宿泊記 リッツカールトン アブダビ グランドカナル

アブダビでのお宿は、アブダビの象徴シェイク・ザイード・グランドモスクの対面に建つリッツカールトン アブダビ グランドカナル(Ritz Carlton Abu Dhabi Grand Canal)。
立地的にはアブダビの中心地からは離れていますが、ドバイ寄りにあるので逆に車でドバイに向かうには便利。次の日の早朝にドバイ国際空港へと向かうことを考えて、こちらのホテルに泊まることにしました。


アブダビの代名詞的存在のシェイクザイードモスクとは目と鼻の先の距離。ドバイ国際空港までは飛ばして飛ばして1時間15分でした。

広大な敷地

…ということで、リッツカールトンの敷地内に侵入します。

国を代表するモスクの正面にあるからか、ホテルのエントランスゲートもどことなくイスラム建築風。ゲートの守衛室前で狛犬のような顔した怖そうな門番が睨みをきかせて仁王立ちしてましたが、ホテルに泊まることを告げると、一瞬で鬼のような表情からくっしゃくしゃの笑顔にw なにこの顔芸w この一瞬の表情の変化がサイコパス的でちょっと怖かったw


ひだり みぎ
全532室、220,000㎡の敷地面積を誇る巨大ホテル。大通りに面したエントランスから600-700mほど歩き、ようやくホテルの本館が見えてきました。暗くて良く味わえませんでしたが、ベネチアンスタイルのリゾートホテルとしてデザインされているようです。ベネチアンな感じかどうかは分かりませんが、荒涼とした周辺環境の中でリッツの敷地内だけ緑と水が豊富で、砂漠のオアシス的ではありました。


上空から見るとこんな感じで、砂漠に切り拓いたオアシスリゾート感が凄い。正面にグランドモスク、背後には運河と風水的には結構良さげな立地。

ちな、日中はこんな感じらしい。しっとりとムーディーな夜と違って爽やかな南欧風の雰囲気で、プライベートビーチまで設けられちゃってます。ビーチって言ってもカナル(運河)のビーチなんで、すぐ300m先には対岸があるのでハイ訪韓はないですが。
ひだり みぎ
参照:https://www.ritzcarlton.com/jp/hotels/uae/abu-dhabi
でも、そういうことっすね。カナル繋がりでベネチアンスタイルにしたんすね。なぜ唐突にベネチア!?と不思議に思ってたんですが、やっと繋がりました。


ホテルの本館からエントランス側を眺めるとこんな感じ。グランドモスクが夜闇に妖し気な蒼い光を放っていて、非常にアラビア~ンで幻想的な雰囲気です。

本館・ロビー

ホテル本館の中の雰囲気も、優雅で実に素晴らしい。スタッフも皆様もディズニーランドのキャストばりにフレンドリーで気の利く美男美女ばかりです。

ひだり みぎ

蝋燭の火が揺らめき、絶叫系ソプラノ歌手が情熱的な歌声を響かせる最高のムードの中でチェックイン。


部屋は、ヴィラ型のガーデンスイートにアップグレード頂けたようです。リッツアブダビにはこのガーデンスイートの他、ジュニアスート、ベネチアンビレッジスイート、エグゼクティブスイート、ベネチアンスーペリアスイート、クラブエグゼクティブスイート、ガーデンハウススイート、プランジプールプールヴィラなどなど、多様なタイプのスイートルームが用意されています。独りで泊まるにはヴィラタイプよりモスクビューのエグゼクティブスイートの方が適してそうな気もしますが、果たして…

