宿泊記 インターコンチネンタル 珠海(珠海仁恒州際酒店)

この日は気分転換で香港からフェリーに乗って珠海へと小旅行。珠海にもインターコンチネンタル(珠海仁恒州際酒店)ができてたんですね。

珠海にはマリオット系のセントレジスもできたけど、完全にマカオと長隆で遊ぶ人向けの立地だったからなー。

インターコンチネンタルは旅行者に嬉しいゴンベイエリアの海沿いに建ったみたいです。
※Google Mapだと微妙に間違った場所が表示されるので要注意。

ホテル前の大通り。ゴミゴミっとした街の多い広東省にいることを忘れさせてくれる解放感がありますね。


セントレジスにも負けず劣らず、またまた高~っい建物に入りましたなぁ。


到着したのはお昼前。撃沈覚悟でフロントデスクへと向かいましたが、無事お部屋に通して頂くことができました。

ひだり みぎ
アンバサダーギフトやウェルカムフルーツもモリモリ。ホテル名の入ったリモワ風ケースまで贈呈されるなど、アンバサダー効果が絶大なホテルですね。

部屋

ひだり みぎ
部屋も海側のオーシャンビューにアップグレードいただきました。部屋に入ると自動的にカーテンが開き、ホテルご自慢のオーシャンビューが眼前に広がります。これぞ快適ホテルライフの幕開け。新しいホテルならではのテンション上がる演出が嬉しいですね。


ひだり みぎ
解放感抜群のビューバスきたー。中国側の海って、こんな綺麗でしたっけ?珠海の海も、前に見た時はドロドロっとした土色で、全然「珠の海」じゃない!って町の名前との残念なギャップに失望した記憶があるんだが。

プール

ひだり みぎ
圧巻のインフィニティプールを独り占め。これは当たりホテル確定。


サウナも新品で、檜の匂いが病みつきになります。

レストラン

一泳ぎしたらお腹が減ったので、ホテル内の広東料理レストラン・彩豊楼へ。
ひだり みぎ
ひだり みぎ
“彩豊楼”というだけあって、色鮮やかな創作広東料理がメイン。わざわざ料理長みたいな人がご挨拶に出てきてくれましたが、注文量が多かったので、まさか一人とは思わなかったとw これでもまだカクテルアワーに備えて余力を残しているんですけどねw

クラブラウンジ


クラブラウンジは35階。マカオタワーやグランドリスボアまで見渡せます。RPGのダンジョン感が凄いっすね。

ひだり みぎ
お待ちかねのカクテルアワーはガッツリと。

周辺

ひだり みぎ
食後は海岸沿いを散歩。おばちゃん軍団が音楽かけながらオリジナルダンスを練習したり、黙々と太極拳の型を練習するオッサンがいたり、夜は夜で広東省ののほほんな雰囲気が素敵。

ひだり みぎ
きれいに整備された海岸沿いから道を一本内陸の方に入ると、古き良き華南の世界が広がります。エキゾチックなフルーツが屋台に並んでいたり、エキゾチックな半裸のオッサンが街頭で散髪していたり、程よいローカル感を味わえる。


マカオとの境目である拱北口岸へも歩いて5分弱。今でこそマカオとの自由な行き来ができませんが、拱北の地下モールは健在。一昔まえみたいに偽物のブランドバッグや時計が大っぴらに売られてることはなくなってしまいましたが、それでも家電から服飾品まで幅広く買い物を楽しめます。最近の中国の家庭用家電コーナー、見ていて結構面白いんですよ。

朝食


ラウンジは昼からの営業なので、朝食は2階にあるオールデイレストランでのみの提供。これがまたゲロ混み椅子取り合戦状態でしてね。他人との相席はまだしも、席すら確保できないインターコンチネンタルの朝食会場って初めてだわ。しかも、キッズコーナーまであるので本当動物園状態だし。
月極の格安朝食券とかを格安で出してたので、外からの利用客が殺到してたのでしょう。宿泊客だけでやっていくのは厳しいが、これならこれでラウンジを開けるなり宿泊客専用のスペースを設けるなどしてもらえれば助かった。

