ホテルで休息を取っていたところ、外からの騒音に叩き起こされた。銅鑼を叩く音にラッパの音頭、車のクラクションに群衆の喚き声…いったい外で何が起きているんだ!
外に出てみると、何やら奇抜な格好をした原住民ルックの男どもが通りを練り歩きしているではないか!!そういや1957年8月31日はイギリスから独立を果たしたマレーシアの最も重要な日の一つで、明日は独立記念日の祝日となっている。
マレーシアにはマレー系、中国系、インド系以外にも多くの少数民族が暮らす多民族国家であり、暦をとっても見ても、西暦、ヒジュラ暦、中国暦、ヒンズー暦といった具合に複数の暦が混在していて民族ごとに祝祭日が異なっている。例えば8月(年によって異なるが)にはイスラム教の断食が始まり、1月後にはイスラム最大の祭典・ハリラヤが待っている。10月にはインド系最大の行事であるディパバリがあり、11月にはイスラムの犠牲祭、12月のクリスマスに大晦日、そして正月を迎えたと思ったら2月には中国の旧正月が…多民族国家のマレーシアでは各民族の行事が目白押し。だが、その中でも最重要なのが独立記念日だ。マレーシアの独立には先住民族であるマレー人だけではなく、移民してきた中国人やインド人が連合政党を組み、宗教や民族の壁を越えて独立を勝ち取った経緯があるので、マレーシア独立記念日にはマレーシア全土で全民族がお祝いイベント盛大に行うそうだ。
華やかな飾りつけが施されたり深夜まで特設ステージで歌や踊りが披露されたりするとは聞いていたが、この練り歩き儀式も独立記念日前夜祭なんだろうか。
みるみるうちに野次馬の数も増えて警備隊まで出動してきたではないか。
神々だか祈祷師だか仙人だかピッコロだかに扮したおじさんたちがお祈り文句を唱えながら列を成して練り歩いて行く。ビールなどのお供え物はこのおじさん達の為のようで、お祈りパフォーマンスの間間にちょこちょことビールを飲んじゃってます。何だかおじさんたちによる野外コスプレパーティーかのようだ。
仏教でいうところのお焚き上げといったところか。中々の燃えっぷりだ。
暴動が起きたかのような盛り上がりを見せた前夜祭(?)ですが、イベント終了と同時に皆さんちりぢりに解散していきました。ゴミをほったらかしにして。
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