大晦日の天安門広場と 故宮博物院 時計館と珍宝館を楽しもう

年明けに北京を発つ前に、北京のランドマークである天安門広場と紫禁城(故宮博物館)を再訪してきました。


今にも銅鑼の音が聞こえてきそうなこのザ・チャイナな風景。ここ天安門広場から北京半日観光をスタートです。

ひだり みぎ
毛さん、今日もバッチリ映えてますね!

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故宮の表玄関となる天安門広場を抜けると、真正面に故宮のシンボルカラーともいえるベンガラ色の城壁と黄瑠璃瓦が見えてきます。こいつは故宮端門。紫禁城の外にある端っこの門からしてこのサイズとか、大陸の規模感バグってます。

北京の旅行サイトから拝借したこの画像が位置関係を把握するのに分かりやすい。南北の中心軸の一番南に位置する天安門→二番目が端門→次いでコの字にせり出した午門。この午門より先が故宮博物院となります。

ただ、博物院といっても絵や彫刻が陳列してあるだけの美術館や博物館とはわけが違います。明清代の歴代皇帝が住んだ紫禁城自体まで屋外展示物として見学できちゃうわけですから。


映画ラストエンペラーで溥儀が城外に出ようと「オープンザドアァァァ—!」と門扉を叩くシーン、あれの舞台となった午門っすね。もうここまでいくと「門」じゃなくて、これ自体が城といった規模w


気分はエンペラー。かつては決して庶民が入城を許されることのなかった禁地、紫禁城内部へと入っていきます。


紫禁城に入るなり目の前に現れるのはいきなりのメインディッシュ。ラストエンペラーの即位のシーンにも出てきた太和殿、故宮の象徴ともいえる建造物です。創建は明代の1420年。その後数度にわたって焼失し、現在の建物は清の時代の1695年に再建されたものになるそうです。

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途方もなく広い空間に敷き詰められた石畳、その上に左右対称に建てられた巨大な建築物の数々。めまいがするほどの圧倒的人工感とスケールの大きさに何度来ても圧倒されてしまいます。
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建物一個一個の説明は省きますが、やっぱ一番すごいのは太和殿へと続く皇帝専用の中央階段。なんと重量200t以上の一枚岩を彫り込んで作られています。どうしてここまで大きくする必要があるのだろうと思っちゃうけど、ここまで突き抜けてると、ただただ驚き、畏れ、そして感動してしまうレベルです。

家具館

故宮博物館には中国文化の神髄ともいえる珍宝文物が大量に収蔵されています。超ド級の国宝は台湾に持ち出されていますが、それでも今なお186万点という途方もない数の文物が収蔵されていて、その一部がテーマ別に一般公開されています。
今日は、時間が無いので家具館、時計館・珍宝館に絞ってみて回ることにします。
ひだり みぎ
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清朝王室家具コレクションが並びます。数百年物のお宝アンティーク家具が小綺麗なモデルルーム風にセットされててちょっと違和感を覚えますねw なんかもう展示品にプライスタグ付いてそうな勢いというかw

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こだわり抜かれた特注の家具が並ぶ中、ワイ的最高傑作は枝角と象牙で作られた椅子。まず、「うーん、枝角と象牙で椅子作ってみよっか!」ってならないでしょ。しかも実用性ゼロというか、強度が足りずに、皇帝が座ったら椅子の脚が折れてコントみたくなりそうだしw

鐘表館(時計館)

続いて時計館では、清朝の歴代皇帝が集めた時計のコレクションが展示されています。え?時計?テーマとしてはちょっとしょぼくない?もっと他にテーマあったでしょと思いましたが、宝飾時計の最高傑作の数々は見る価値十分にありました。
ひだり みぎ
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清の皇帝のもとには交易の便宜を求めてヨーロッパから多種多様な時計の贈物があったようで、代々皇帝さんが時計にドハマりしてしまった模様。精巧で華やかなだけでなく、機械仕掛けでカリヨンが曲を奏でたり、鳥が嘴を動かしさえずったりするような凝ったからくりも施されていて、なんとなくコレクションしたくなる気持ちも分かります。



