この日は羽田での定宿としているJALシティが本館もウェストウィングともに満室だったこともあり、2018年10月3日にオープンしたばかりの変なホテル東京羽田を試してみることに。
無人のフロントに置かれたロボットがチェックイン業務を、掃除もロボットが、ベルサービスもまでもロボットが…!ホテル経営に人間は要りませんどやぁあ!ってことで一時期話題になってましたからね、変なホテル。本当に変なホテルなのか、わが目で確かめてきました。
シャトルバス 羽田空港→変なホテル
ホテルへの移動は羽田空港から出てる変なホテルの無料送迎バスで。ここでも最新テクノロジー満載なホテルならではの自動運転車でドヤっ!…ということはなく、普通のおっさんが普通に運転業務にあたられておりました。まぁめっちゃリアルなおっさんヒューマノイドという可能性も否めはしませんが、すっごい暑そうに汗をかかれていたので、多分、生身の人間かと思われます。
シャトルバスの運行時間や乗り場などについては、変なホテル東京羽田の公式サイトをご確認下さい。
変なホテル東京羽田シャトルバスサービス:
羽田空港の第1ターミナルからはバスで15分。産業道路を東に折れると、閑静な住宅街の一角に変なホテル東京羽田が現れました。周囲の環境に配慮してか表立っては変な感じは見られず、極々一般的な宿泊施設という第一印象。ぜんぜん変じゃない!むしろ普通!
ロビーフロア
ただ、中に一歩入るとやっぱりコンセプトが強烈で、エントランスからジュラシックパークみたいな非現実的な世界が演出されている。
徹底した省力化が図られており、生身の人間スタッフが排されたロビー。ロボットがスタッフとして働く世界初のホテルとして、ギネスブックにも登録されているそうだ。どやぁ!
タクシーの手配はロビーに置かれたタブレットで、ランドリーはコインランドリーで、両替は12種類の外貨に対応した両替機で…滞在中の自分の世話は自分でしなさいねというスタイル。
変だぞ?変なドリンクは変なことにアウトオブサービスだと!?マシーンには自己治癒能力はありませんからね。
フロントデスクには迫力満点の恐竜ロボットと女性型ヒューマノイドが従業員として常駐していますが、チェックインの作業はレセプションデスク上に置かれたタブレットを使って宿泊客自身がやるような仕組み。従業員とのインタラクティブなやり取りは一切発生しないので、チェックインからチェックアウトまで一言も発せぬまま滞在が終わるなんてことも。
チェックイン
完全自動のチェックインは初めてで若干戸惑いましたが、早速やってみる。
タブレットをタッチし、「話すか書く」を選択。「話す」を選択すると、「お名前を名乗ってください」ときた。
これはちょい恥ずかしい…と思いつつもボソッと…
「ポンズ…」
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もう一度、お願いします。
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!?恥ずかしさを押し殺し、ちょっとだけ大きな声で…
「ポンズ!」
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これでも認識してもらえず、仕方なく「書く」を選択し直して名前を入力すると、あっさり画面に予約内容の詳細が表示されてきた。
機械に向かって一人で名乗るのって微妙に恥ずかしいですし、頑張って声を絞りだしても認識されない場合もあるので、ここでは「書く」を選択すべきかもしれませんw
事前決済だったからか。名前をインプットしただけでルームーキーと部屋番号が書かれた領収書が発行されてきた。
名前の言い直しがあったけど、ルームキーが出てくるまで2分とかからなかったんじゃないかな。普通に名前をタイプするだけだったら1分もかからないのでは?超絶スピードチェックインです。
さくっとチェックインを終え、ルームカードキーをセンサーにかざして客室フロアへ。廊下ではロボットが歩いていて挨拶してきたり、ルンバが走り回っていたりすることもありませし、全然「変」な感じはありません。ただ、やっぱりここまで人間を一人も見かけていないのはよくよく考えると凄い。というか奇妙な感じ。
部屋:スタンダードセミダブル
今回は23:30チェックイン、06:30チェックアウトと寝るだけだったので、最安値のスタンダードセミダブルルームを予約。一泊7,000円ほどでした。
出典:https://www.hennnahotel.com/haneda/rooms/#roomtype1
広さ:12.32㎡
ベッドタイプ:ベッド1台
ベッドサイズ:幅140cm×長さ195cm
客室は全200室で、テレビの代わりにプロジェクターが用いられたシアタールームや、ふとんの中の温度がコントロールできる世界初のふとんコンディショナーを導入したレイコップふとコン「快眠」ルーム、ロボットクリーニングマシーン“LG Styler”が部屋内に置かれたLGスタイラールームなどなど、奇抜なコンセプトルームもあるみたい。
ふーん、確かに変なコンセプトだな…と思いながらホテル情報を漁っていたら、衝撃の事実が発覚。
変なホテルの「変」は「変化」の変で、ニーズに応じて変わり続けていくというコンセプトに由来するものだった。StrangeやWeirdじゃなく、Changing!
確かに、部屋に入って納得。安っぽい富士山の絵がベッドサイドにある以外は全然「変」ではないし、色々と面白い試みが詰まった小部屋という感じ。
特に、狭い部屋を最大限広く見せようとするアイディアが詰まっていて、小物なんかはすべてテレビ周りの壁面収納でまとめられている。
椅子が壁にめりこむように収納される仕組みは初めて見た。折り畳みの椅子を壁に掛けるモクシーばりの工夫。
デスクまでもがまさかの収納式。かなーり窮屈ではあるけれど、ラップトップを広げて作業するくらいの大きさはあるし、いコンセントもあるので充電もできるのだけど…最低限デスクとしては機能するかな、くらいの代物。怒りに任せて机をドン!なんてやっちゃったらアウトなので、沸点の低い方は要注意。
コップやリモコンなどの小物もテレビ周りのスペースに収納されています。
tabiiという備え付けのタブレットでは、ホテル館内の案内や地元のグルメ・観光情報、動画コンテンツなどが楽しめるほか、テレビや照明、エアコンのコントローラーも兼ねています。
バスルームも一般的なビジネスホテルと同様のユニットバス仕様。部屋面積が限られててもバスタブが用意されている日本のホテルはほんと素晴らしい。歯ブラシ、カミソリ、綿棒、コットンパフブラシなどアメニティも十分に取り揃えられています。
チェックアウト
チェックアウトは機会にルームキーのカードを差し込んみ返却するだけで、ほんの数秒で手続きが終わってしまった。超エクスプレスチェックアウト。
遂にホテル内で生身の人間に会うことなく滞在を終えてしまった…
所感
結局、ホテル内では生身の人間に合わず終いで、発した言葉はチェックインのタブレット端末に発した我が名前のみ。
誰とも話をせず、だれにも気を使わず静かに過ごしたい人にはさっぱりして良いかもですね。周辺のホテルと比べても比較的リーズナブルな価格帯で泊まれますし、寝るだけなら全然アリだと思います。
無人ホテル、味気ない感じはするけどこれから増えていくのかなぁ。
【変なホテル東京 羽田】
所在地:日本、〒144-0033 東京都大田区東糀谷2丁目11-18
公式サイト:https://www.hennnahotel.com/haneda/
電話番号:+81 50-5894-3783
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