド中心にあるので、ホーチミン市でインドパワーが必要なら是非ガネーシャへ!

【ガネーシャサイゴン(Ganesh Ho Chi Minh City)】

住所:38 Hai Bà Trưng, Bến Nghé, Quận 1, Hồ Chí Minh, ベトナム
電話:+84 8 3823 4786
営業時間: 11:00–14:30/ 17:30–22:30
ウェブサイト:www.ganesh.vn

サフラン ホーチミン Saffron Mediterranean Bistro

今日は出張飯ネタで、ホーチミン市内1区のハイバーチュン通り(Hai Ba Trung Street)にある地中海料理屋・サフラン(Saffron)のご紹介。


シェラトンから歩いて3分、Annam Gourmet Marketの対面に建つ小洒落た赤煉瓦造りの建物がサフランになる。市内中心地の人気店ということでいつも賑わっているようだが、この日は時間が遅めということもあって席の半分ほどは空いていた。

地中海料理と言えば、地中海沿岸諸国の中でもモロッコ・ギリシャ・スペイン・イタリアあたりの食文化を強く受け、海の幸やオリーブ、チーズなんかがふんだんに使われているという印象なんだが、サフランでは果たしてどのような料理が食べられるのか。

かなり手狭な店内に小さな机と椅子がぎっしり詰まってて、収容人数はそこそこ。照明を落として良いムードだし、利用客は落ち着いた欧米系の方々ばかりで雰囲気は◎。

ひだり みぎ
天井には素焼きの蛸壺が埋め込まれている。西欧ではタコなんて食べないどころか忌み嫌われてると思ってたけど、スペインやポルトガルなどの地中海沿岸諸国ではタコを食用としてるらしい。


メニューは豊富で、トルコ・ポルトガル・ギリシャなんて文字が入った料理名もチラホラ。馴染みの無い料理名が数多く並んでいるが、一つ一つに簡単な解説が付いているので料理のイメージは湧きやすい。

席まで案内され着席すると、直ぐに別のスタッフによりメニューとアペタイザー・ウェルカムドリンクのシャンパンが運ばれた。

アペタイザーのパンはフランスパンのようで表面固めで中フワフワ。こいつを甘さ控えめのパンプキンのディップに付けて食べるのだが、これがなかなかどうしtシャンパンやモヒートに合うもんだ。

そして、ミールはCheese Saganaki・Moroccan Chicken・Saffron Riceを注文。

先ずやってきたのはチーズサガナキ。サーブされる直前にショットグラス1杯のアルコールを注ぎかけ、豪快にフランベ。チーズの焦げた香ばしい匂いが食欲をそそる。


フェタをフライパンでこんがり焼いた一品。見た目はショボいけど、トマトの下に敷き詰められたバジルペーストとトロッと溶けだした分厚いフェタチーズのコンビネーションが絶妙な逸品だ。


続いてサーブされたサフラン米にオリーブとスパイスやレモンの果汁等と共にじっくり煮込んだモロッカンチキン。ちょっぴりピリ辛で赤ワインとの相性も抜群。


デザートはトルコ風クリームブリュレ。濃厚なカスタードが癖になりそうだったけど、どこら辺がトルコ風なのかはグルメじゃない自分には分からず。

本日のお会計は、モヒートと赤ワインのグラス3杯と合わせて約5,000円。現地物価を考えるとちょい高めだけど、本格的な地中海料理が食べれて大満足の夜だった。日本食・ベトナム料理に飽きた際にはお勧めできるエスニック料理屋である。

Saffron Mediterranean Bistro

住所:51 Hai Bà Trưng, Bến Nghé, Quận 1, Hồ Chí Minh
電話:+84 8 3824 8358
営業時間:11:00~Late (L.O.23:00)
ウェブサイト:www.saffronvietnam.com/

JL750 ホーチミン⇒成田 787-8 シェルフラットネオ

ホーチミンからの戻りはJL750。事前に座席をカンニングした際に「この予約はJALホームページではお取扱いできません。詳細は予約元にご確認下さい。」と異常なメッセージが表示されていたので内心サプライズインボラを期待して空港に向かうと…。

出てきた搭乗券はY表示で係員も座席変更について言及しなかったが、搭乗券の座席番号を見ると一ケタ番号の9A。エコ民に対するビジネスクラスの解放キター。C席の価値は座席の居住性がデカいんで、インボラでなくともC席を開放して頂けるだけで十分にありがたい。ありがとうございやす。

座席は9Aとはいえ搭乗券にはデカデカとYの文字が書かれている為に荷物検査の優先レーンは使えず、鈍行レーンで40分かけて出発ロビーへ。その後、当時JALの指定ラウンジだったROSE Loungeへと直行する。