所感

朝食は残念でしたが、それ以外は満点!あとは早くマカオにも自由に行き来できる日が来れば良いですね~


マカオのIHG系ホテル、一泊数千円~で泊まれちゃうわけですからw

【InterContinental Zhuhai Hotel インターコンチネンタル 珠海】

所在地:1 Qinglv S Rd, Xiang Zhou Qu, Zhuhai(珠海市香洲区情侶南路1号)
電話: +86 756 888 9999
ホームページ:https://www.ihg.com/intercontinental/hotels/jp/ja/zhuhai/zuhzh/hoteldetail

宿泊記 マカオ遠征にも使える貴族の館 セントレジス珠海

この日は、2018年9月にさりげなくオープンしてた中国珠海のセントレジスに泊まってみることに。


珠海は同じく広東省の深センや広州なんかと比べる馴染みの薄い場所ですが、マカオの直ぐお隣に位置する中国広東省の都市です。地図で見たらセントレジスからマカオタワーまでも直線距離でほんの1km程しか離れてないくらい隣接しています。

…って!!?地図見たらセントレジス、マカオに近づぎて水没してる!

位置的には合ってるはずなんだけど、埋立地で埋め立て前の情報なのか海底にあるような表示となってしまってる。グーグル先生は中国事情に疎いので、グーグルマップの情報は余り参考になりません。中国では百度地図百度地図百度地図を使われることをお勧めします。

ということでセントレジス珠海へ。マカオのセントレジスと比べると遥かに安いレートで泊まることができました。

グーグル先生の地図だと水中に沈んだはずの失われた銀湾路は問題なく陸地上に存在していました。手前のうねうねとくねった出来の悪い博物館みたいな建物がシェラトン、奥に見える細長い高層ビルがセントレジスとマリオット系列ホテルが並んでます。



せっかくなのでシェラトンの中を覗いてみたところ、ロビーにがっつりした寺院が入ってて口に含んでた緑茶を吹いた。なんでロビーに寺が入ってんだw


二年前、上海で屋上に寺院があるホテルを見て驚愕した記憶が蘇る。まさかのルーフトップテンプル。あれから二年、ロビーに寺院がすっぽりと入るホテルが現れるとは。次なる進化形態は建物自体がそのまんま寺院という、僧房スタイルのデザインホテルだな。

寺院で願をかけてからセントレジスへ。
ひだり みぎ
やはりエントランスからしてシェラトンとは一味も二味も違う高級感を漂わすセントレジス。寺が無いぶんスピリチュアリティには欠けるけど、やっぱりセントレジスのエレガンスさは他のブランドには真似できません。

ひだり みぎ
ロビーフロアは41階。入館時に一階のドアマンにさり気なく名前を聞かれ、41階でエレベーターを降りるとフロントスタッフが「ウェルカム、ミスターポンズ」と温かい笑顔で迎えてくれる。


チェックインも優雅に座りながら。着席するなりキンキンに冷えたおしぼりと上品なジャスミンティーが運ばれてくるなど、スムーズなチェックインは流石セントレジス。

ラウンジやイブニングカクテルのサービスは“現時点では”無いとのこと。プラチナのウェルカムギフトは1,000ポイントor朝食だったので朝食を選択しました。
ひだり みぎ
エレベーターホールもレジスらしいエレガントな設えで、部屋に入る前からテンションが高まります。

部屋:セントレジススイート


シェラトンでの願掛けが効いたのか、部屋はセントレジススイートへとアップグレード頂けました。ドアを開けて正面に広がるリビングルームからして気品がヤバいっす。どこの貴族様のお部屋っすか。


テレビはまさかのバング&オルフセンBeoVision Avant 4K TV。スイッチをオンにしたらテレビのモニターがせりあがって下からスピーカーが現れるという…


