搭乗記 エアセルビアA319 ビジネスクラス ローマ⇒ベオグラード

旧ユーゴスラビア諸国を巡るバルカン半島旅行、スタート地点はもちろん旧ユーゴスラビア首都だったベオグラードです。

ローマまでキャセイで飛んできて、エアセルビア便に乗り継ぎベオグラードへと移動します。

ユーゴスラビア国営企業の流れを汲むエアセルビアさん。反米・NATO嫌悪・EUにも加盟できずと国際的に孤立しているセルビア国家と同様にエアセルビアもグローバルアライアンスには加盟していないようなのですが、海外弱小エアライン株大好きマンのエティハド航空が大株主になっている関係でエティハドパートナーズには入っているようです。

そういやエティハドさんは2017年に経営破綻したアリタリア株も49%持ってたし、セーシェル航空なんかも40%の株を持ってて最後に損切りしたり。投資が下手すぎてw

アリタリア航空ラウンジ

そんな孤立したエアセルビアさんですが、ローマ空港ではアリタリア航空のCasa Alitalia Piazza Di Spagnaのラウンジを使わせてもらっているようです。ローマの有名なスペイン広場の名前を冠したこちらのラウンジは、数あるアリタリア空港のラウンジの中でもフラッグシップラウンジとなっているそうです。

ターミナル3には他にもCasa Alitalia Piazza del Popoloというアリタリア航空のラウンジがありますが、Casa Alitalia Piazza Di Spagnaの方がお勧めだとラウンジの眼鏡美人ネキが言っておりました。

本日のゲスト第二号だったようで、ガラガラのラウンジ内。著名なイタリア人インテリアデザイナー監修のもと、イタリアが誇るハイデザイン家具メーカーPoltrona Frauともタッグを組んで作られたというラウンジ内の空間は、イタリアンモダンなテイストでまとめられていて実にスタイリッシュ。これは間違いなくアタリラウンジです。

深夜便の疲れを癒すべくシャワーを浴び、さっぱりしてからカウンターバーへ。
そこへ今にもIt’s me! Mario!と言ってくれそうなイタリアン髭ニキが満面の笑みを浮かべながら寄ってきて、目覚めの一杯を用意してくれました。睡魔も裸足で逃げ出す特濃エスプレッソ。コーヒー豆の旨味・甘味・苦味・酸味がぎゅっと凝縮された芸術的な1杯です。グラッツェ!

ミールは朝食仕様ということもあってシンプル。アリタリアラウンジのシグネチャーフードである窯焼きピザもなく、ペストリー、サラダ、シリアルとシンプルなコールドミールがメインの内容となっていました。

フライト

腹ごしらえも済ませてから搭乗ゲートへと向かいます。
ローマ⇒ベオグラードのエアセルビア便。機体は小さなA319ですが、年末の帰国ラッシュなのか大柄なスラブ系の男たちでほぼド満席でした。彼らの体、この小さなシートに収まりきるんだろうか…

手前の1列目がビジネスクラスで、2列目以降がエコノミークラスなんですが、座席自体はエコノミーもビジネスも何ら変わりません。

シート自体はエコノミークラスのものと変わりませんが、ビジネスクラスだと3-3アブレストの中央席がブロックされるので、隣席が空く分だけストレスが軽減されるというメリットはある。足元のスペースも若干程度は広めです。

機体の短いA319ということもありビジネスクラスは先頭の1列目のみ。前後をカーテンに仕切られた閉鎖的な空間で圧迫感がありました。これがビジネスクラス需要の高い路線では最高で3列目までをビジネスクラスとして売り出すみたい。需要に合わせてシート数を調整できるので、航空会社側にとってはなんちゃってビジネスクラスで運用する方が都合が良いですよね。

旧ユーゴ社会主義国時代のやる気ない給仕係を彷彿とさせるサバサバとした客室乗務員様の対応もあり、あぁ、バルカン半島にやってきたのだと早や実感。ビールの注ぎ方は日本だと液体7の泡3が黄金比率という風に言われてますけど、セルビアだと液体1の泡9なんすかね。

ベオグラードへは1時間30分の短いフライトですが、まぁまぁしっかりとした朝食仕様の機内食が出たのは意外でした。オリヴィア・コールマン似の不愛想な乗務員によりパッとプレートが供されて、食べ終わったらパッと事務的に片づけられる。貫禄あるベテラン乗務員さんによる実にサバサバとしたサービスでした。

まあノスタルジックビジネスが流行る時代なんでね。敢えてのこの塩対応で社会主義国時代のサービスを味わって欲しいという狙いがあっての対応だったのかもしれませんねw

フライトでは最後まで特に波乱もなく無事に定刻通りにベオグラードに着き、これまた事務的に入国審査を受けセルビアに入国できました。最後にフィアットのケツから排出される預け入れ荷物をピックアップしてからベオグラード市内へと向かいます。

報告する

関連記事一覧

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。