18世紀の太陽計儀。皇帝様からしたら、現代の子供が天体模型を欲しがったり天体マニアがステラムーブメント買うくらいの感覚で調達されたのでしょうが、18世紀にこの特注ゴールデン太陽計儀は凄いw 時計館って懐中時計のコレクションくらいに想像してたんで、良い意味で想像を裏切られて良かったですw

ひだり みぎ
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遊び心満点で、意匠性に優れた時計の数々。流石に皇帝様、ロレックスを集める小金持ちのコレクションとは次元が違います。

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実績と信頼の中国製時計も並んでいます。自分で買い集めるだけでは飽き足らず、自国でも優れた時計を作れるよう技術者を育て産業を育むというところまでやったというから驚きの熱の入れようです。

珍宝館

続いて中国歴代皇帝の秘宝が陳列されている珍宝館へ。

太陽計儀に続いて天球儀もこれまた凄くて、星に見立てた真珠を金の球体に埋め込んで作ったとかw 勿論ちゃんと機能して、球を回すことで星座の動きも確認可能。皇帝さん、天体マニアだったんでしょうねw


表面に龍雲と蝙蝠を彫り込んだ桃の実?。これは大したことないのかな?と思ったら、なんとこいつ珊瑚なんだとw ネックレスとかピアスとか用に加工された小さめの珊瑚はみたことありますが、このサイズwww

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皇后が行事に出席する時に着用した帽子やら冠。真珠の養殖もない時代のものだろうに、真珠5,000個&宝石100個で装飾されてるとかwww 真珠5,000個は流石に盛ってるでしょ、というか5,000個も要らんでしょw 規模感だけでなく価値観も崩壊してしまいますw

ひだり みぎ
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国宝級のお宝の多くは台湾に持っていかれてしまったとはいえ、歴代の皇帝達が繰り広げた栄耀栄華の暮らしが連想できる元祖故宮のコレクションも中々のもの。色々と感覚が崩壊してしまいますが、目の保養にはなりますね。



重量4,500kgという超ド級の翡翠モンスター。これは流石に国民党も台湾に運び出せませんわw

北京の故宮以上に中国文化の粋が凝縮された場所って中々ないんじゃないですかね。文化財の多くは失われてしまっているとはいえ、まだまだお宝満載突っ込みどころ満載。北京に来たら一番に行って、北京を離れる前にもう一度行く。一度じゃ見切れないくらいの大きさの場所ですし、それくらいの価値のある場所です。

※故宮博物院のホームページも謎に充実していて、こちらに保管されている文物のうち80,000点以上は同ホームページの“デジタル書庫”で見ることができます。暇つぶしにお勧め!

【北京故宮】

所在地: 北京東城区景山前街4号
電話:+86 10 8500 7421
ホームページ:https://www.dpm.org.cn/Home.html

宿泊記 リージェント 北京(北京麗晶酒店)IHG修行

元旦はリージェント北京(北京麗晶酒店)へお引越し。
おら英会話はバッチリあるね!!というタクシーの運転手が“リーゼントホテル、リーゼントホテル”と繰り返したせいで80年代の荒廃したヤンキー高校をイメージしてしまいそうになりますが、リージェントはIHGでも屈指のラグジュアリーブランドとなります。


ラグジュアリーなブランドではあるんですが、リブランドで手放したり、開発途中で頓挫しちゃったりみたいなことも多くて、現時点でリージェントホテルとして運営できてるのは北京、重慶、上海、台北、シンガポール、フーコック(ベトナム)、ベルリン(ドイツ)、ポートモンテネグロ(モンテネグロ)の8か所のみなんですよね。
香港のインターコンチネンタルがリーゼントとして復活する予定になっていたり、京都やジャカルタに新しくオープンする予定だったりと、アジア圏を中心に少しずつ増えていくみたいなので楽しみにはしているのですが。

そんなレアなラグジュアリーブランド“リージェント”での癒しを求めてホテルへと向かいます。

北京のリージェントは全500室の大型ホテル。リッツカールトンと同じく北京バブル時代の生まれで、北京オリンピックの開催を控えた2006年オープンとなっています。タクシーの運ちゃん曰く、北京人なら誰でも知ってる一流ホテルとのことですが、果たして…

