レンタバイクで世界遺産ワットポーへと日帰り旅行

さー、やってきた。初ラオス。バスターミナルでトゥクトゥクに拾われホテルに投宿。荷物だけおいて紹介されたLao Chaleun Hotelの悪徳レンタバイク屋で借りたカブでワットポーを目指す。


パクセーからチャンパーサック郡にある世界遺産ワットプー遺跡までの距離は約60km。かつてはメコン川を渡し船で越えねば辿り着けないアクセスの悪い陸の孤島だったが、2000年にメコン川に架かるラオ日本大橋が日本の経済援助で完成してから道路も整備され、車やバイクで1時間もかからずに訪れることが出来る場所になった。そのため、今回のようにウボンから国際バスで14:00にパークセー入りした後でも日帰りでワットポー観光に出かけることができる。そりゃあ日本人はビザフリーでラオス入りできますわ。

パークセーのレンタバイクバイク情報は別頁にアップしているのでそちらを確認いただくとして、100ccのカブ(Honda Wave Z)にまたがりパクセーの市街地を出てタイとラオスをつなぐ国道10号をタイ方面に向かっていくと、メコン川に架かる大きな橋を渡ることになる。
ひだり みぎ
これが噂のラオ日本友好橋。全長1,380mの長く立派な橋で、メコン川に架かる4本の橋梁のうち他の3本はタイとの国境に架橋されているので、メコン川上でラオスの国土を結ぶ唯一の橋だそうだ。


地味ーに10,000キープ紙幣にもデザインされている。


橋を越えてタイ方面に向かって直進。ラテライトの砂利道で前を走るトラックがまき散らす砂埃で視界が遮られ苦戦。ラオスの手荒い洗礼を受け体中赤土だらけの原始人のような風貌になりながら、ギアを落として時速40Kmの安全運転で乗り切る。因みにラオスの公道の時速制限は周知徹底されておらず、若い男たちは普通に80Kmオーバーで横を走り抜けていく。

ひだり みぎ
ほぼガスメーター0で出発したのでガス欠にならぬかと不安になった折、ようやくガソリンスタンドが見つかった。距離的には往復の移動で30000キープ分のガソリンでちょうど良いといったところだと思うが、保険をかけて少し多めに100B(300キープ)と10000キープでお支払。結局今日はこの40000キープで事足りた。

ひだり みぎ
事前に入手した大雑把な地図によると、ワット・プーへ行くにはタイへ続く道を途中で左折してメコン川沿いに南下しなければならないようだ。土地勘が無いので不安ではあったが、道路以外は田んぼや野原ばかりなので見つけるのは容易いものだ。ガソリンスタンドからすぐ行ったところで三叉路にぶつかり、「ようこそ我らが世界遺産のワットプーへ」的な看板が目に入ったので、左に折れ南下する。後は長閑な一本道をチャムパーサックの町に向かって南下するだけだ。


墓石のような標識によると、かつて西暦5世紀頃に栄えたチャムパーサック王国の首都であるチャムパーサックの町まで後20キロ。世界遺産になったワットプーと合わせてチャムパーサックの町もセットで世界遺産に登録されている。チャムパーサック地方はメコン川によって紀元前から栄え、様々な王国が勃興した舞台であり、インドネシア半島を席巻した巨大なクメール王国にとってもここが揺籃の地だったのである。

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イサーンでは村や田んぼが幹線道路から奥に入っていることが多いが、ラオスでは幹線道路に接している為に道路沿いから田園地帯を見渡すことができる。田園地帯の真ん中に伸びる舗装された一本道で風を切って走るのが気持ちよく、ついつい私も時速80キロで飛ばしてしまう。


山々が連なる中に広がる無限の田園。ラオスの国土の80%は標高500m-2000mの山地で占められているが、メコン川沿いはタイから続くコラート平原となっていて、平たんな地形を活かした水田水稲作が盛んにおこなわれている。乾季は稲作や食用昆虫の採集、雨期になると湿地で漁業を営んだりと、ラオス南部では地域の自然環境に合した暮らしが営まれているようだ。


メコン川だ!

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川を渡ると集落に入る。チャンパーサックの町なのかな。

ひだり みぎ

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学校や高床式住居、寺院などがあるが、町というよりは村、集落といった規模。

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子供達が陽気に「サバイディー!サバイディー!」って声をかけてくれる。本当愛くるしくて癒されるし、なんか応援されてるマラソンランナー気分になってしまう。

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僧侶は歩いてワットプーを目指しているのだろうか。それも裸足で。

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1時間もかからぬ内にワットポーへ到着した。バイクの駐車料金と入場料を払っていざクメールの大遺跡へと入っていく。

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