中華街から歩く事20分、ようやくダムセン公園に到着しました。ここもお客さんからおススメされた観光スポットで、ジモティ達の憩いの場だそうです。
地味~な色に塗られた竹の傘に、南国フルーツっぽいロゴ。何となくベトナムらしい門構えで期待が持てます。中は『遊園地』兼『植物園』兼『動物園』になっているらしい。
チケットを購入し、園内に入場。
誰も並んでないんだから真っすぐに進ませてくれればいいのに…クネクネと蛇足しながら入り口を進みます。
入園してみるといきなりの衝撃だ。どこかで見覚えのあるキャラが…
ボク、ミ●キー。ボク、ドナ●ド。今は無きスティーブ・ジョブス氏は言いました。『単なる模倣はやめよ。知恵を加えることでオリジナルになる。』と。猿まねの亜流では期待以上のせいかは上がりませんよと。でもやっぱりパクリは後進国だとある程度しょうがないのかなって結論になっちゃいますが、その中でどうやって自国特有の創出物・ブランドを打ち出していくかが課題です。
これはここ独自のアイディア品でしょう。知恵を絞り、頑張って設計しましたよ。
オレ、マッスルマン!いや、これは私の幼少時代に流行ったドラゴンボールに出てきたスポポビッチ氏ではないか!?いずれにせよどうしてこんなに可愛くないキャラになっちゃうんだろう。血筋張り過ぎです。そして、どうしても目が行ってしまうパンツのフリル!!
入り口横には典型的な遊園地のようにいくつかの絶叫系マシーンが並びます。
但し、電力不足からか稼働率は非常に悪い様子。ベトナムの電力事情は芳しくないですからね。
一時間に一回の稼働なのだろうか。ちなみに現在の時刻は15:30です。
すると突如後ろから悲鳴が。トタン屋根なので絶叫が響くこと響くこと。
振り返ってみるとモンスターマシーンが稼働しています!子供だましな遊具だと思ったら、ありえない角度と高さで高速回転をしていました。あれは怖い!!!老朽しはてたマシンが遠心力に耐え切れるのであろうか心配でなりません。
園内は全体的に設備の老朽化が進んでおり、80年代の雰囲気を漂わせています。
くたびれたお城に、変色の進んだストーンヘンジ。
ペンキの剝れかけたダルメシアンに、使い古されて疲れ切った湖のスワン。
80年代どころか氷河期らへんまで遡らないとお目見えできないような不思議な昆虫たち。
蛭子能収さん似の出っ歯の昆虫がスイカを突き破っていくアトラクション。このアイディアは斬新。
きっとアイディアを絞りに絞って考え出したのでしょうが、屋台ゲームも80年代の高校文化祭レベルの輪投げ。
銅像も豊富。
オリジナルより若干肉付きのよいDiscobolusにずいぶんとカクカクした女性の像。
綱引きならぬ“人引き”。ベトナムではこんな競技が広まっているのだろうか。
動物園では様々なショーが行われているみたいです。
洋服を着て違和感なくドロップハンドルのチャリを乗り回すお猿に、人が乗った人力車を力強く押し必死の形相で火縄を潜るチンパンジー、小さな椅子に片足立ちをする像…中々シュールな絵です。
動物のオブジェ。象は栄養剤でも打ったのだろうか、興奮を抑えきれない表情で、欠陥が浮き上がってます。イノシシも敵対心剥き出しです。遊園地なんだからもっとフレンドリーにすればいいのに。
龍もなんか企んだ顔してるんだよなー。ベトナム人は器用なのでこういった緻密な事は得意としていて園芸の龍の造りは見事ではあるが、
でも注視してみると舌が段ボールに歯茎と歯が紙!!??細部までは頑張らないのはベトナムクオリティーです。
ベトナムアートって特徴あるよなー。こんな風に動物と戯れることもできるのかな。
最後に暑さ凌ぎの為に氷の世界とやらに入ってみました。入場料はVND 40,000 (≒160円)
中は-10℃で外気とは45℃の差があります。防寒具を借りて入ってみると…
おお!ハルピンの氷祭りばりの氷削アート!氷でできた家やら城やら塔が幻想的にライトアップされています。ベトナムでこんなものが見れるとは最後にちょっと感激。
でもやっぱり目くそ鼻くそながらスイ・ティエン公園の方が完成度は上かな。
ダムセン公園はまったりとしたデートスポットという感じはしないでもありませんが、残念ながらあまり観光価値は無いかと思います。
ダムセン公園 | |
住所: | 3 Hòa Bình, phường 3, Thành phố Hồ Chí Minh |
電話: | 08-858-7826 |
時間: | 8:00-20:00(土日は21:00) |
定休日: | 月 |
料金: | 大人VND 60,000、子供(身長140cm以下)VND30,000 |
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>hiro190さん
おっ、タイムリーですね!それはそれはブログ更新を楽しみに待たせて頂きます^^