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昨日泊ったリッツカールトンとはまた違った趣の高級感ですが、ロビーは流石IHGのラグジュアリーブランドと思える重厚な造り。ローカルテイストを現代的に表現し直したようなコンセプトのホテルが多いんでしょうかね。

チェックインも、責任者的な人がわざわざバックから出てきて挨拶をして下さったりと、こちらが引いてしまうくらい手厚くもてなされました。中国だとインターコンチネンタルでもチェックインは事務手続き程度のところも多かったりするので、この対応にはびっくり。ブランドの格的な序列では、リージェント>インターコンチネンタルになるのかな。

ルームキーに書かれた“Regent”の文字フォントからして優雅な感じが溢れ出てますw


エレベーターホールの椅子も、バッキバキに彫られていて、実用的な椅子というよりは彫刻作品のようで座るのが躊躇われますw

部屋:Regent Club Room

ひだり みぎ
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今回は寝るだけだったので最安値のClassic Roomを予約していたのですが、ラウンジアクセス無しのクラブルームにアップグレード頂きました。


モダンチャイナなテイストの部屋で、馬やら刀やら、故宮博物館にある皇帝コレクションと言われても信じてしまいそうな芸術品が部屋中に散りばめられています。


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圧巻だったのはチェックイン後のギフト攻め。
「你好!!1月1日という特別な日にお迎えできて光栄です!」
「你好!!1月1日という特別な日にお迎えできて光栄です!!」
「你好!!1月1日という特別な日にお迎えできて光栄です!!!」

部屋に入って最初の10分間になんか続々と運ばれてきましたw 茶包じゃないガチのお茶が、非常に非常に美味しかったっす。

所感

初めてのリージェント泊でしたが、寝るだけの利用では勿体ないクオリティのホテルでした。立地条件も地鉄の灯市口駅隣接で便利ですし、北京のIHG系だったら三里屯のインターコンチネンタルと並んでトップ。コスパの良さならナンバーワンですかね。
こりゃ香港のリージェントが再開したら絶対に泊まりにいかないと。
一発でリージェントファンになってしまう、そんな素晴らしい滞在でした。

【The Regent Beijing】

所在地:北京市 東城区 金宝街99号
電話:+86 10 8522 1888
ホームページ:https://www.ihg.com/regent/hotels/jp/ja/beijing/pekjb/hoteldetail

宿泊記 リッツカールトン 北京 クラブルームで胃拡張修行

本日は大晦日。マリオットアンバサダー会員として最後の宿泊機会となりそうなので、記念にリッツカールトンでたらふく食べながら年を越そうと思います。
まぁ下駄を履かせてもらってたこともあり宿泊数は100泊超えでアンバ条件を達成しているので、大晦日に税別US$10,000ほどぶっこめばアンバサダーステータスを更新できるんですけどねw


北京にはリッツカールトン北京リッツカールトン北京金融街(ファイナンシャルストリートという二つのリッツカールトンがあり、CBD(Central Business District)エリアにあるリッツカールトン北京の方を選択。北京の新都心で高層ビルが乱立するCBDへと移動します。

車を降りる瞬間、いや、車がエントランスに着いた瞬間から始まる快適リッツステイ。爽やか笑顔のドアマンの案内を受けながら館内へと入ります。

今日は大晦日ですが、クリスマスムード満点のロビー。コンテンポラリーな装いの金融街リッツに対し、こちら北京リッツは360度どこを見回しても重厚でクラシカルな造り。どちらも似たような価格帯でマリオットカテゴリーも同じですが、リッツの王道的な雰囲気を楽しみたい場合は、北京リッツがお勧め。

クラブベネフィット

今日は大晦日ということで、クラブベネフィットの一部が若干イレギュラー。ランチやディナーはクラブラウンジでの通常コースではなく、1階レストランで開催される大晦日ブッフェに参戦させて頂けます。そのぶん通常のクラブレートより高かったですが、せっかくの機会ですからね。今回は、このクラブ特典が決め手となり、北京リッツでの年越しを決めました。

リッツ名物・日に5度のフード&ドリンクプレゼンテーション(大晦日特別ver.)で快楽に溺れられる幸せ。


あと、半径3km以内のショーファーサービスも特典内容に含まれますが、半径3kmって2ブロック先にも行けないw 3kmを超えた場合の費用がかかれてないあたりも闇が深い…とか思っちゃうワイみたいなのはリッツのクラブフロアに泊まっちゃいけませんね。