部屋:ガーデンスイート

チェックアウトの手続きを終え、事前に本館の直ぐ外に手配されていたバギーに乗ってガタガタ道を部屋へと移動。

こちらは朝一で撮った画像ですが、ガーデン付きのヴィラでした。ボッチ泊には勿体ないことこの上なし…

ひだり みぎ
ヴィラの中も高級感があります。調度品の数々に幾何学模様がさりげなーくあしらわれてるあたり、あぁ、アラブ世界のリッツだなぁ、と。


バスローブも首長が使っててもおかしくないクオリティのもの。暑い国なので、モフモフ系よりスベスベツルツルの肌触りの生地の方が良いっすよね。


ひだり みぎ
バスルームもゴールドを基調にしたお上品なアラビアンテイスト。ミラーの淵やランプ、大理石の床の模様がアラブな感じでイケてます。


Asprayのパッケージの柄まで意味深な幾何学模様に見えてきた。


ひだり みぎ
リビングもアラブ人富豪家屋風で、足元ではペルシャ絨毯、頭上ではシャンデリアでがそれぞれ強烈な存在感を出してます。


奥の方がダイニングエリア。独りで一泊するだけなのに、90㎡とアホみたいに広々とした造りです。ホテルの部屋というより家ですからね。


ウェルカムアメニティのキモ甘アラビアンスイーツとフルーツもレターと共にプリセットされてました。雑食で、嫌いな食べ物もあまりない食いしん坊なワイですが、アラブの砂糖菓子的な物だけはマジで無理。アラブ世界では成人の4人に1人が糖尿病患者なんて聞いたことあるけど、そりゃ砂糖の塊みたいなスイーツを好んで食べてたらそうなりますよね。と。


夜はホテルの部屋のように隣人の騒音に悩まされることなく熟睡、翌朝は鳥のさえずりで起床しました。バルコニーからの眺めも荒涼とした砂漠の国とは思えない美しさです。たった一晩しかいられなかったのが本当に悔やまれる。

結局、ホテルのプールやプライベートビーチにも行くことなくチェックアウト。朝一でドバイ国際空港へと向かいました。

さらば、アブダビ!またエティハド航空乗りにきます!

【The Ritz Carlton Abu Dhabi Grand Canal】
公式サイト:https://www.ritzcarlton.com/jp/hotels/uae/abu-dhabi
所在地:P.O. Box 91888, Khor Al Maqta’a, Abu Dhabi, United Arab Emirates

世界一の異世界感 シェイク・ザイード・グランドモスク アブダビ

どこかの機内誌で目にして以来、どうしても訪問したいと強く思い続けてきたアブダビのシェイク・ザイード・グランドモスク。
UAE建国の父ことシェイクザイードさんが残した世界一のモスクの世界観を味わいにいくべく、わざわざドバイでストップオーバーをしてやってきましたよ。


石油大国UAEの潤沢な資金が投下され造られたアブダビの象徴。宿泊先のホテルからもばっちりとその威容が視界に入って、モスクに向かう前からもうドキドキです。


おっしゃ!いざ参る!とモスクの東側のエントランスまで来たけれど、文字通り門前払いを喰らった上に警告を受ける。観光客はモスク南側のエントランスからしか入れないのだと…


気をとりなして南側のゲートへ。玉ねぎ頭のゲートが目印です。


おっしゃ!来たで!…と思ったらやっぱりここでも入れない。モスクは目の前にあるのに柵で通路が遮られてしまっている。なに?もう今日はクローズ?

親切そうな警備員に伺ってみると、この青く光る球状のドームが観光客用のエントランスになってるのだと。

誰もこのオブジェみたいな青い球体がモスクのエントランスとは思わんでしょ…。

ひだり みぎ
サイヤ人が乗ってきて乗り捨てた丸形宇宙船なんじゃね?とか思いつつ恐る恐る青い球体の内部に入ると、長ーいエスカレーターで地下のエントランスへと繋がっていた。ここで入場登録を済ませ、地下の連絡通路を通ってモスクの足元へと移動するということらしい。



ひだり みぎ
長い連絡通路を抜け地上に出たら、目の前はもう異世界。夜闇に浮き上がるゴールドとブルーのコントラストの神秘的なことといったら…。感無量。このモスクの為だけにわざわざアブダビまで来た甲斐があったというものです。

ひだり みぎ

重なるアーチの奥にグランドモスクのメインホールがちらりと見える。ここからモスク内へと入り、回廊をぐるりと回ってメインホールへと向かうような見学ルートになっているようです。

