シクー寺院・チュト寺院の見学を終え、ラウ山の中腹からサンギランへバイクで向かう。天空の幽玄の地から地上の俗世界へと降り立っていく気分である。
移動距離は55Kmと大したことないのだが、山間の九十九折れでスピードも出せないし、平地は平地で一部が凸凹道となっていたりしたので、3時間以上もかかることになるとは…
標高3,265mの聖峰ラウ山を結構な傾斜で下ってく。
地球は丸い!って実感させてくれるようなダイナミックな地形が続く。
富士山でいうところの5合目付近、そんな斜面までやっちゃいますかって急傾斜にまでネギ、キャベツ、トマト等の高原野菜がびっしりとマルチ張りで植えられている。人の営みも大自然に勝るとも劣らんな。
周囲の山々のなだらかな稜線に囲まれる中、斜面いっぱいにびっしり広がる新緑に満ち満ちた棚田の神秘的な美しさ…。わざわざソロからバイクを走らせて良かったと思わせてくれる絶景だ。 pic.twitter.com/7m8AVMRROh
— ポンズ (@Worldtravelog) 2015, 10月 4
なだらかな稜線の中、新緑に満ち満ちた棚田の風景の神秘的な美しさを感じながらの下山。清々しい!
標高1,000m地点、構造谷の谷底みたいなところに集落が見える。こんな神秘的な大自然に囲まれたとこで生活してりゃあそりゃ多神教になるわな。ここの山岳信仰は神道にすっごく似てると思う。
標高600-800m程度まで下がると台地一面の茶畑が見えてくる。心が和み、日頃の緊張感を解いてくれるようなセラピー効果のある景色である。
標識の無い丁字路に差し掛かり、グーグルマップの出番がやってくる。携帯一つで全く未踏の地を自由自在に走り回れるのだから、グーグル先生様様である。
Kemuningという山麓の村を過ぎてからは平坦な一本道を一路西へ。道路状態を懸念していたが、所々凸凹しているものの一応は舗装されていて助かった。
また暫く一本道。町と町、村落と村落の距離が随分離れてるけど、基本は一本道なので迷う心配はない。
道路の周囲に広がる収穫後の麦畑のような景色。あわよくばそこらへんでジャワ原人の村落跡を発掘できそうな気がしないでもない。
チェト寺院から実に3時間超、日焼け止めは汗で流れ落ち、腕は火傷でヒリヒリという状況で辿り着いたサンギラン博物館。なんかも疲れ切って博物館とかどうでも良いわくらいの気持ちも湧いてきたけど、ここまで来て参拝しないのは流石にな…ということで疲労困憊の身に鞭打ってジャワ原人の世界へと入っていくことに。
*翌日に撮った写真。どうです、この見事なポッキー焼け!前回のパークセーでのバイク旅行での反省を活かして日焼け止めを塗りたくったのにこのザマ。日焼け対策は長袖着用が正解だったんだな。
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