部屋:Club Carlton Suite

通常のクラブルームから、Club Carlton Suiteに3段階アップ頂けました。中級ブランドではプラチナやチタンとあまり差ないんじゃね?と思うことの方が多かったですが、リッツでのアンバステータスの威力は本当に凄いと改めて実感しました。
ひだり みぎ
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ホワイエ的なスペースもあって広々とした部屋。北京オリンピック前の2007年開業で決して新しいホテルではありませんが、部屋の中の調度品一つ一つがクラシカルでエレガントなテイストで統一されていて、ナイスミドルの渋みみたいなものを感じます。

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調度品もエレガント。最新型の都会派リッツカールトンも増えてますが、やっぱりリッツカールトンの王道はクラシカルですね。新しい系はセントレジスにでも譲って区別してもらえれば。


この艶、この丸み。ウェルカムフルーツのオレンジまで優美で艶やかな芸術作品に見えてきます。

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こんな感じで非常にエレガントなカールトンスイートですが、中でも特に目を引くのがゴージャスなバスルーム。真ん中に大理石に埋め込まれたバスタブを配し、左右の重厚なダブルシンクで挟み撃ちという珍しい造りとなっています。

ランチ

風呂に入って汗をかいて、さぁここからが本番や!まずはウォーミングアップで大晦日ランチのブッフェ会場へ。完全予約制のところ、おひとり様で参戦させて頂きます。

肉塊キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!。


サーモンやわらかくて、トゥルゥゥゥ~って吸うように飲ませて頂きました。

アフタヌーンティー

さっきランチビュッフェ食べてたばかりですよね?と突っ込まれそうですが、リッツクラブの次なるフードラウンドにもバッチリ参戦。

サーモン道楽…からのアフタヌーンティー。


これ一人分!?これだけで満腹になる量ですが、まだこのあと本番のディナーブッフェが控えてます。恐るべきリッツクラブ。

ディナー(カクテルアワー)

カクテルアワーは一階レストランで開かれる大晦日のディナーブッフェでのサービス提供となります。

完全予約制で、明らかに家族連れとカップルしかいない中、周囲の目を気にせず一人奮戦。大晦日のぼっちリッツカールトン泊(日本以外)は許容範囲内だが、リッツでの一人年越しガラディナーは完全にアウトですよ…

ひだり みぎ
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海鮮メイン。リッツの名に恥じない素晴らしい料理の数々が並びます。

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マリブベースのカクテルが九寨溝みたいw。


華やかなリッツカールトンの年越しビュッフェ。それなのに、ワイの手にかかったらただのま茶色飯にしかならないから不思議。もっと野菜摂らないと。

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もう限界!と思っても、アイスならいくらでも限界突破して食べれてしまう。人体の不思議。

スイーツ&コーディアル

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20:00からは一日の締めとして、クラブラウンジでスイーツ&コーディアルのサービスが提供されます。流石にデザート系はもうお腹いっぱいで胃袋に入りませんでしたが、スタッフさんお勧めカクテルを頂きました。


ジントニックならぬジンストレートをガブ飲みして、年越し前に寝落ちするという酷い大晦日で2020年が締めくくられました。

朝食


Morning!翌朝は軽めに済ませ、11:30からのランチに備えます。

ランチ

元旦のランチブッフェ。これもまた完全予約制のところ、おひとり様で参戦。

中国でも安心して海鮮を食べられる幸せ。

所感

一度やってみたかったリッツのクラブルームでの年越し。結婚して子供ができてからの憧れみたいな感じだったのですが、待ちきれずに一人でやっちまいましたw
あ、あとメルカリでリッツ北京のスリッパを出してるのは私じゃありませんのでwww

【The Ritz Carlton Beijing】

所在地:北京市朝陽区建国路83号
電話:+86 10 5908 8888
ホームページ:https://www.ritzcarlton.com/jp/hotels/china/beijing

宿泊記 IHG修行に便利な クラウンプラザ 北京王府井

北京での最初の土日は、IHG修行の追い込みでクラウンプラザ 北京王府井に宿泊しました。

※IHGから脱退済。2022年6月現在、Google Map等の地図上ではクラウンプラザと表記されますが、既にIHGのプラットフォーム上での予約ができない状態となっています。今後、北京国際芸苑大酒店としてクラウンプラザの冠を外した形で運営していくようです。無念!