改装オープンして間もないローズラウンジだが、2016年5月時点でJALの指定ラウンジはApricot Loungeに変更されている。食事はローズと大差ないけど、アプリコットは出国審査場を抜けた先にあるので場所的に使い勝手が良い。


ラウンジではレトロなデザインの7upだけ頂きゲートへと移動。

本日の機材は往路と同じく787の旧仕様。突然のシップチェンジが殆ど無いこともJAL便利用時のドキドキ感が無い一因かな。良く言えば「安定して計算しやすい」、悪く言えば「単調で驚き無し」。これは機材だけでなく機内サービスにも言え、JALにはCXで遭うようなトンデモCAさんなどは存在せず、全てがマニュアル対応で安定してるけどサプライズは皆無。月に何度も乗っているとマンネリます。

搭乗開始時刻数分前、搭乗開始のアナウンスが始まるとスーツを装備した企業戦士の皆様どっと立ち上がり、プライオリティレーンにはあっという間にJGC様の大名行列が。


公式サイトのシートマップに拠ると、シェルフラットネオの座席配置は2×2×2が7列で系42席。1-3列目がドアの左手Aコンで、7-10列目はBコンになるのだが、Bコンは私を含め殆どがC席開放の恩恵を受けたエコ客で、マジモンのC客はAコンに隔離されてるようだった。何故判るか?ビジネスクラスの解放の場合は機内食はエコ仕様なんで、配膳される機内食を見ればマジモン組と解放組の見分けがつくのである。

こちらが「2009年グッドデザイン賞」を受賞したシェルフラットネオ。受賞年を見るだけで一世代前のタイプのシートプロダクトだと判る。

シートピッチ 147cm・シート幅55cmで、リクライニング角度170°のライフラットシート。前モデルのシェルフラットシートよりはフットレストの上がりが良いのでフラット時の寝心地は改善されている。


シェルタイプなんで後ろの人に配慮せずにガンガンとシートを倒すことができる。


シート前方には収納ポケットの他に大きめのマガジンラック、ペットボトルホルダーがあったり、センターコンソールにも浅めのポケットがあったりと、収納スペースは豊富。


ただ、収納ポケットは余りストレッチが効かないので収納力は低く、分厚めの物は入らない。

ひだり みぎ
座席の内側には小さな収納スペースとエンタメ・照明操作用のリモコンが、外側には座席コントローラーがある。アップライトポジション・リラックスポジション・ベッドポジションはワンタッチで設定可能。

ひだり みぎ
この座席間のパーティションもアップライトポジションの時は効果が薄いけど、シートを倒したら隣の人の存在は然程気にならない。

この日のフライトもパッと見9割程度と中々の埋まり具合だったけど、遅れて搭乗してくる変な輩もいずに安定のオンタイム出発。

さらばサイゴン。

ひだり みぎ
後は外を眺めてまったりと外を眺めて過ごす。

ひだり みぎ
ボタン1つで透過光量を5段階に電動調整できる電子カーテンは嬉しい機能。ただ、シェルフラットネオの窓際だと通路へのフリーアクセスが無いのが悲しいところ。通路側の隣人がシートをフラット化したら窓際に軟禁されますからね。


こちらは航空機用電子カーテンのメーカーより借用した電子シェードの簡単な構造図。自動車の防眩ルームミラーに使われてる仕組みの応用かな。電圧を与えると透過率が変わる特性を持ったジェル状のクロミック材料を電極付きの導電板で挟むだけという意外にシンプルな構造で出来ている。ジェルに電圧を加えるとジェルが電気化学反応で暗転し、電荷を取り除くと元の透明な状態に戻る、と。


電子シェード越しに雲海を眺めていると、西沙諸島に差し掛かるところでドリンクサービスが始まった。ビジネスクラスの解放だと機内食だけでなくドリンクもエコ仕様だし、ドライ納豆も配られないようだ。


ちょっと居眠りして目覚めたらこのようなメモが。


小生が目覚めたことに気付いたCAの方がすかさず機内食を勧めてくれ、即配膳。インボラではないとはいえ座席はC席なので、ここらへんの対応は大変スピーディー。

食後にはボトル水が配布され、後は夕暮れのように徐々に機内の照明が落ちていく。

その後、追い風に乗った飛行機は順調に飛行を続けたようで、着陸予定時刻の20分も前に成田着。機長アナウンスにも気付かずに熟睡してたわ。疲れてたんでC席の解放は本当に助かった。


今回はエコ席が満席という感じではなかったけど、何でビジネスクラスが開放されたんだろうな。10万マイル到達とか100搭乗目とかの記念フライトという訳でもないし、そもそも自分以外にもかなりの数の乗客がC席開放の御恵みを頂いていたみたいだし…。