麗江のお勧めレストラン 雲雪麗之阿順厨房 雲南省旅行14

今回の茶馬古道の要所巡りの楽しみの一つが季節の茸と山菜をふんだんに使った雲南料理。ホテル飯だけでは勿体ないので、コンシェルジュに伺ったホテル近くのお勧めレストランに一人突撃することに。

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場所は麗江古城最南端。インターコンチネンタルの東側出入り口に近い落ち着いた佇まいの場所にある。麗江古城の中心から南側のホテルからだと移動が楽だけど、大水車がある古城北側からだと2キロ弱の距離があるので歩いて往復するのは大変かも。


こちらの味のある木造建築物がお勧め頂いたご当地レストラン、その名も雲雪麗之阿順厨房。調べたらトリップアドバイザーでも評判の郷土料理屋だった。


雲南省の小物がデコレーションとして数多く飾られた店内。たいそうな有名店だそうで予約が必要とも言われたが、夕食前という半端な時間帯だったからかこの日は利用客は疎らで、数組のカップルがデートで箸をつついているを楽しんでいる程度。

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メニューを見ると、やはり雲南料理屋らしく茸や季節の山菜を使ったメニューが中心。煮たり炒めたりスープになって出てきたりと、色々な形で季節の茸が味わえる。値段も中国にしては若干高いかな程度だし、ここは腹いっぱい楽しませてもらうことができそうだ。


メニューを見ても各品の分量がいまいち分からなかったので、親切な服務員のお姉さんと相談しながらオーダーを進め、取り急ぎ注文第一弾として野生松茸チキンスープ(28元)・松茸炒め(78元)・麗江夏日モクテル(15元)をぶっこんだ。というか高山土豆を頼もうとしたところで「これ以上は一人じゃ食べきれんですわい!」と服務員によるストップがかかってしまった。この彼女、注文する料理の栄養価や味のバランスなんかも考えてアドバイスもしてくれ、さながら雲南料理コンサルタントのようだった。松茸炒めは薄味でといった細かなリクエストにも応じてくれるなど、ほんと親切。


注文第一弾の中では松茸チキンスープのコスパが一番高かったかな。28元でこんなにも具沢山だとは嬉しい誤算。これと松茸炒めでいくらでもご飯がススム君だわ。


ただ、まだ胃袋が満足していなかったので、服務員に勧められるままに1095日かけて自然の風で乾燥させたヤクの脚肉(三年風干雲腿)を追加発注。ジャーキーメーカーなる調理器具が世に出回る今日では自然乾燥というだけでも今や珍しいと思うのだが、1095日も乾燥させるとか突っ込みどころが多すぎて注文を躊躇ったんだけど、どうもここの看板メニューとのことで親愛なる服務員のオバサンが言うもので…。


ようはビーフジャーキーならぬヤク肉ジャーキーということなんだろうけど、寄生虫は大丈夫だろうかとか癖が強すぎるのではと心配が尽きなかったが、ちょっと硬くてしょっぱすぎたくらいで意外とビールがススム君。でも一番美味かったのはメロンというね。それくらい付け合わせで出てきたメロンが抜群に旨かった。

最後にメロンが全部もってっちゃったけど、この日頼んだ料理はどれも美味くて大満足ですわ。これだけ食べて白米とシャングリラビール1瓶込みで178元という良心的な値段だし。300元払ってインターコンチネンタルのラウンジ付けるよりは、ここで腹いっぱい食べた方が満足度は高いかもしれん。

麗江古城の南側に泊まられる皆様には文句なしにお勧めです。

【雲雪麗之阿順厨房】

雲南省麗江市古城区七一街興文巷95号
+86 888 511 1196



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インターコンチネンタル麗江 宿泊記 雲南省旅行13

麗江での最終宿泊日はホテルインディゴからお隣のインターコンチネンタル麗江エインシエントタウン(麗江和府洲際酒店)へとお引越し。インディゴとオーナーが同じだからかホッピングすることは予約システムからお見通しだったようで、インタコへの移動の際にはバギーカーにて送迎頂いた。ほんとインディゴのスタッフはおもてなし度が高かったし、常にゲストが望んでいる以上のサービスを提供しようという心意気が感じられて素晴らしかった。

