ギアの灯台はマカオ半島で最も標高が高い松山(といっても海抜90メートル)の峰に残るギア要塞跡にある。ギア要塞は大航海時代に対オランダ軍の海岸要塞としてポルトガル軍によって1622年に築かれたもので、松山では今でも歩哨所や火薬庫、鐘楼跡などの姿も確認することができる。
公園の入り口から丘の中腹まではロープウェーで登れます。料金はMOP3≒30円。
小せ~。世界一距離の短いロープウェーだそうで、1分半程度で中腹のロープウェー駅に到着します。景色を楽しむどころか途中で地面に落下してしまわないか、不安の方が大きかったです。他に利用客がいなかったし…
左右上下に揺られること1分ちょい、無事に中腹に到着。この駅から灯台までは歩いて約10分。地元民が散歩やら太極拳やらをやっていて長閑としており、マカオ堅守の為にポルトガル軍人が命を賭けて戦っていた往時の緊張感は微塵も残っていない。
1601年から計5度、オランダ軍がマカオに攻め入った記録が残っている。ポルトガル・スペイン・イギリス・オランダなどの欧州列強諸国がアジアの貿易権獲得に躍起になっていた時代の話だが、ここには今でも遺跡設備が生々しく保存されている。
砲台横にも当時の防空壕への入り口が。
合計で4つの防空壕があるそうです。もっとも長いもので456メートル、短いものは47メートル。防空壕の中はポルトガル軍の撤退後も軍事機密地として扱われていましたが、1980年代になって一般開放され始めました。
そして、頂上にある灯台に到着。
手前に見えるのは1622年に建設されたギア教会。建物の建築労働にはオランダ軍捕虜も動員されたそう。教会内部にはマリア像が祀られ、壁面には当時のフレスコ画が残されているそうだ。
灯台は高さ13メートル。1865年に建てられ、南シナ海沿岸で最古の灯台だそうです。今でも夜になると港方面に40キロ先まで届くと言われる光を発し続けています。
周りを歩いてみるとマカオで一番標高が高い地点だけあって、マカオ~中国本土の絶景も楽しめます。
海辺。要塞が築かれた当時はすぐ海に面していたようです。あの海からオランダ軍が攻め入ってきたと考えると妙に感慨深くなる。
グランドリスボアも目に入ります。もはや人々の財を吸い取る悪魔の塔にしか見えません…
Related posts(関連記事):
マカオ観光旅行1日目終了。天候的には湿気が高くジメジメとして不快でしたが、無事、計画通りに初日の観光地回りを終えてきました。歩き過ぎで足がパンパン!!腕と首裏が日焼けでヒリヒリ!!寝不足でウトウト。満身創痍で明日も一日頑張ります。 *各地の詳細情報は明日以降追って更新していきたいと思います。 ●戦利品 各博物館から持ち帰ったパンフレットの一部。読み物が大量過ぎてこれからの復習作業...
魅惑の都市マカオ… 先週末は累計40万元弱(約640万円)もの大金をマカオのカジノに“投資”したと痛々しい表情ながらも胸を張って語る広州在住30代のお客さんとカジノ遠征に行ってきたのですが、マカオに着いてびっくり、何と香港に続いてマカオの出入国スタンプの押印が廃止されたそうです。 *カジノへの遠征結果は後日アップ予定。 2013年7月10日より、マカオに出入国する際にパスポートに...
今更ですが、マカオ観光の定番ショー、ハウス・オブ・ダンシング・ウォーターを見てきました。 “サーカスでも、オペラでも、ミュージカルでもない全く新しいタイプのエンターテインメントショー”というような表現で紹介され始めたのが10年ほど前っすか。 初演から10年もの長きに渡って世界中からの観光客を魅了し続けてる、色々と規格外な水上スペクタクルショーっす。 20億香港ドル(250億円)の工費...
せっかくコタイのシェラトンマカオに来ているので、ホテル周辺の巨大リゾートホテル巡りでもしてみることに。 今でこそ大規模な超高級カジノリゾートが立ち並ぶコタイだが、ここは元々はタイパ島とコロアン島の間の穏やかな海だった。それが1980年代に入り、人口過密問題の解消策として宅地開発の為に埋め立てられた。これで人口密度の問題が解決されたと思いきや、どういうわけか当初の社会問題は忘却の彼方へと葬り去...
SECRET: 0
PASS:
いいですね!
古い灯台。
マカオに行くことがあったら行ってみたいと思います!