桂林 漓江の川下りと鍾乳洞ツアー

桂林への週末弾丸旅行。
金曜日の仕事終わりに桂林まで移動し、土曜日は朝から漓江の川下りアクティビティと鍾乳洞の見学ツアーに参加してきます。
桂林周辺に広がる広大なカルスト大地と、その下に眠る神秘に満ちた鍾乳洞の両方を一日で体験できるツアーとか、最高じゃないですか。

先ずは漓江の川下り。桂林を代表する定番アクティビティですが、調べたところ少なくとも2種類のツアーがあるようです。定番なのは桂林の竹江埠頭から陽朔まで4-5時間かけて豪華な遊覧船で下るツアー。一般的に漓江の川下りと言えばこのコースのことを指すというくらいの代名詞的存在のようなのですが、今回は定番ツアーをパスし、効率よく漓江の川下りを体験できるお試しコース的なツアーの方に参加してみることにしました。楊堤から興坪の間を竹筏で渡るというツアーです。

このツアーでは桂林から楊堤の埠頭まで車で移動してから筏に乗船し、陽朔の手前の興坪で下船するという内容のもの。ボートでの移動区間が削られるので川下りを楽しめる時間は40分ほどと短くなってしまいますが、代わりに午後は鍾乳洞の見学などに充てることができるという利点があります。

川下りを楽しめる時間は短くなってしまいますが、人生は取捨選択・妥協の連続ですからね。弾丸旅行で来ている以上、これくらいの犠牲は仕方ありません。

漓江の川下り

桂林を出て1時間弱、楊堤の船着場に着きました。
ここら広西省一帯は3億年前には海の底だったのが、地殻変動により海底の石灰岩層が隆起して陸地となったそうです。その後、侵食・溶食作用のある微酸性の雨水に晒され続けるうちに岩の一部が溶けていき、まるで神による彫刻作品かのような芸術的な景色が形成されていったとされてます。

舟はこんな感じ。
竹筏での川下りということでしたが、想像してた手漕ぎの筏と違ってゴリゴリの電動式でした。

百里の漓江 百里の画廊 水墨画の中の世界へ。良い感じにどんより曇が空を覆っていて、まさに水墨画の世界といった絶景が眼前に広がっています。

もう完全に仙人が住む領域です。
数億年単位の長い年月をかけ形成された神秘的な奇峰・奇宕に囲まれると、不思議と日々の悩みなんかが全て吹き飛んでいくような感覚になっていきます。遂に悟りを開いちゃったかもしれません。

40分の川下りはあっという間に終わり、興坪の港で現実世界へと再上陸です。なんともスピリチュアルな体験でした。

興坪古鎮

上陸した先にある興坪は、山々と漓江に囲まれた狭い平地に開けた古くからの漁村。明代・清代に建てられたという石造りの街並みが残されていて、その一部が観光客用の土産物屋や民宿、レストランとして使われているようです。

何百年もの歴史を刻む石畳の両脇に古民家風の建物が並びます。

鍾乳洞へ出発するまで時間があったので、チワン族の手料理が食べられるという食堂に入ってみることにしました。チワン語?の文字が刻まれた木片なんかが掲げられていて、非常にエキゾチックな雰囲気の店内です。

どぶろくのような濁り酒から爽やか系の果実酒、そして危険な香りがする蛇酒まで、自家製のホームリカーが豊富に取り揃えられているようです。

せっかくなので桂林ならではの桂花酒とチワン族の家庭料理を注文。汁なしタイプのビーフンも竹筒飯も、優しい味漬けて美味しかったです。桂花酒はアルコール度数40度超えで、全然優しくありませんでしたw

鍾乳洞 銀子岩

石灰岩が造りだしたカルスト地形が広く分布する桂林には、雨水や地下水の侵食を受けて生まれた鍾乳洞も多くみられます。今日は、その中でも有名な銀子岩という洞窟を見学してきます。

銀子岩は十二の峰を貫くように形成された巨大な鍾乳洞。鍾乳石が銀河の如く光を放つ様から、銀子岩と名づけられたそうです。

中はひんやりして気持ちが良い。

鍾乳洞の底に溜まった泥を使った温泉施設もありました。PR画像の人たちが洞窟系ダンジョンのマッドモンスターにしか見えません。

マドハンドみたいに無限に仲間呼んできそうで怖い。

自然の妙技が詰まったタワーカルストの内部は、まさに芸術の宝庫。

鍾乳洞内を順路通りに進んでいくと、何やらステージのような場所に行きつきました。

毛沢東主席に捧げる讃美歌を聞いて鍾乳洞のツアーは終了です。東方紅!人民万歳!

報告する

関連記事一覧

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。