在りし日のクラウンプラザ。一泊5,000ポイント付きプランのレートが良心的で、北京で一番の修行宿として重宝していたのですが。
もしかしたら、ポイント付きプランの宿泊レートの設定を間違えてて、IHG儲からねぇやってられるか!ってなっちゃった…なんてことはないですよねw

ひだり みぎ
ホテルの中央が1階から天井まで吹き抜けとなっていて開放的な館内。一階中心部のオープンスペースはアトリウムラウンジとなっています。ラグジュアリーさは皆無ですが、老舗ならではの安心感はありますね。スタッフのレベルも比較的高めですし。

IHGスパイア会員特典


ひだり みぎ
クラブラウンジが閉鎖しており、その代わり1階のレストランとラウンジで朝食とハッピーアワーのサービスが受けられます。あと、スナック詰め合わせのウェルカムギフトも頂きました。会員レコグニションも良く、個人的には好きなホテルの一つでした。

部屋

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1991年開業で、最後の改装も2005年ということなので、若干古めかしさが残る室内。今回IHGから脱退したのを機に、もしかしたら大規模な改装作業が入るのかもしれませんね。


使いくたびれた感のあるソファーは嬉しいフットマッサージ機付き。


…って有料かよ!

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バスルームは古いながらも清潔。やたらと高い地点に固定されたシャワーヘッドだけ使いずらくて不便だったかな。やはり古さを感じてしまう。


ホテルのすぐ外が王府井で、立地的にも便利なホテルだったんですけどねぇ。

カクテルアワー

アトリウムラウンジでのカクテルアワーサービスは、5種類の有償フードメニューとドリンクを無料でオーダーできるという内容でした。

ポテトとチキンフィンガーを頼んだら、チキンフィンガーにも大量のポテトが付いてくる痛恨のミス。無限に思えるポテトとのフードファイトを強いられることになりました。


別の日。ソーセージもポテトがメイン。ポテトは野菜とか言ってるアメカスポテトラバーでもポテトに飽き飽きするくらいのポテト攻めっす。

朝食


保温という概念がないのか、ほとんどの料理が冷めちゃってました。スタッフの対応などで温もりを感じられる良ホテルだっただけに、朝食が冷たいのは残念。

R.I.P. クラウンプラザ北京王府井。

【Crowne Plaza Beijing WangfuJing】

所在地:Bei Jing Shi, Dong Cheng Qu, Wangfujing,(北京東城区 王府井大街48号)
電話:+86 10 5911 9999

南方航空 A380 国内線ファーストクラス

さて、今週は北京・天津出張。いつも北京への移動は香港からドラゴン航空を利用しているが、今回は広州⇔北京間でA380やB787を惜しげなくガンガン飛ばす南方航空で移動してみることにした。北京1泊に天津4泊、天津→広州の移動は日曜日にして週末はシャングリラとリッツのクラブルームでリフレッシュしてから戻る予定。

広州→北京のフライト時間は約3時間で、運賃はA380のファーストクラス最安値のPクラスだと片道4万円程度。まぁ南方航空のA380・B787の国内線のファーストクラスという名称は完全に釣りなんだけど。実際には世間一般で言うところのファーストクラスにはプラチナプライベートスイートいう名前が付けられていて、南方航空のファーストクラスは世間一般で言うところのビジネスクラス相当になるでの釣られぬよう注意が必要だ。それでも往復で18万円程するKAのビジネスクラスよりは全然お値打ち感がある。


ウェブサイトではプラチナプライベートスイートを隠してファーストクラスを額面通りファーストクラスだと勘違いさせるような表記になっているからタチが悪い。小生もRMB1,860の席がファーストクラスであるものと釣られて発券手続きを進めたが、座席指定の段で南方航空のファースト=実はビジネスクラスというカラクリに気がついた。ファーストクラスと書いてあるのにビジネスクラスの席しか指定できないのだ。ガッデム!
*ここから当サイトでは南方航空の呼び方で統一して記載をしていくことにする。