B&Oでもちょっと前のモデルではありますけど、それでも金かかってますわ。

ひだり みぎ
なんかもう一々豪華すぎる。貴族階級が優雅な生活を営む場所っす。


部屋に入って正面右側はワークテーブルと…


首脳会談用デスク。もとい、ダイニングテーブル。


オーストリッチの卵?違うよね。素養の無い庶民には理解できないアートの数々が何気なく飾られてます。



コーヒーカップも一味違う。薄すぎて触ったら割れやしないかと心配でカップに触れら寝ない小市民。



部屋に入って正面左側はベッドルームと…



くっそ広々とした部屋みたいなウォークインクローゼット。そして、驚くなかれ、リネンともふもふスリッパはFRETTE製。フレッテのスリッパとか初めてみたし。


よく見たらベッドサイドに何気なく置かれた時計もチボリオーディオだし…ここまで備品をブランド品で固めてるホテルも珍しい。

ベッドルームの奥はバスルーム。
ひだり みぎ
ひだり みぎ
もうノックアウト寸前だけど、バスルームのタオルもフレッテ、バスタブとシンクはビレロイ&ボッホ。そしてバスルームのオーディオはBOSE。ほんと、庶民には縁のない一流ブランド品ばかりが取り揃えられている。適当にブランド品買い漁って統一感ないわーなんてなりそうでもあるけれど、なりそうでならなそうなギリギリの節度が保たれてます。

ひだり みぎ
バスアメニティはミラノのラグジュアリーブランド・アクアディパルマ製。日本が誇るオーラ2のマウスウォッシュが明らかに浮いてるわ。

ひだり みぎ
しかももちろんビューバス仕様で、バスタブの向こうにはすぐマカオというゴージャスビューが楽しめます。マカオタワーまで直線距離にして約1km程度で、ほんと手を伸ばせば届きそうっす。

ひだり みぎ
バトラー氏からの差入れも凝っていて、茶でも珈琲でもなくレジス珠海のオリジナルブラディマリー“Pearly Mary”が運ばれてきた。いやー、凄い。何もかもが非日常。

朝食


ひだり みぎ
中国とは思えない落ち着いた雰囲気でマカオを見下ろしながらの優雅な朝食。朝もマジカルな時間が続きます。

プール

ひだり みぎ
最新ホテルだけあってハードは本当に非の打ちどころがありません。こんなホテルが一泊勢サ込みで2万円以下というのが信じられんっす。

マカオへ


セントレジスからマカオへの最寄イミグレ(横琴口岸)までは車で15分。横琴の国境は24時間開放されているので、時間を気にすることなくマカオでの夜遊びに没頭できます。珠海のゴンベイと違って込み合うことも殆どありませんし、マカオを絡めて遊ぶならゴンベイのホテルよりセントレジスやシェラトンなどの横琴のホテルを選んだ方が良いでしょう。もうすぐIHGのクラウンプラザも横琴に出来るみたいですし、珠海側での選択肢が広がります。


ただ、中国側とマカオ側のイミグレを結ぶロータスブリッジを走るシャトルバスは有料という点は要注意。基本運賃6元。中国元、マカオパタカ、香港ドルで支払い可能となっています。


マカオのイミグレはコタイ側の蓮花口岸。ここからコタイストリップまで僅か10分弱。ベネチアン等のカジノへのバスも出ているので、珠海をベースにマカオを攻める手もあり。

所感

バング&オルフセ、ビレロイ&ボッホ、BOSE、チボリオーディオ、フレッテ、アクアディパルマ…ややもすれば成金趣味的なブランドの寄せ集めでザ・中国の高級ホテルになりそうなところ、高級ブランドで固めきってる割には嫌味な感じはしませんでした。全


込々で1,274元(≒19,500円)、更にマカオみたく週末や祝日にバカ高くなるようなこともなく価格も安定してますので、この価格なら全然アリ。コタイのホリデイインに1,200香港ドル払うなら1,274元払って珠海のレジス泊まった方が絶対良いっすよ。

【セントレジス珠海(St. Regis Zhuhai)】

公式サイト:https://www.marriott.co.jp/hotels/travel/zuhxr-the-st-regis-zhuhai/
所在地:No.1663 Yinwan Road(銀湾路1663号), Zhuhai, Guangdong
電話:+86 756 299 9888

港珠澳大橋のバスを利用してみた 香港からマカオ・珠海へのアクセス向上?

