ワット・スワン・ダーラーラームの参拝を終え、いよいよチャオプラヤ川を渡ってワット・パナン・チューンへ。こちらの寺院はアユタヤが首都となる26年前となる1324年に建立されたそう。アユタヤの中洲にある寺院は悉くビルマ軍により壊滅的ダメージを被って廃墟と化したが、ワット・パナン・チューンは奇跡的に破壊を免れたこともあり、縁起がよい寺として多くの人々の厚い信仰を集めているそうだ。
川の向こうに見えるのがワット・パナン・チューン。しかし、向こう岸に渡る為の橋の姿が見当たりません。
辺りを見回すと遠くに廃れた船着き場を発見!あそこから渡し船に乗れるに違いない!
『私有地につき立ち入り禁止』的な看板が立ってそうなこんな細い路地を入っていき…
船着き場に到着!どうやら誰もいないようで途方に暮れていたら、対岸で何かを叫びながら大きく手を振る男の姿を発見!何を叫んでいるかは聞こえないが、どうやら『迎えに行くからそこで待ってろ!』的なジェスチャーを体全体で表してくれているようだ。
その男は直ぐに渡し船に乗りこむとエンジンをかけ、こちら側に迎えにきてくれた。流石に手漕ぎではないようだ。
満面の笑みで『さぁ乗った乗ったぁ』的なことを言う船乗り。額に光る汗がいかしている。チャリごと乗り入れてから出発し、ものの1分で対岸にあるワット・パナン・チューンに到着です。
料金が分からず50バーツを差し出すと、『え?俺にくれるの?』ってな感じで凄く驚いていた。無償で助けてくれる気だったのだろうか。気持ちいいぜタイ人の男気!!
来てみてびっくり!!ワット・パナン・チューン自体は仏教寺院であるが、川に面した敷地には中華色の強い道教寺院が多く建てられていた。近くに中国人の集団墓地が建てられていることと関係があるのだろうか。
赤面の関羽やら大福さん(?)やらちょっと不気味な千手観音やら、アミューズメント系の像が多くみられます。
アユタヤ国王と結婚させられるために中国から送られた伝説上の悲劇の姫君が祀られている。
名刹の多いアユタヤだが、中でもワット・パナン・チューンは一番の人気寺院とのことで参拝客でごった返していて、半ケツになるまで深く体を折って祈りを捧げている者も多数いる。
目玉はこちら。中国風の大仏殿に安置されている本尊は何と高さ19メートル!!
チラっ。
クワッ!幅14.25メートル、高さ19メートルのモルタル製のこの大仏様、黒の漆で下塗りされた後に金箔で覆われていて、どこから見てもまっ金金で目が痛い!!
大仏様の足元では僧による公開説教(!?)が行われていて、皆さん有難く説教を受けている。
なんでやねん!!物凄い気合と迫力で説教をする僧を見ていると思わずたじろいでしまう。ここまで熱のこもった本気の説教は中々見る事ができない。唾飛びまくり。きっと名物僧坊主に違いない。
他にもさまざまな仏像が目白押し。美しいものも有れば気色悪いものも有り。
また、境内の端っこには出店がズラリと並んでいますので、様々な仏教グッズやアユタヤ土産をお買い求め頂けます。
遺跡で有名なアユタヤですが、市内中に現役の名刹も多くありますので、現代の寺院巡りも乙で宜しいものです。
【拝観時間】08:00-18:00
【拝観料金】無料(ガイドブックには20Bと書いてあったが、料金所のようなものはなく無料で入れました)
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