ひだり みぎ
参考までに、こちらは南方航空のオフィシャルサイトから借用したA380のプラチナプライベートスイートの画像。巨大なA380にも8席しかないプレミアムシートになっている。これ、乗ってみたかったけど買い方が分からなかったので仕方なくファーストクラスで発券することに。後日空港で聞いてみたところ、ファーストクラスの中のAクラスで発券することでプライベートスイート席が押さえられるようになるとのこと。


ファーストクラスは1-2-1の座席配列で、座席は180度水平に倒れるフルフラットシートを前後で「互い違い」の形でレイアウトするスタッガートタイプになっている。

さて、当日は広州での打合せが思いのほか難航し、離陸時間1時間前ギリギリに慌ただしく広州白雲空港に乗り込んだ。今日は時間の関係上15:00発のCZ3999(A380)にしたが、出発当日は他にも09:00発のCZ3099がA380、12:00発のCZ3103と14:00発のCX3109でB787が運用されていた。流石に首都北京と商都・広州を結ぶ路線は高需要なのだろう。


赤絨毯でド派手に飾る南方航空のVIPカウンターにてチェックインを済ませ、ピロピロで手荷物検査レーンへと進む。けたたましくクラクションを鳴らしながら人ごみを掻き分けて豪快に狂い走るピロピロ、その余りに新井運転ぶりから接触事故を起こさないか心配だったが、無事に人を轢くこともなくセキュリティーチェックに辿り着く。

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荷物検査も優先レーンでスイスイと済ませ、パパッと南方航空の国内ラウンジを視察することに。

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規模が小さく、なんともしょーもないラウンジのようである。まぁいくら南方航空の根拠地・広州白雲空港とはいえ、国内線ターミナルだとこんなもんか。目立つのは中国の国民的健康ドリンク・王老記くらいのもので、座席数が20くらいしかないのにの200本くらいの大量の王老記がストックされていた。

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一応、ホットミールとして家庭料理的な炒め物も並んでいるが、こちらもしょーもないというか、食べたいとも思わないチープな内容になっている。

5分程ラウンジを見て回ってから搭乗ゲートへ向かうと、既に搭乗が始まっていた。
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駐機場で誇らしげに出発を待つA380。やっぱりでけぇーーー。CZの広告に書かれた蘊蓄に拠ると、長さ72.23メートル、幅79.15メートル、高さ24.07メートルで、総二階建てなんで2つのデッキの合計面積はテニスコート3つ分に相当する550平方メートルにもなるんだとか。

プラチナスイートはメインデッキに8席、ファーストはアッパーに70席、エコがアッパーに76+メインに352というシート構成になっていて、ボーディングブリッジアッパー行きとメインデッキ行きの二本に分岐する。アッパーのエコ―ファースト間は二重のカーテンで仕切られていて後部座席のエコ席の様子は確認することができなかったが、搭乗率は半分にも満たないくらいかと思われる。Fも70席の内、小生以外に10名程しかいなかったし…この悲しい乗車率、A380が泣いてるぜ。

機内に入るとすらーっとしたモデル体型の色白中華美人が爽やかなグリーティングで迎えてくれた後、すかさずスリッパを袋から出して足下に置いてくれた。3時間の国内フライトでスリッパが出るのも驚いたが、仏頂面で乗客に投げつけて渡すのではなくわざわざ袋から出して笑顔で足下に置いてくれるとは。どうしたんだ南方航空。

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窓側席のAとC。


中央席のEとFは偶数列は座席間の距離がエコ並に近い。それこそ肘掛けの奪い合い合戦が勃発するくらいの距離なので、一人旅の際は避けた方がベター。カップルなら良いんだろうが。

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座席ピッチは77インチ、幅27.5インチとのことだが、幅は数字以上に窮屈に感じる。こないだキャセイのFシートを堪能してしまったので我がケツが贅沢病にかかってしまったのかもしれん。