時系列的にはぐっちゃぐちゃになっちゃいますが、ツイッターでお問い合わせを頂きましたので、先日つぶやいた港珠澳大橋に関するエントリーを先にアップさせて頂くことにします。

港珠澳大橋とは

港珠澳大橋とは、その名が示す通り、香港と珠海・澳門を結ぶ橋のこと。
中国共産党が主導するベイエリア(大湾区)経済圏構想の中の中核インフラプロジェクトとして、1,100億元(≒1兆7,000万円)もの工費と9年もの年月をかけ築かれた。橋の管理局の説明(自慢)に拠ると、この橋の建設に用いられた鉄鋼量は実に40万トン、エッフェル塔55本相当という巨大公共事業となったらしい。しかも、橋だけでなく、珠海とマカオ側の沖には、これまた巨大なイミグレ施設を建てる為に人口の島まで作っちゃってますからね。スケールが色々とおかしい。

香港・マカオと中国本土の一体化を進めて巨大経済圏を形成するという中共ならではの超壮大な国家戦略。広東省の主要9都市に香港とマカオを加え入れたこの経済圏を、2035年までに世界最先端の技術が集約するハイテクメガロポリスと変革させるという。

GDP規模で1兆5,000億ドル超、人口規模で7,000万人…東京湾やサンフランシスコのベイエリアなんか比較にならない程の経済規模を誇る経済圏ができあがる。1国2制度なんかクソくらえ!ということで、これから香港・マカオ・中国間で人・物・金が円滑に回るように現行の法的制度にもメスが入っていくことになるのでしょう…
出典:HSBC

で、この橋、マクロ的に考えたら非常に大きな意味のある公共事業ということはわかるのですが、一般市民にはどういったメリットがもたらされるのか。

メリット
1. 香港⇔マカオ・珠海の移動が安くなる
香港空港からフェリーでマカオに向かう場合、運賃はHK$270(珠海はHK$260)~。バスだといずれもHK$71~で移動可能。

2. 香港空港からの夜間の移動が便利に
空港発マカオ行きフェリーは最終便が22:00発(珠海行きは20:10発)だが、バスは24時間運行。

マカオ行きフェリーの時刻表:https://www.turbojet.com.hk/jp/routing-sailing-schedule/hk-airport-macau/sailing-schedule-fares.aspx
珠海行きフェリーの時刻表:https://www.cksp.com.hk/en/route/hk_from_guangdong_and_macao/shipingline_price_hk_m
デメリット
1. 橋までの移動が面倒
フェリーだと香港に入国する必要もなくマカオへと移動できるし、飛行機への預入荷物もバゲージスルーでマカオまで運ばれる。
一方、橋への移動の場合は空港で香港に入国した後、荷物をピックアップしてからイミグレへと移動することになる。
橋が完成したことでフェリーの待ち時間もなくなりマカオへの移動がスムーズに!と紹介するメディアも目にしたが、橋は空港と直結してる訳じゃないですからね。空港での香港入国・預入荷物のピックアップ・イミグレまでの移動・香港出国・バスの出発待ちにかかる時間と手間を考えると、時間帯によってはフェリーの方が早いし楽。

また、香港市内からの移動にも難がある。香港からマカオ・珠海へのアクセスが劇的に改善されたなんて言われてるけど、決してそんなことはない。

地図を見れば一目瞭然だけど、香港側の橋の起点は香港の端の端。香港市内から橋を利用しようとすると、1時間かけてランタオ島のイミグレまで行き、香港を出国してバスに乗りなおし、40分かけて橋を渡ることになる。一方、フェリーなら香港市内からマカオまで70分だし、香港市内からだとマカオ行きのフェリーは24時間運航。

なので、アクセスが改善されたのは、香港空港付近からの移動に限った話だと個人的には思う。

特に、夜間に香港空港に着いてからの移動は随分と楽になった。前までは22:30香港着のJL735便での移動後にマカオに行こうとすると、香港市内に出てからフェリーに乗り継がねばならなかったのでね。