インディゴと同じオーナーが運営するインターコンチネンタルでも素晴らしい滞在が約束されているであろうとの期待を胸にインタコへ。
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重厚というかスケールがデカいというか。部屋数も267とプチ民宿やブティックホテルが多い麗江にあっては非常に大きな規模のホテルで、威風堂々たる外観に圧倒される。

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様和路に面した本館にはフロントデスクの他、レストラン・ロビーバー・クラブラウンジといった機能が備わっている。スタッフはインディゴと違ってスタイリッシュでパリっとした雰囲気の方が多く、非常にビジネスライクな対応をするといった印象。

宿泊棟はやはりインディゴ同様にコンドミニアムタイプで、1つの建物に最大4部屋が割り当てられているそうだ。近代的高層ビルタイプのインターコンチネンタルに泊まることが多い自分にとっては新鮮味が感じられる造りである。
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古城風高級別荘地といった趣の敷地内には小川が流れ水車も回る。その面積は51,000㎡と東京ドーム並に巨大であり、敷地内を移動する際にはいつでもカートによる送迎サービスを受けられるようになっている。


警備体制ばっちりな出入り口も複数個あるので、麗江古城からの出入りの際にわざわざ本館を経由する必要が無いのもポイント高し。

部屋:Club Intercontinental Room


さて、今回案内されたお部屋はこちらのヴィラの二階部分。元々予約をしていたデラックスルームより広いクラブルームをご用意頂いたが、アップグレードによるクラブルームの為にラウンジアクセスは付帯しない。ただ、スパイア特典として朝食・アフタヌーンティ・カクテルアワーが楽しめるインタコのラウンジアクセスが一人当たりRMB300(JPY5,100)×15%で付けられるとの特別オファーを頂いた。インタコ香港なんて1部屋1泊一人につきHK$1180(JPY17,000)×10%とかすることを考えれば破格のオファーである。

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ドアを開けると、いきなり居住空間が目の前に。エントランスから順にリビングスペース、その奥にワークデスクのスペースと一直線に繋がっている。全体的に優しい色使いでまとまった温かみのある部屋で、ゆっくりと茶を飲みながら過ごすには丁度良い茶館風ルームといった第一印象。

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こじんまりとした一番奥のワークデスクスペース。ロビーもそうだけど、家具類に使われている木材が上質で高級感がある。


中央の空間はダイニングテーブルとアジアンテイストなソファが配されたリビングスペースで、テーブルの正面の引き戸からベッドルームへと入る構造になっている。

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インタコマーク付きの立派な茶器があるというのに、コンプのお茶は至って普通なTWININGSのティーバッグ。有料でプーアル茶のパックも置かれてるけど、ミニバッグが一つ20元と高値なので、致し方なく土産用として買ってた茶に手を付けるw


スパイア特典はウェルカムフルーツの他、白と緑の薔薇・ドリンククーポン×2・120元分の飲食バウチャー。そしてラウンジアクセス権の特別オファーという充実の内容。もちろんアップグレードもされましたし、14:00までのレイトチェックアウトも受け付けて頂けました。


さて、続いてはリビング正面の引き戸を開けてベッドルームへ。

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中央ベッドスペースの左右に水周りを配すという設計。

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奥側のスペースにバスタブ。


手前側にシンク・シャワー・トイレ。暗めで高級感ある色相の木や陶器が多く配されているからか、水周りはなんとなく王宮っぽさを感じさせる上品な雰囲気。

ルームサービス


頂いた飲食クーポンを使わねばという乞食的義務感からルームサービスの特別セットメニューを二つオーダー。注文の際「何名でお召し上がりになりますか」と聞かれて思わず「二人で」と答えてしまったことは内緒でお願いします。


