ハノイからラオカイ経由でサパ&バックハーへ

今年の端午節はハノイを経由してラオカイ、バックハー、サパなどベトナム北部への観光に出ると決めていたのだが、ここにきて南シナ海を巡って中越間の関係がきなくさくなってきた。ラオカイは中国は雲南省河口市と国境を接する要衝。中越間での領土帰属問題がある南シナ海の西沙諸島近海において中国海洋石油が大規模な石油掘削を発表したのを契機に中越対立が先鋭化、今なお両国の緊張関係が続いているとの報道が連日紙面を賑わしているが、ラオカイ-河口の国境は大丈夫なのだろうか。ベトナム人が中国からベトナムに戻る際に、西沙諸島が中国領であることを示す地図への署名を強制されているとか、ボーダーによっては第三国人の受け入れが禁じられているなんていうおどろおどろしい噂も飛び交っているが…

既に旅程を組んでしまっている以上キャンセルはしたくないので、とりあえず行ってみることに。まさか『西沙諸島が中国領である』と記された書類への署名など求められたり、熱烈愛国者集団による暴動に巻き込まれたりしたら…さぁ果たしてどうなることか。

今回の旅程
5月31日(土):17:30香港発-18:35ハノイ着⇒ハノイB鉄道駅へ移動⇒21:10寝台特急でラオカイへ
6月1日(日):06:00ラオカイ着⇒バックハー日曜市場⇒中国へと陸路国境越え⇒雲南省河口市探索⇒戻り⇒ラオカイThien Hai Hotel泊
6月2日(月):06:00サパへ移動⇒トレッキング サパPanorama Hotel泊
6月3日(火):トレッキング⇒18:00発バスでハノイへ
6月4日(水):06:00ハノイ着⇒午後客先との打ち合わせ

ハノイからサパへはバスでも鉄道でもラオカイを経由することになる。鉄道の場合、ハノイ発は06:10、19:40、20:30、21:10、21:50、22:00、22:35、23:05の合計六便が運航されている。当日券が得られなくとも、炙れた旅客を狙ったハノイ鉄道駅前にダフ屋がいるし、最悪、鉄道駅前からも乗車可能なバスが出ているとこことだったので、事前予約無しの突撃をすることに。

フライトは定刻を1時間遅れ19:30にハノイ着。そこからタクシーを走らせ、ハノイB駅へと到着したのが20:40。料金はメーターでVND 380,000だった。

夜のハノイB駅。旅行客の獲物を狙って目をギラギラさせているダフ屋とバイタクをしなやかに躱しながら駅舎にあるチケット売り場へと急ぐ。21:10発の鉄道に乗る計画を立てていたが、残念ながらチケット売り切れとの事で時発の21:50発のチケットを購入。チケットは木製ハードシート、クッション付きのソフトシート、ハード寝台、ソフト寝台とランク分けされているようだが、今回は体を労わりソフト寝台をチョイス。

料金はVNDVND750,000(≒2800円)。高いなーと思っていたが、後日、親切な方に教えてもらったところに拠ると、どうやら旅行会社のチケットを掴んでしまったようだ。駅の窓口にある正規の発券所で駅員の服装した人に発券してもらったんだがなぁ。ご指摘してくれた方、ありがとうございました。

駅前のカフェで時間をつぶし、時間になったのでいざホームへと向かう。
ひだり みぎ


旅情たっぷりの夜のハノイ駅ホーム。駅のホームを爆走するバイクがいかにもベトナムらしい。


乗りこんでみると更に驚かされたのが通路の狭さ。細身のベトナム人を意識して造られたということなのか、汗を垂らしながら横になって通る巨漢白人の姿が滑稽だった。

ひだり みぎ
車内は洋式トイレだけでなく洗面台も完備。予想以上にしっかりとしているじゃないですか。

ひだり みぎ
コンパートメントはこじんまりとした造りで左右に二段ベッドが配置されている。水、おしぼり、クラッカー、歯ブラシなどのアメニティー付きだ。これらを独り占めできるかと思っていたら発車間際になってベトナム人のオヤジ×3が乗り込んできた。鉄道は時速50Kmもいかないくらいの鈍行だったので走行音や振動も然程きにならなかったが、それ以上にこいつらの鼾が大きな睡眠の妨げとなった。

ひだり みぎ
結局快眠は得られなかったが、それでも陽はまた昇り朝がやってくる。ハノイを出発してから8時間が経過した06:00、辺りが明るくなったので外に目をやると周囲は山々が聳え立ち、ところどころに藁葺き屋根の民家が農地に囲まれてぽつりと建っているのが目に入る。何とも風情ある景色である。


その後も揺られること1時間半、鉄道は07:30にラオカイ駅へと到着した。出発してから10時間弱の長旅だ。駅の外には鉄道から吐き出される旅客を狙う旅行会社の面々。ホテルはどうだ!サパ観光はどうだ!バックハー観光はどうだ!と積極的な営業活動を展開しています。

気になる街の様子は、特段変わったことはなく、至って普通の小都市といった印象。1979年には中越戦争の戦場となったラオカイだが、ラオカイ⇔河口のイミグレも至って正常でした。イミグレ周辺にもピリピリムードはなく、すんなりと出国・入国手続きが済みましたし。デモなども行われておらず、変な書類に署名を求められると言ったこともなかったです。

ただ、ラオカイも河口も寂びれた小都市なので、予想以上にやることが無い…折角なのでとラオカイで一泊する計画を組んでみたのだが、街は活気も無く見ごたえも無いので、20:00にして既に手持無沙汰。ホテル横の食堂で飯食ってビール飲んで大人しく帰ってきました。ラオカイはサパへの経由地だけあって物売りが観光客擦れしているというか、態度がいけ好かない。道端で声をかけられてNo Thank youと返すと舌打ちしてベトナム語で文句言うわ、買ったら買ったで高確率で釣り銭をごまかそうとするし…明日は朝一のバスでこの街から抜け出してサパへと向かいます。

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