実際に橋を使ってみた

実際にワイもJL735便での香港への移動後に橋を渡って珠海に行ってみることにした。何故にマカオでなく珠海?それはホテルが安いからw


セントレジスがマカオだと8万円だったところ、マカオから直線距離で5kmしか離れていない珠海だと2万円だったので。

ここからは時系列で。

香港空港からバスで香港口岸(イミグレ)へ


JL735便で成田から香港へ。香港空港お得意の“離発着便混雑”が発動して着陸が若干遅れるも、22:35に香港国際空港にランディング。降機後、日々の通勤で鍛えられた健脚を活かしたダッシュで香港市内の各地域行きのバスターミナルへと向かう。

E道でスムーズに香港入国、預入荷物も無くノンストップで香港空港内のバスターミナルへ。

B4のバスでイミグレ(香港口岸)へ。B4のバス乗り場はターミナルを出て右手の横断歩道を渡り、右方向にちょっと行ったところになる。看板が多くあるので、迷うことはないでしょう。

23:00、ちょっとだけ息を切らし始めたところでバス停着。
ひだり みぎ
イミグレ行きのバスも24時間運行。夜間でも頻繁に走ってるので心配無用。

以下、香港特有の時間帯カテゴリーがめっちゃ細かい時刻表。
平日(月ー金)
05:30-06:15   15分間隔
06:15-09:35   8-10分間隔
09:35-16:00   12分間隔
16:00-20:00   8-10分間隔
20:00-00:00   12分間隔
00:00-00:30   15分間隔
00:30-05:30   30分間隔

土日祝日
05:30-06:15   15分間隔
06:15-00:30   8-10分間隔
00:30-05:30   30分間隔

運賃は6香港ドル(≒85円)。香港のバスはお釣りがでないので、小銭を用意しておくかオクトパスカードを用意しておいた方が良いでしょう。「釣りは要らねぇぜ」というマハラジャ様は100ドル札でも1,000ドル札でもぶっこんで頂いて結構です。多く払う分には乗車拒否されることはありません。

23:03、イミグレ行きのB4のバスに乗車。

香港口岸イミグレ


23:15、港珠澳大橋の香港側の橋の起点となる香港口岸着。たかだが橋の為の専用イミグレーションのくせして空港みたいな規模でワロタw


夜間だからか人も多くなく、サクッと香港を出国する。さっき空港で入国したばかりなんですけどね。
やっぱりこれが香港空港から直接バスに乗れれば便利なんだけど…深センみたいに、空港からダブルナンバーの車で直接中国側のホテルにドアドアで移動できるスカイリモのサービスが増えてくれれば便利なのに。

日中はイミグレの人も多いだろうし、荷物が多かったりしたら多少値が張っても空港発のフェリーに乗っちゃうかも。

出国後は発券機で珠海行きバスの乗車券を購入。有人カウンターもあるので、現金やクレジットカードでの購入も可能。

先述の通り、運賃はフェリーと比べて格段に安い。最大のメリットはこの価格だろうな。24時間開通で深夜便でもこの運賃とか驚きだわ。

日中(06:00-00:00): 65香港ドル(≒910円)
深夜(00:00-06:00): 70香港ドル(≒980円)

所要時間は約40分。今のところ、厳しい車両制限が敷かれてるので橋が渋滞する心配はない。一本道のイージーコースだからいくら阿保なドライバーが多い国とはいえ事故による渋滞もないだろうし。まぁ平気で中央分離帯を突破して反対方向に突っ込んじゃうような信じられん事故も頻発するような国なので、運転ミスにより海にダイブみたいなニュースが出てきても驚きはしないが。あとは橋の途中でバス炎上とか。この国で事故の可能性を考え出すときりがない。


発券機の近くにはサークルKやおにぎり屋さんもあるが、残念ながら営業時間外で閉まってる。お店は24時間オープンに対応してないのか!