すんごい量の食糧が運びこまれてきてチビる。これで120元弱(2,000円)とかインタコ麗江のコスパの高さには恐れ入るわ。40gの小さな小さなLay’sのポテチで39元も請求するインターコンチネンタル上海EXPOとは大違いだ。

バー

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日暮れ後はロビーバーでの一杯で一日の疲れをふっとばすべくド派手に光り輝く本館へ。

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ウェルカムドリンククーポンでクラフトビールまで飲ませてくれるという点も優秀だし、弾き語りの演奏も心に染みる歌声でやけに本格的だしスタッフもフレンドリー。良い雰囲気だ。

麗江でトリップアドバイザーに登録されている3,931のホテルの中で6位にランクインしてるだけあって、非常に優秀なホテル。ユニークさのインディゴと総合力のインターコンチネンタル、甲乙つけがたし。

インターコンチネンタルホテル麗江


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住所:雲南省麗江市古城区祥和路276号(276 Xianghe Road, Lijiang)
電話:+86 888 558 8888


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ホテルインディゴ麗江 宿泊記 テーマは馬! 雲南省旅行12

麗江初日と二日目のお宿はIHG系列のホテルインディゴ麗江エインシェントタウン(麗江古城英迪格酒店/Hotel Indigo Lijiang Ancient Town)。他のIHG系列ホテルとは一線を画すユニークなブランドコンセプトを持つインディゴに泊まるのは香港シンガポール上海に次いで4箇所目。いずれのインディゴもそれぞれの地域の歴史・文化的特徴がホテルの設計に活かされた造りでユニークな宿泊体験が出来た為、ここ麗江のインディゴも泊まる前から楽しみでしょうがなかった。5,000ポイント付き宿泊プランもありましたし。


場所は世界遺産にも登録されている麗江古城の南門傍。麗江古城の街並みに完全に溶け込むようなしっとりとした雰囲気のホテルで、色とりどりの花々と石畳とで整備された敷地内にナシ族家屋風ヴィラが点在。まるでちょっとしたナシ族の村落かのようなホテルである。

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ホテルの看板にナシ族のトンパ文字が描かれてるあたりもとっても麗江。因みにお隣には同じオーナーが経営するインターコンチネンタル麗江があったりしてホッピングに便利。


ホテルというよりはお洒落スパの受付かの様な小ぶりでデザイン性の高いフロント。全68部屋と非常にこじんまりとしたブティックホテルだけあって、ゲスト一人一人に対するパーソナルなケアが行き届いている印象を受けた。お隣のインターコンチネンタルもオーナーが同じようで、インタコへの予約があることも把握されていてホテルホッピングが完全にバレていたし。インディゴからインタコまでドアドアでたかだか徒歩2-3分程度なのにバギーカーで送迎しますよ~って。

さて、フロントデザインから奇抜な設計でゲストに驚きを与えてくれるホテルインディゴであるが、ここ麗江での驚きといえば…
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エントランスに配されたビビッドな馬。茶馬古道の要所として栄えた麗江だけにかつての交易路の様子を再現しているといったところだろうが、この闇夜に光るド派手な色はもう少しなんとかならなかったものか…。こんな色に塗られて見世物にされてしまった屈辱からか、心なしか馬の表情も哀しげで俯き加減だし。凄くか弱くヒヒーンって鳴きそうな感じで、見ているこちらが居た堪れなくなってくる。

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他にもフロントデスク前に配された椅子がよく見たら鞍だったりドアノブが馬の顔面だったりと、強烈過ぎる馬推しに若干引きそうになるが、この点をフロントスタッフにお尋ねしたところ、やはりゲストが茶馬古道の文化にたっぷり浸れるようにとの思いからの設計だそうだ。麗江の歴史と馬とは切っても切れない密接な繋がりがあるのだと簡単な歴史まで教えてくれたが、そんな彼女は雲南省外出身のこってこての漢民族様。


