カフェ・バタビアで中世バタビアの上流階級の優雅な生活を偲ぶ

先日、客先にバンコクでスーツを仕立てた際の話をしたら、ジャカルタの仕立て屋さんのレベルの高さを小一時間に渡って熱く語られた。マンガドゥアのモールの一角に軒を構える個人経営店らしいのだが、シングルもダブルもタックもノータックも、シルクもウールもとにかくお好みのままに仕上がってくると言ってはばからない。途中、10回くらいは唾が飛んくるくらいにアツく熱弁をふるわれ、その流れで、じゃあ「紹介してあげる」ということになった。それも土曜日夜に。「いやー、新しいスーツ欲しいんですよー」の流れから「じゃあ仕立て屋を紹介する」というなら分かるが、今回の話は違う。「いやー、バンコクで安く良いスーツが仕立てちゃいましたよ」から「じゃあ仕立て屋を紹介する」なんでwwwバンコクに負けないジャカルタの良さをアピールしたいのか分からないが、若干有難迷惑でもある。

はぁ。今回は別のお客の接待でブロックMに宿を取っていたのに、わざわざ1000万都市ジャカルタの超渋滞の中、マンガドゥアまで北上。いや、ご好意で土曜日にお時間を取って頂く立場なのだから、「わざわざ」というのはまずいか。「有難迷惑」というのもダメだな。

オフ日に折角コタまで足を延ばすことになったので、早めに言ってコタの歴史街でも探索し、一通りブラブラした後は、コタ地区ならではのノスタルジックな場所カフェ・バタヴィアで時間を潰すことに。歴史的建造物の多いコタ地区の中にある有名なオシャレ喫茶店&レストランだ。

ひだり みぎ
1628年にオランダ東インド会社 (VOC) により建設された、きったない運河に架かる跳ね橋。道路面をアスファルトで固定してしまって今は跳ねることはないようで、観賞用。


1870年にオランダ人建築家により建てられた歴史あるコタ駅。1993年にはジャカルタ州より文化遺産に指定されたそう。

ひだり みぎ
他にもコタにはジャカルタがバタヴィアと呼ばれていたオランダ統治時代の雰囲気が感じられるような建物が集中している。


コタの中心ファタヒラ広場にあるジャカルタ歴史博物館。1707年から1710年までヴァタビア市庁舎として利用されてた歴史ある建物。


博物館前に設置された大砲の前に旧日本軍コスプレの男がwwwこれ絶対某国の人が見たら顔真っ赤にして抗議するだろう。


カフェ・バタヴィア。1805年に建設が開始されたという歴史あるコロニアル様式の建物がアンティークな雰囲気を醸しだし、歴史地区にある周囲の建物と見事に融和している。VOC(オランダ東インド会社)のアドミニオフィスとして使用されていた歴史的建造物を、1990年にフランス人がギャラリーとして買収、その後1991年には現オーナーであるオーストラリア人が買収し、1993年にCafe Bataviaとしてオープンするに至ったそう。


店は外観から分かる通り二階建てで、どちらのフロアでも食事と喫茶が楽しめる。自分は二階の窓際のテーブル席へと案内される。

ひだり みぎ
二階には洒落たバーカウンターもあり、生ビールのサーバーまでもが用意されている。歴史的建造物という一面だけがクローズアップされがちだが、一流レストランとして内装も洗練されている印象を受ける。


二階。開放感を演出する高ーい天井にオランダ様式の細長い窓、そして高級感あふれるチーク材の造りという、憎いほどクラシカルな雰囲気が演出されている。一歩外に出れば物売りや物乞いから声をかけられるコタの喧騒とはかけ離れたアンティークで落ち着いた雰囲気から、中世バタビアの上流階級の優雅な生活ぶりが偲ばれる。

ひだり みぎ
壁一面にぎっしりと飾られたクラシックなポスターや写真。後に分かる事だが、これらの写真コレクションはトイレの壁まで覆い尽くしている。

ひだり みぎ
レトロだなぁー。インドネシアの著名人から誰もが知っているフランク・シナトラやマリリン・モンローの写真などが飾られている。


窓の外にはオランダ統治時代の中心地・ファタヒラ広場が一望に見渡せる。自転車芸や大縄を使った大道芸や、思い思いに休日を過ごす地元民の様子を見物できて面白い。因みに先ほどの旧日本軍野郎は大砲の脇で何をやるというわけでもなく、ただ立っているだけで誰からも相手にされていないというwww