夜間だと自販で辛うじて飲み物を買えるくらい。

ひだり みぎ
発券後、マカオ行きと珠海行きに分かれてバスに乗る。


23:25、検札。

香港から橋を渡って珠海へ


23:26、乗車。この時間帯でも3台のバスがスポットに待機していた。


21:00-23:59までは10-15分間隔で運行してるらしい。24:00-05:59も15-30分間隔とか、凄すぎるわw


座席に張られた広告はやっぱり不動産関連。橋去橋返即日来回、珠海にもう一戸のマンションはいかが?1平方フィート(0.092平方メートル)あたり2,300元から。最低780平方フィートなので、3,000万円から。確かに豚箱でも数千万する香港と比べれば安いっちゃ安いが、中国だと買えるのはあくまで土地の使用権だしな。

23:30、最後の座席が埋まったところで出発。
ひだり みぎ
海上橋と海底トンネルとで構成された世界最長の海峡横断道路。上下6車線と広々としているのにバスがぽつりぽつりと走っているだけで不気味な感じ。橋の上は原則として停車禁止で信号もなく、一定速度で海上に架けられた橋をひたすら走る。


珠海が見えてきた。

00:10、珠海側のイミグレ着。走り出してぴったり40分で珠海に着いたことになる。車で走って渡るのに40分かかる橋とかw

港珠澳大橋珠海公路口岸

メインの建物は閉まっているので、夜間専用のイミグレでサクッと中国へ入国。いつも上海や広州空港のイミグレであほみたいに並ばされてるので、これだけあっさりと入国出来て軽い感動を覚えた。
ひだり みぎ
くっそでかい建物なのに殆ど人がいなくて気味が悪い。
 
ひだり みぎ
ひだり みぎ

圧倒的人工感。こんなんが人口の島に浮いてるんだからやっぱりスケールがやばいわ中国。


大陸側に来てちょっと物価が下がった。こっちでVitasoy買えばよかったわw

ひだり みぎ
因みに珠海側のイミグレの場所はこんなところ。滴滴では車が拾えなかったけど、こんな時間でも一般のタクシーは列を成して客待ちしてたので、深夜着でも移動の足には困らなそう。

バスも拱北(城軌珠海拱北駅)行きは24時間走ってるみたいだし。
http://zh.bendibao.com/traffic/20181021/48079.shtm
珠海側のイミグレからのバスに関する情報も貼っておきます。日中は珠海各都市行きのバスだけでなく、広州・中山・江門といった広東省の近隣都市行きのコーチも運行してるよう。

実際どうなんだろうな。確かに夜間に香港空港に着いてからマカオ・珠海に行く分には便利になったけど。どっちかっていうと政治的プロパガンダ的な公共事業のようですよね。これでフェリー会社が運賃を落としてくれれば個人的には嬉しいんですがw

宿泊記 クラウンプラザ珠海シティセンター(旧ホリデイイン珠海)

この日は香港での仕事終わりにフェリーで珠海のクラウンプラザシティーセンターへ。こちらのホテル、以前はホリデイインだったけど、最近のリノベーションを経てクラウンプラザへと格上げになったらしい。ただ、宿泊レートは大きくは変わらず、最安値レートはRMB600元台⁺⁺~で、特典宿泊に必要なポイント数も15,000ポイントで据え置きとなっている。

珠海の九州港からはホテルの無料シャトルバスにて移動、15分ほどで珠海市吉大区にあるクラウンプラザ珠海シティーセンターに到着した。

「珠海シティセンター」と自称している通り、複数のショッピングセンターや多数の食事処に囲まれた賑やかな場所にある。ただ、マカオとの国境がある拱北(ゴンベイ)までは5km程ほど離れているし、食事処が多いと言っても日本料理屋は見当たらず。この立地ならやっぱり日本からの出張者にはクラウンプラザよりゴンベイの日本人御用達ホテル・粤海酒店の方が良いのかもしれん。