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チェックインを済ませ、別の宿泊係様(漢族)による麗江文化の説明に耳を傾けながら部屋へと移動。ナシ族の伝統様式を取り入れた客室棟が並ぶ敷地内は、人通りの多い麗江古城の入口脇にあるとは思えぬほどに静寂が保たれていて雰囲気は抜群だ。

Premier Room

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通されたのは専用のパティオ的空間付きコテージの一階部分。国慶節休暇の関係でスイートが埋まりきってアップグレード出来ないとのご説明を受けたが、このプレミアルームでも70㎡と必要十分以上の広さがあるのでスイートでなくとも全くもって問題無い。

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部屋の中は思いのほか癖のないデコレーションで、三角木馬や悪趣味な馬柄ソファが置かれてたら嫌だわーなんて心配も杞憂に終わる。

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木や革は馬っぽい色合いで統一されてるけど、ロビーに配されたお馬さんお馬さんした感じの奇抜過ぎるオブジェは置かれていない。

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ベッドの左右から繋がる奥のスペースがバスルーム。ハンガーを引っ掛けるフックが馬蹄だったりと、ここにも小さな驚きが散りばめられていてインディゴならではの遊び心が楽しめる。

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歩き過ぎて痛めた足を労わろうとバスタブに湯を溜めていると、なんちゃらマネージャーがわざわざワインとフルーツ盛りを持って挨拶にやってきた。もちろんスパイア会員特典としてドリンククーポンと90元分の飲食バウチャーも貰えたし、会員レコグニションは最強クラスで逆にこちらが恐縮しきってしまう程。SPGのホテルに泊まってるとこういう絶頂クラスの歓待を受けることがたまーにあるけれど、IHG系列でこのような手厚いおもてなしをお受けするのは初めてのこと。宿泊日からすっかり半年以上経過してしまっており、肝心のお名前お役職を失念してしまい申し訳ない限りだが、この場をお借りしてなんちゃらマネージャーのなんちゃら様に改めて感謝申し上げたい。

レストラン

観光を終え、チェックイン時に頂いたバウチャーを消化すべくホテル内本館にあるCharm Restaurantへと顔を出す。他の都市のインディゴ内のレストランって大体がCharって名前なんだけど、麗江はCharmなのな。

御当地文化をふんだんに取り込んだデザインがインディゴの魅力だが、デザイン面だけでなくレストランの料理もまた然りで、地域の特産品を使った地産地消的メニューも豊富に取り揃えられている。シェフはタイご出身らしいけどw。

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とりあえず採れたて茸をふんだんに使った茸サンドイッチをオーダーしてみたが…。極薄にスライスされた椎茸が何枚か入ってるだけで、これじゃあ普通のサンドイッチと殆ど変わらんわといった出来のサンドイッチがやってきた。メニューの画像ではバゲットの中に新鮮そうな山菜とシメジのような茸が溢れんばかりに詰められてるのに!


実際に提供される商品とはちょっと違う気が…。

ただ、このサンドイッチの件を消費者庁に訴えたくなった以外は2017年度に泊まったホテルの中でもトップ3に入る程の素晴らしい時間を過ごすことができた。他の個人経営のブティックホテルと比べると随分と値は張るが、そのくらいのお金を払う価値は十分にある良質なホテルだと思う。IHGオフィシャルサイトで420の評価があり4.9/5.0という高評価を得ているのも納得である。

Hotel Indigo Lijiang Ancient Town(インディゴ麗江エンシェントタウン)


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住所:麗江市古城区七一街文興巷111号
電話:86(0)888-559-9111


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麗江近郊の古城を訪ねて 白沙と束河古鎮 雲南省旅行11

麗江二日目は早朝から麗江郊外にある「束河古鎮」と「白沙古鎮」まで足を運んでみることにした。古鎮という単語は古い町並み程度の意味で、束河・白沙いずれも高倉健主演の「単騎、千里を走る(中国語題:千里走単騎)」という歴史もの映画のロケ地にも選ばれたくらいで、経済発展とは無縁の素朴で古い町並みと牧歌的農村風景が残るノスタルジックな薫りプンプンの村落らしい。ガイドブックにも麗江古城よりディープ度の増す古城くらいに紹介されている。