メニューはステーキやフィッシュ&チップスなどの西洋料理に点心やチャーハン、春巻きなどの中華料理がメイン。他の方のブログでは美味しそうなナシゴレンなどのインドネシア料理の画像がアップされていたと思ったのだが、今日はシェフが不在なのか、インドネシア料理の名前はメニューに載っていなかった。


後で客先との夕食になるかと思うので、ここではスナックのバタヴィアン・ワッフルのみ。内装も立派だがお値段の程も大変ご立派で、ワッフルが75,000ルピアと外のジャカルタの価格とは隔絶の感のある値段設定。更に追い打ちをかけるように21%の税金にサービスチャージが加算される。ドリンクはカクテルやシューターは100,000ルピア~、ビールは50,000ルピア~。まぁ、これだけの特別な雰囲気ですからね。


トイレへ通ずる廊下。

ひだり みぎ
トイレの標識www

ひだり みぎ
中にもびっしりと写真が並んでいて小便も落ち着いてできません。

ひだり みぎ
結局、お客さんがカフェ・バタヴィアに来ることになり、ここで食事を済ませてからマンガドゥアに向かったが、既にお店が閉まっていたので仕立てなくて済みました。

ひだり みぎ
一階席にはステージがあり、ソファー席に寛いで生演奏なども楽しめるよう。

Cafe Batavia(カフェ・バタヴィア)
住所: Jalan Pintu Kecil No.14 Jakarta Kota Jakarta Barat, DKI Jakarta
電話: (021) 691-5531
営業時間:08:00-24:00(金・土は翌01:00まで)

Related posts(関連記事):

軍事博物館@ジョグジャカルタ
昨日は熱中症と疲労が原因と思われる軽い眩暈を起こしてしまったので、ジョグジャ5日目はまったりと博物館巡りだけ楽しむことに。 一発目は軍事博物館(Dharma Wiratama Central Army Museum)。 インドネシア共和国人民治安軍(現インドネシア国軍の前身にあたる組織)の本部だった建物が利用されている。パステルグリーンの外壁と三角屋根が特徴で、国軍本部の威厳を漂わせる...
JL729 成田ージャカルタ スカイスイート767(SS6)ビジネスクラス搭乗記
本日はJALスカイスイート767(SS6)仕様のB767-300ERで灼熱渋滞地獄真っ只中のジャカルタへと移動。 成田-ジャカルタはJALがダブルデイリーで飛ばしてる。今回利用するJL729は18:00発-00:10着の夜便で、もう一便のJL725はSS7仕様のB777-300で10:50発-16:35着。ジャカルタ路線なんてビジネス需要向けのサービスなんだから、どうせならJL729は深夜発...
ディエン高原の不思議なカルデラ湖
神々の聖所・ディエン高原には火山活動により地盤がなべ状に陥没して形成されたカルデラ湖や池が多く点在し、中には湖面の色が七変化する不思議な湖もあるらしい。 その名もワルナ湖。ワルナとは『色』の意味で、天気や時間帯、光の当たり方によって湖面の色が七変化するとのことなので、日本で言うところの五色沼といったところだろう。 ワルナ湖一帯は自然公園的な観光地になっていて、中に入るのに入場料を徴収される...
ムラピ火山博物館
カリウランのバス停で一人降ろされ、そこで拾ったバイタク運ちゃんの勧めるカリウランの見どころ巡りをする流れに。事前下調べ無しに来たのにトントン拍子で事が運んでいく。 バイタクが勧める第一の見どころとして連れてこられたのはムラピ火山博物館。 背後には噴煙かのようなモクモクとした入道雲で頂上を陰らせた雄大なムラピ山が聳え立つ。標高900m地点の麓から見る神秘的で壮麗なムラピ山の圧倒的迫力…何...