アユタヤ中洲の南に位置するワット・パナンチューンへの渡り船乗り場を探していたところ、偶然にも建立間もなそうなピカピカな寺院を発見。ガイドブック内では取り上げられていないが、現チャクリー王朝初代王ラーマ1世の父によって建立され、ラーマ1世が王室寺院とした由緒ある寺院だそうだ。
アユタヤの澄み切った青空に良く映える真っ白い敷居と南国風鑑賞樹、そして圧倒的存在感を誇る白壁が美しい礼拝堂。こじんまりとしているが、境内には大きな木があり芝生が植えられてカラフルな花が咲き誇っている手入れがよく行き届いたとても美しい寺である。今ある建物などは1932年、ラーマ7世の治世にバンコク建都150周年を記念して改築されたようである。
入り口で靴を脱ぎ中に入ってみると、私以外の参拝客はいないようだ。これだけ広くて静かな礼拝堂を独り占めとは何たる贅沢であろう。とりあえず建物の中央、金ぴか仏陀像に対峙出来るベストポジションにて座禅を組み、瞑想してみる。………シーン………
静謐な一時、由緒あるアユタヤの仏教寺院の礼拝堂で、御利益ありそうな仏像に対峙し、何一つ物音すらしない無響室が如き環境で瞑想に耽る…無の境地へ…
ってやっぱりだめだ。私には瞑想はまだ早いようだ。無の境地へは達せなかったが、ぶったのスピリチュアルパワーは頂けた気がする。
続いて内部の壁に描かれたナレ―スワン大王の生涯や往時の宮殿での生活の様子に関する油彩壁画を見て回る。
ナレースワン大王とビルマの王子との騎馬戦ならぬ騎象戦の様子。ナレースワンについてはこちらの記事をご参照ください。
ワット・プーカオトーンと軍神ナレースワン王
アユタヤといえば世界遺産の遺跡巡りが鉄板観光コースだが、こういった地元の現役寺院に参拝して神聖な空気に浸るのも悪くない。
【拝観時間】08:30-17:00
【拝観料金】無料
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