白沙

白沙は麗江から北へ12キロの場所に残る古い集落。北は玉龍雪山、南は龍泉、西は芝山に面した風水的に良さげな立地条件にあり、南宋時代に麗江の古城を築いた豪族・木氏が元々の根拠地としていたことから、麗江の発祥の地とも言われているそうだ。

麗江にある麗江古城・束河古鎮・白沙古鎮という3つの古鎮を行き来するのには6路の公共バスを利用するのが便利。
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麗江古城の大水車の近くにある古城口というバス停にて乗車。料金はどこまで行っても1元均一で、乗車時に支払う分かり易いシステムになっている。

束河古鎮も道中に通り過ぎるが、こちらは帰り際に立ち寄るとしてスルー。先ずは束河よりも北に位置する白沙から見て回ることに。
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麗江を発って30分程。運転手に促され『白沙壁画』のバス停で下車すると、直ぐ近くに立派な門を発見。この門が木氏がナシ族・チベット族・ぺー族・漢族などの絵師に描かせたという壁画が残された博物館への入り口らしく、中に入ろうとすると亀仙人みたいなムキムキ白鬚じいさんが入場料として30元を要求してきた。


入場料を支払い入ってみると、内部は意外とだだっ広い。ただ、ここでの目当ては壁画一点。他の建物は全部スルーして、保存状態の良い壁画が収蔵されている大宝積宮というこちらの建物へ一直線。


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こちらが各民族を代表する絵画マスター諸氏の共同作業により描かれたという奇妙な画風の白沙壁画。パッと見ただけでお釈迦様や密教の孔雀明王、道教の神様やチベット仏などが描かれてて、雲南省独特の文化的多様性が実に良く見て取れる。こりゃあ凄い!ってそれもそのはず、なんでも国宝級資料扱いとなっていて、国家重要文化財にも指定されているそうだ。

【白沙壁画】
営業時間:08:00-18:00
見学料:30元

思ってた以上に上等な作品が拝めてご満悦な自分。壁画が収蔵された寺院を出て、今度は瓦屋根の土産屋が軒を連ねる小路を突き進む。麗江古城とも似たような街並みだが、藍染め作業の工房になっているようでアクティビティ型の買い物も楽しめるようだ。

ひだり みぎ
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街頭に吊るされている絞り染め布。サイズも様々であれば、模様も様々だし、テーブルクロスに敷いたり、風呂敷やベビーラップ代わりにしたりと使い方も多様で中々の便利グッズのようである。他にもトンパ文字の手彫りハンコもあったりと、麗江ならではの御当地グッズが買い求められる。

ひだり みぎ
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ガラクタ市のような仏具販売コーナーには特に目新しいものは無く、出所不明正真正銘のガラクタが並ぶ。

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やっぱり古鎮とはいえ完全に手入れが入ってしまっていて、観光客用のお洒落バーやカフェなんかも営業中。

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ただ、少し離れたらナシ族が住まう住居区が残っていたりと、テーマパーク感溢れる麗江古城よりはやはり日常生活感強めかな。観光客の数も圧倒的に少ないし、青い空に映える真っ白い土壁に石畳が歩いていて気持ちが良い!などと思いながらぶらぶら。小さい集落だけど、特に何をするでもなく1時間くらいかけてゆっくり見て回った。

続いて白沙と麗江の間に位置する束河古鎮へ。

束河古鎮

麗江の北西4キロの地点に位置。1997年に麗江古城と共に世界文化遺産に登録されたナシ族の古い村落である。

白沙壁画駅から麗江行きの6号バスに乗り、何も無い場所で運転手に呼ばれてバスを降ろされる。駅近くに目印らしい目印はないので、乗車時に運転手に束河古鎮で降りたい旨を伝えておいた方が良いでしょう。