ホテル周辺を一通り探索してからホテルへと戻ったところ、メインエントランスは改装中につき閉まっていた。



暫定的に、ホテル一階にあるアイリッシュバーの小さな入り口がホテルのエントランスとして機能していた。

ひだり みぎ
フロントもロビーの大半が改装中だった為にちょっと窮屈。ウェブサイト上では「クラウンプラザに変わって営業中!」との紹介がなされていたけど、実際はまだリノベ工事が行われている最中だった(2018年11月現在では、既に全箇所の改修を終えたようです)。

スパイア特典

ホテル名はクラウンプラザなのに、スパイア特典はホリデイインのまま。こちらの記事の通り、中国のクラウンプラザではスパイア会員にラウンジアクセスが与えられるのだが、ラウンジアクセスは付かずに60元の飲食バウチャーが発行された。ルームキーやスタッフのネームプレートもクラウンプラザ仕様なのに…

他にもフルーツ盛り、ウェルカムドリンククーポン、1ランクのルームアップグレードといった特典も受けることができたので、ベネフィット自体は充実してると言えるでしょう。今回はポイントでの特典宿泊だったのにちゃんと飲食バウチャーやドリンク券を頂けるんですね。

部屋カテゴリー

Crowne Plaza Superior
Crowne Plaza Deluxe
Crowne Plaza Club
Crowne Plaza Special View
Crowne PlazaSuperior Suite
部屋は全5タイプ。今回はポイント宿泊での最安値部屋からデラックスルームへとアップグレード頂いた。

ルームキーを手にして宿泊フロアへ向かうと、え?改装途中?というくらい無機質で不気味な雰囲気に包まれていて悪寒がした。
ひだり みぎ

1225は右なのか左なのか迷ってしまうし。

部屋:Crowne Plaza Deluxe


部屋も全体的に無機質トーン。改装直後の部屋にインテリアを置いただけのような、とても味気ない雰囲気である。


ベッドの横にはおニューのソファ。新しい分、粤海酒店より部屋自体の快適度合いは高いかな。高層フロアで静かだし。

ひだり みぎ
その奥のミニバーカウンターの奥がデスクスペース。無機質な空間の中で、チェアだけがビビッドなオレンジでポイントになっている。


ひだり みぎ
傘や紙袋といったところも全てクラウンプラザ仕様。今回はイブニングカクテルも朝食も利用する時間が無かったので寧ろ飲食券の特典で助かったんだけど、どうして会員特典だけが未だにホリデイインのままなのだろうか…。

ひだり みぎ

ウェットエリアもリファービッシュ済み。浅くて半身浴にも使えないけどバスタブも有る。


腹減ったのでチキンコンボセットを頼みたかったけど、既に提供時間が終わっていたのでロビーフロアのアイリッシュバーで腹を満たすことに。

アイリッシュバー


雰囲気もメニューの内容もビックリするくらいアイリッシュ感の無いアイリッシュバー。


IHG会員用ウェルカムドリンクメニュー。



最後はカウンターでバーテンダーお勧めのマティーニを寝酒に一杯。これでぐっすりと眠り、翌朝早くにチェックアウト。本当に寝るだけの滞在となってしまった。

所感

悪くないホテルですよ。悪くない。でも、マカオを絡めて夜の珠海に遊びに行くといった場合は素直に拱北(ゴンベイ)もしくはマカオのクラウンプラザを選ばれた方が良いでしょう。マカオのクラウンプラザでも珠海のクラウンプラザと殆ど変わらないようなレートで泊まれたりもしますので。

猥雑な街中を離れて静かに過ごしたいという方にはクラウンプラザも悪くはないチョイスだとは思いますが、静かな環境だけを求める場合は絶賛開発中の横琴地区にあるシェラトンかセントレジスも良さげだし迷うところ。シェラトン・セントレジスといたSPG系ホテルのみならず、アコーホテルズのプルマン、IHGのインターコンチネンタルと外資系高級ブランドの開業が相次ぐ珠海に於いて、正直、このクラウンプラザは立ち位置的に微妙になってきてるというか。徒歩10分のところにはマリオットもあるし。こういった競合先の台頭を意識してクラウンプラザとしてリニューアルオープンしたんだと思うけど、今後どういったポジショニングでどういった戦略を採るのか、今後の展開が楽しみっちゃ楽しみではある。
すんません、まとまりのない結論になって。

