宿泊記 ソ連時代の大箱ホテル ホテルウズベキスタン

タシケントでの宿は立地最強の大箱宿、ホテルウズベキスタンに泊まることに。町の中心に作られたティムール広場に面して建ち、地下鉄のAmir Temur Hiyoboni(アミール・ティムール・ヒヨボニ)駅から徒歩1分という立地至便の4つ星ホテルっす。ソ連時代の国営ホテルということで古さが気になりますが、どうせ観光で出ずっぱりですからね。ここは部屋の快適性よりも立地条件を取りました。


メトロマップ。赤と緑のラインが乗り入れるAmir Temur Hiyoboni駅が最寄り駅になります。


メトロの路線は残念ながら空港までは伸びていないので、空港からは白タクで移動。くっそ強面なのにすっごい物腰が柔らかい運ちゃんのギャップにやられましてね。他の強欲な運転手がUS$20とか吹っ掛けてくるところ、初めからUS$5という控えめなレートを提示してきて好印象でしたし。ローカル相場的にはUS$5でも高いのかもしれないけど。


タシケント空港から走ること15分程。着いたぜ!と強面運ちゃんに言われてフロントガラスの先に目をやると、いかにも旧ソ連の建物!といった古めかしくどっしりとした建物が目の前にドーンと広がっていた。創業はソビエト連邦時代の1974年。自国名を冠したホテルだけあって、遠くからでもその威容が分かるくらいの重厚な作りのホテルっす。


ひだり みぎ
夜の演出は更に強烈で、建物全体を使ったプロジェクションマッピングショーが披露されてますw 見ため厳ついのに演出がチャラいw

ひだり みぎ
しかも、外はあれだけガンガンと電力を消費してるのに、館内は節電の為なのか電力消費が極限まで抑えられていて非常に薄暗いという。また、対応が一々官僚的なホテルスタッフも表情が硬く、典型的な旧共産圏の国営企業的ホテルといった雰囲気です。

ひだり みぎ
日中は陽の光が注ぎ込むので明るいのですが、その分だけ綻びが目立ってしまう。ソ連時代に建設されたホテルの為に全体的に古めかしく、綻びた箇所を補正しつつどうにか今日までやってきたといった感じでしょうか。


ロビーに現地の通信会社の営業所や銀行窓口があってSIMカードが買えたり両替ができたりするのはさすが元国営ホテルといったところ。

チェックイン

ウズベキスタンではビザや税関申告といった入国に際する面倒な手続きはなくなったものの、滞在登録のシステムだけは今なお健在。宿泊先で滞在登録証を作ってもらう必要があるのだが、残念ながらチェックイン時に担当者が不在だったために10分程待つことに。で、15分ほど待つも一向に滞在登録証ができてこないので催促すると、担当者が不在の為、2時間ほどパスポートを預かります、と。は?ウズベキスタンは外国人の外出時にパスポートの携帯が義務付けられてるんじゃないの??

仕方無いので一旦部屋に入って休憩することに。

部屋は15階。エレベーターのドアが開くと、真正面は英会話スクールで、生徒の皆さんが元気よく英文テキストを朗読してらっしゃったw 薄暗く無機質なホテルの中で、ここだけ明るくて陽気な雰囲気ですw


古く薄暗く無機質で、ソビエト感満載なホールウェイ。こういう感じでソ連時代を思い耽る為のデザイナーズホテルなんだと自分を納得させて部屋へと向かいます。

部屋:スタンダードダブル

スタンダードダブルで込々一泊US$60ちょい。もう少し安いカテゴリーの部屋もあったけど、スタンダードダブルは水周りが清潔でバスタブもあると聞いたので、この部屋を予約しました。


禁煙の部屋と聞かされていたのに灰皿がある点以外は意外と普通。カーペットやカーテンが古くて傷んでいるけど、まぁ許容範囲内でしょう。



ホテルのファサードに覆いかぶさるように設けられた面格子が邪魔だけど、窓の外にはウズベキスタンの英雄・ティムールおじさんの像が。ほんと立地は最強っす。

ひだり みぎ
クローゼットにはハンガー3本とシューブラシ。金庫や冷蔵庫、無料のボトル水二本も備わってます。

ひだり みぎ
水周りは改装されたばかりなのか、タオルが使い古されていて黄ばんでた以外は綺麗でした。

ひだり みぎ
アメニティはシャンプー、ボディソープ、石鹸、櫛、シャワーキャップ、使い捨て髭剃りと揃ってます。ただ、歯ブラシは無し。普通、バスアメニティの細長い箱は歯ブラシと相場が決まっておりますが、ここでは細長い箱には櫛が入ってました。櫛二個もいらないからデンタルキットが欲しかった。

朝食

ひだり みぎ
朝食レストランは集会場かのような作りw 無駄にだだっ広い空間にぽつりぽつりと円卓が置かれてます。

ひだり みぎ
ひだり みぎ
ひだり みぎ
美味しくはないし、決して満足いく内容ではないけれど。無難な品揃えで無難な味っす。

所感

ビザや税関申告、為替の闇レートが廃止されたのが2018年?観光がし易くなったので、このままいけばカザフスタンのように外資系ホテルも参入し始めるのでしょうが、現状は一泊3万円のハイアットリージェンシーに泊まるか安宿に泊まるかという極端な宿事情のタシケント。そんな中、そこそこの値段で泊まれるそこそこのホテルがホテルウズベキスタンです。建物は古いし従業員の態度もムスッとしてるしで快適性は高くないですが、立地が良く価格もそれなりなのでね…。旧ソ連式デザインホテルだと思って泊まりましょうw

ホテルウズベキスタン(Hotel Uzbekistan)


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所在地:45 Мusakhanov str., Tashkent, 100047, Uzbekistan
ホームページ:http://www.hoteluzbekistan.uz/


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コメント

  1. ポンズ ポンズ

    えり様
    こんにちは!
    いや~、大変ありがたいお言葉、ありがとうございます!
    おっさんのしょうもない一人旅の感想文ですが、実用的と言っていただけるとテンションが上がります笑
    ロシアや中央アジアは女性のひとり旅にはハードル高いのかな~と思いきや、ウズベキスタンとかおひとり様で旅行をされてる日本人女性だらけでびっくりしました!
    安い物価、比較的食べやすい食事、素朴な国民性、ソ連時代からの魅惑の遺産(!)などなど、東南アジアとはまた違った魅力がたっぷりの中央アジア、特にウズベキスタンは鉄道網も整備されていて旅行のハードルも低いのでお勧めです!

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