何も無いバス停から北に伸びる木陰の道を進んで束河古鎮へ。

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疏水に沿って奥まで歩く。麗江古城ほどの規模はなく観光客も少なめで素朴な感じはあるが、似たような店舗が立ち並んだり観光用の馬が走ったりと完全に商業化されている。さながらミニ麗江古城といったところか。売ってる物も殆ど同じだし。

御当地ならではの物を探していると、炒酸乳(ヨーグルト炒め)なるとんでも小料理を発見。シャングリラではヤクのヨーグルトを白米にぶっかけるだけというヨーグルト丼に驚かされたが、ここではヨーグルト炒めか…
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1つ20元。注文してみたところ、わき毛姉さんが奥からお好み焼き屋のヘラみたいなん取り出してきて、刻んだフルーツとヨーグルトを鉄板上で炒めだした。マジでヨーグルト炒めてるやん!


ホットプレートと思っていた物が実はアイスプレート(?)で、ヨーグルトが凍ったところを一口サイズの板チョコみたいに切り分けて完成。果実たっぷりの新感覚アイスだな。もんじゃ焼きみたいなんが来なくてホッとしたわ。これで20元とは現地物価を考えるとお高い気もしないでもないが、普通に美味い。


続いてバター茶ラテなる御当地コーヒーを発見。

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発酵させた茶の煮出しにヤクのバターと岩塩を混ぜて作るバター茶と珈琲が合うのだろうかと半信半疑だったが、なかなかどうしてこれが美味い。…というか普通のラテ?バター茶の風味は殆ど感じられんかった。

白沙は地元民向けの生鮮食品が売られたり地元民の住居が並んでいたりとローカル色を残すものの、束河は麗江の古城とほぼ同じ雰囲気の街並みで、違うのは古城の規模と観光客の数くらいのもの。今回の小旅行での見所と言えば白沙の壁画くらいのものだったかな。

【束河古鎮と白沙】



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世界遺産の麗江古城を探索 雲南省旅行10

トンパ文化博物館で麗江文化に関する予習を済ませ、いよいよ満を持して雲南省が誇る世界遺産、「彩雲の南の城」こと麗江古城の探索を開始する。

麗江古城は宋代末から元代初期にかけナシ族により築かれたされた都城である。城壁も濠も無いという防御力皆無の脆弱なオープンスタイルが特徴的な城なんだけど、これはなんでも当地を統治していた木氏が「『木』を『口(城壁)』で囲むと『困』となって縁起が悪いやんけ!」と無茶苦茶理論を炸裂させたからなんだとか。囲いが無い方が困りそうなものだが、当時は科学的根拠のない占術が重じんられてたんだろうからしゃーない。

ということで特に観光の起点となるような城門があるわけでもないので、古城のシンボル・大水車から探索を開始する。

腹は減っては戦は出来ぬと、先ずは水車近くの適当な食堂で腹ごしらえ。
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雲南料理といえば過橋米線。つるつるした食感のライスヌードルと野菜やら生ハムやらタマゴやらの具材を煮えたぎった鶏がらスープに投下し、スープの熱で具材を加熱調理しながら食す簡単麺料理。服務員に具材を入れる順番を説明された気がするが、男は黙って一気に全投入!謝謝!(酸梅湯と合わせて21元)

もちろん麵だけじゃ食い足りんので、更なる雲南美食を探し求めて麗江古城内を徘徊してみたのだが…完全に迷った。古城内は同じような小路に同じような商店が複雑に入り組んでて、方向感覚の無い自分が地図も無しに突っ込むのは自殺行為だったようだ。
ひだり みぎ
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瓦屋根の家屋の間を縫うように石畳と水路が縦横無尽に走る様はまさに別世界。ハードコアなガチの旅人の間では「今の麗江は昔に比べたら観光地化されてしまって、まるでテーマパークのよう。」との厳しい評価が下されているようだが、私みたいなレベルの低いアマチュア観光客が雰囲気に浸って楽しむにはまだまだ十分である。