クラウンプラザ珠海シティーセンター(珠海粤財皇冠假日酒店)


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住所:珠海市香州区吉大景山路188号
電話:+86 756 322 8888

中国珠海の革命博物館でみる中国の愛国教育

買い物を楽しもうと『百貨公司駅』にやって来ました。予想通り、駅前にはジャスコやその他ショッピングセンターが密集しており、モール間の小道には路上売りのお店が所狭しと並んでいます。
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メインのショッピングモールは相当の賑わいを見せています。

そんな百貨公司駅周辺を歩き回っていると、中国の雑踏を忘れさせてくれるような風情のある公園を見つけました。
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随分と広々とした造りの公園。開放感があって気持ちがいいので休憩がてら入ってみることに。

どことなくシーサーにも似ているこの獅子
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目ん玉が飛び出ちゃってます。

ひだり みぎ
中国の日々の喧噪から解放されるかのような安らぎ。地元民も芝生に座ってのんびりとしています。

公園中央にある険しい階段を上りきると…
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ひだり みぎ
集団墓地になっていました。

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おじさんは霊と交信中なのでしょうか。微動だにしません。

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広場ではおばさんが音楽に合わせて入念な屈伸体操を行い、公園の隅では巨大な駒で碁に興じる年配の方々。ほのぼのとしています。

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ひだり みぎ
公園をもう少し奥に進んでみると…

おっと、何やら見覚えのある壁画が
ひだり みぎ
勇猛果敢に戦う軍人さんに雄叫びを上げる軍人さん…どうやらここも抗戦記念公園だったようです。

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継承烈士志 弘揚民族魂…

珠海市革命資料陳列館…
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内容は大体想像がつくが、何か新しい発見があるかもしれない。意を決して入ってみました。

旧日本軍が広東駐屯中に発行した軍用手票に武器。
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ひだり みぎ
英領ビルマで発行された『へ号券が』広東でも使用されていたらしい。今でも旧日本軍の軍票を賠償しろとのデモが行われたりしていますが、戦時中に発行された額以上の軍票が出てくるという…

反日映画放映室。
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満員御礼です。お爺ちゃんお婆ちゃんに混じって小学生までもが鑑賞していました。
この記念館ではアヘン戦争から如何に中華人民共和国が成立し、独立を取り戻したかを時系列的に説明されています。そんな博物館内での日本の扱われ方は言わずもがなである。

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軍人さんも農民さんも一致団結して母国を守り抜きました。当時は第二次国共合作で国民党軍と共産党の紅軍が国民革命軍を形成していましたが、実態は国民皆兵制度に近かったのでしょう。

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万山群島 大小300以上の島からなるこの群島の攻防戦も熾烈を極めました。

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当時の海戦図。青線で囲られた場所が万山群で、今は珠海市に属します。

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1945年、日本のポツダム宣言受諾を以て日中戦争も終結。日中戦争は中国側では抗日戦争や八年戦争と呼ばれています。記念撮影当日に欠席した人みたいな扱いを受けている右上の人は、珠海生まれの著名な革命戦士だそうです。

有志を募る革命戦士。老人とその孫を説き伏せます。
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革命しようよ!

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さぁ、君も今日から革命戦士だ。

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愛国教育は1989年の天安門事件(学生による民主化デモと解放軍の軍事衝突事件)後に『若者たちが共産党に反抗する事が無いように教育が必要』と推し進められました。歴史の授業では屈辱の近代史以降の教育が重視され、『国旗法』により小中学校では少なくとも周一回の国旗掲揚式が義務付けられ、愛国主義を発揚する講和を聞かされることになります。抗日戦争勝利50周年にあたる1995年からはさらに徹底した愛国主義教育進められ、2012年の時点では353箇所の『愛国主義教育基地』が全国各地で運営され、学生に“教育”の場を提供しています。

何だか買物をする気分ではなくなったので、この日は早めにホテルに戻る事にしました。