何より狭いのが座席への入り口。

横になって入るしかないし、超巨漢メリカンなら横になってもoh i’m stuckとか言ってつっかえてしまうレベル。


続いて座席周り。中央に固定式のタッチパネルスクリーンがあり、左手側の窓の下には収納スペースがもうけられている。


この収納スペースが使い勝手が悪いというか、形が悪くて半端な大きさなのでビジネスバッグは入らないし、パスポートなどの小物を入れるには大きすぎる。何を収納する目的で用意されたのだろう。しかも、プッシュボタン式になっていて、ちょうど左肘を置きたい場所がボタンになっているので、肘を置く度に蓋が開いちゃうという。


窓は巨大。これが一座席に対して2.5個ほどついていて昼間の採光は抜群。飛行中は眩しかったんで閉めてたけどw

続いて座席の右手側。
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飲用水のボトル、読書灯や充電用プラグ、雑誌や新聞が入ったラックなどがある。更に肘置きの下も雑誌やヘッドホンが入ったポケットになっている。

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ノイズキャンセリング機能付きヘッドホンに豊富な雑誌類。殆どが航空情報や旅行誌ににっている。


中国大陸でのこの素晴らしいネットワーク。もう真っ赤な線で埋め尽くされていて何が何だか分からないくらいになっている。

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気になったのはこいつ。モニター用リモコンの横にランポートがあるではないか。そういやWIFIサービスの導入を検討しるなんて情報も以前に耳に挟んだし、ネットが使えるのかと思い問い合わせると、「不行(駄目です。)」と素っ気なく返される。ではこのランポートは何のためにあるのかと聞いてみると「没用(使えない。意味ない)」と…


なんか足元のクッションがモッコリしてたのでカバーの中を見てみると…これは見なかったことにてそっとしておこう。指摘したら私が中の詰め物を引きちぎった犯人にされてしまいそうだ。


化粧室はこれといって特別な作りではないが、不特定多数の人間が使い不潔な大陸便エコ席の化粧室とは違って清潔に保たれている。

着席して暫くすると、ウェルカムドリンクを配るのに合わせてCA数名が飲み物と食事のチョイスを聞いて回り始めた。この時、食事サービスを希望する時間帯を聞かれるのだが、3時間程度の短距離ということもあってかこれが全く機能していない。本日のフライトは15:00出発の18:10着予定。あまりお腹が減っていなかったので17:00でお願いしますと申し出たところ、16:00ではどうですか?と逆に聞かれてしまう。それならば仕方ないと16:00にしたけど、結局前菜がサーブされたのが16:30という。因みにメインはビーフヌードル、チキンライス、シーフードライスという布陣で、チキンライスと迷ったがここはシーフードを選択した。

[youtube]https://youtu.be/ZIKZ3XxgK_c[/youtube]
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A380は機内安全ビデオを放映後、定刻通りきっちり駐機場を出発した。CZは今年国内線5発目だが、なんと今のところ100%の定刻出発率をキープしてくれている。直前のフライトキャンセルはあったけど。

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水平飛行になると、希望をしていたドリンクとおつまみがサーブされる。一人気がきくCAがいらっしゃり、ワインが切れたら注ぎ足しに来てくれる。感心感心。

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食事。ワンプレートではなく、前菜→メイン→デザートというコースになっていた。デザートはフルーツ+スウィートスープまたはシャーベットの2択。シャーベットはカッチカチの岩みたいな硬さでやってくるし、味も薄くて美味くない。ただ、メインは癖の無いさっぱりとした味付けで食べやすく、見事完食を果たす。


真っ直ぐ北上を続けるA380。鄭州上空で完食する。食後はフルフラットにして仮眠をとる。パーテションが無くプライベート感に欠けるので、枕元から上を見たら横を通過するCAと目が合ったりもしてしまうが、それでも熟睡。気付いたら北京首都空港に到着した。


お隣ではB787が貨物積み込み中。南方航空はA380が5機ある他、12機のB787も保有してるらしい。次はこいつに乗ってみよう。


お疲れ、A380。ヒューマンサービスに関しては当たり外れが大きいうえに外れの可能性の方が高い気もする南方航空だが、今日は至極気持ちの良いフライトだった。南方航空のライフラットビジネスはショボショボだったのでCZは避けてきていたが、A380なら全然アリ。北京だけでなくて成都や重慶などにも最新機材を飛ばしてるみたいだし、今年は国内出張時はCZの利用プライオリティを上げてみようと思う。