壁にさりげなくトンパ文字が描かれてたり、街の中心の四方広場でナシ族の皆様が踊っていたりと、確かにアミューズメントパーク感があるっちゃあるが…。
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踊り子の年齢層はすこぶる高くて華があるとは決して言えないが、鮮やかな色彩の服飾を身にまとって優雅に演舞する姿が民族風情たっぷりで良い感じ。

イベントが定期開催される四方街以外にも幾つかの見所があるので、それらを順に廻ってみる。

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こちらは古城の南西の隅っこにポツリと建てられた古城の中枢・木府。北京の紫禁城を真似て建てられた建造物で、元・明・清の三時代合計22代470年に渡って麗江の町の統治を委ねられた木氏が代々暮らしていたそうだ。

【木府】
入館時間:08:00-17:30

入館料:60元

続いて新市街と古城の間に位置する獅子山公園へ。小高い山の頂上には五層の楼閣が建てられ、塔の最上階から瓦葺屋根の家屋が目も遥かに続く古城を俯瞰できるようになっている。
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ただ、公園に入るのに50元が必要となる。公園近くのカフェからでもプレミアムビューが楽しめそうなので、敢えて50元払って公園に入る必要も無いかなぁと「安いよー、景色良いよー」と客引きしてた山頂近くのカフェに入ったら、こっちのメニューも馬鹿みたく高く、結局コーヒー一杯に50元を支払わされる羽目に。セントレジスの優雅なロビーで楽しむコーヒー並の価格にビックリだわ。迂闊にも中国人の「安いよー」を信じた自分が馬鹿だった。


【獅子山公園】
07:00-20:00
50元

小山の上から古城の俯瞰図を確認し、改めて胃袋を満たすべく古代迷路のような古城にアタックする。

ピザハットやKFCの看板にもトンパ文字があるあたり香ばしいが、麗江御当地メニューがある訳でもなかったのでスルー。



ヤクのミルクで作ったという濃厚アイスバーを見つけ、一本6元のところ二本10元と言うのでまんまと釣られて二本お買い上げ。しかしこれ、明治のミルクアイスバーと同じ味のような気が…


勧められるがままに試飲した創作花茶も美味すぎてお買い上げ。やっぱ茶文化良いわ~と思った矢先に隣の店で雲南小粒珈琲もお買い上げ。お茶もコーヒーも美味い雲南省アッパレ。

夜の古城

ひだり みぎ
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夕方からは提灯が灯り始め、幻想的でまた違った表情の古城が楽しめるように。

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油が怖くて怖くて仕方がないが、食欲には抗えず御当地雲南の小吃をば。豆腐と麗江粑粑なるナン風のパンは微妙だったが、雲南の薔薇を砂糖漬けにしてサクッサクの生地で包んだ鮮花餅は大当たり。土産用に10箱購入したが、こちらも旅の道中に自分で食べ尽くしてしまうこと間違いなし。


基本は薔薇茶だったり薔薇ケーキだったりと薔薇ものの土産が多いが、鮮花餅は百合・菊・茉莉花バージョンなんかとバリエーションが豊富。土産物を自分で食い尽くしてしまう痛恨のミスを犯してしまうことを恐れ、少し余分に買い貯める。

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昼間は仄々とした老人クラブの社交ダンスが繰り広げられていた四方街はというと…夜は夜で大変な活況ぶりを呈していて、クラブから流れ出る歌声やクラブミュージックが爆音で古城の雰囲気ぶち壊し。バーの客引きは凄いし、店の中では中国人娘が際どいドレスでブリトニースピアーズを大音量の中で熱唱したり男がノリノリでムーンダンスしたりしてるw ライブハウスやカラオケを兼ねたバーなんかもあったりする上に、窓を開け放った状態で営業してるので、尋常じゃないお祭り騒ぎの騒々しさだった。

ちょっと人口密度が高すぎてうんざりだけど、まぁなんだかんだで賑やかでゴチャゴチャした所が好きな人は楽しめると思う。

【麗江古城】



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