ひだり みぎ
回廊の中も異世界感がやばい。


ラピスラズリやアメジストなどの宝石が埋め込まれた柱が等間隔で並ぶ。この規則性と細部にまでこだわりぬかれた緻密さこそがイスラム建築の真骨頂。露骨な成金テイストやけばけばしさのない優美なデザインもポイント高いです。


ひだり みぎ

息をのむ美しさとはまさにこのことっすね。どこを切り取ってみても隙の無い美しさに、ただただ圧倒されるばかりです。

オマーンのグランドモスクも豪華爛漫で凄かったですが、アブダビのグランドモスクは芸術品としての完成度が違いすぎます。

ひだり みぎ
回廊を歩き、メインホール手前のエントランスにやってきました。

ひだり みぎ

上を見れば100万個のスワロフスキークリスタルが散りばめられた世界最大のシャンデリアが、下を見れば世界最大の手縫いペルシャ絨毯が…上を見ても下を見ても右を見ても左を見ても豪華爛漫で神秘的なアラビアンワールドが広がります。

ドバイの世界最大のモール世界最高の建造物と比べると記録としてのパンチが弱いんじゃね?なんて軽んじてる部分が自分にもありましたが、世界最大のシャンデリア世界最大の手縫いペルシャ絨毯も侮るなかれ。実際に現物を見たら感動ものの美しさです。

ひだり みぎ
いやー、中から見ても外から見ても幻想的。結局、時間切れで追い出されるまで魅惑のアラビアンナイトを堪能してまいりました。


日中の白亜の塔とドームが青空に映える姿も良いけれど、やっぱり圧巻は夜だよなー。涼しいですし、人も少ないですし、ライトアップは綺麗ですし、せっかくアブダビまで来られたのであれば、夜のモスクも見られていくことをお勧めします。

アブダビでは僅か1日だけの短い滞在となりましたが、シェイクザイードモスクはほんと行って良かったです。ドバイでのラグジュアリーなステイも良いですが、アブダビまで足を運んでアラブ風情を味わうのも悪くないっすよ。

【Sheikh Zayed Grand Mosque(シェイク・ザイード・グランドモスク アブダビ)】

公式サイト:https://www.szgmc.gov.ae/en/home
所在地:Sheikh Rashid Bin Saeed Street، 5th St, Abu Dhabi
電話番号:+971-2-419-1919
入場料:無料
営業時間(通常):
土-木 09:00-22:00
金 16:30-22:00

営業時間(ラマダン期):
土-木 09:00~13:00
金 休み

アブダビ エティハドタワーのオブザベーションデッキ アット 300

馬鹿と煙は高いところが好きとはよく言ったもので、バカなワイはアブダビに着くなりエティハドタワーにある展望台へと昇天しにいくことに。


それにしても、アブダビもタクシーが安くて助かるわい。
日中(06:00-22:00)の初乗り料金はAED5(150円)で、エティハドタワーまで20分弱走っても1,000円程度でした。

厳つい見た目と裏腹に安全運転をするアフリカ系移民(?)のドライバー。道中はうとうとと眠りこけてしまい、彼のドスの効いた「着いたぞー」という一声で起こされる。

着いたといっても、目を開くと目の前に高層ビルがありすぎて、どのタワーに行けば良いのか分からない。聞けば、エティハドタワーズは住居用3棟が、オフィスビル用1棟、ホテル用1棟の合計5棟で構成されており、展望台はタワー2のホテル棟に入っているとのこと。
どれがホテル棟か分からんが、とりあえず高層ビルが目の前で林立する様は凄まじい迫力です。


結局、ホテル棟に入るジュメイラ・アット・エティハド・タワーズのエントランスで降ろされた。



凄ぇ。同じジュメイラグループのホテルだけど、ドバイで泊まったジュメイラ・エミレーツタワーズホテルよりも全然格上な感じだわ。ここに泊まってれば展望台のオブザベーションデッキの入場料も無料になるらしいし、こりゃあアブダビのホテルはジュメイラでも良かったかもな。

オブザベーションデッキ アット300のエントランスには、アブダビ首長国の首長で、アラブ首長国連邦の初代大統領だったザーイド・ビン・スルターン・アール・ナヒヤーン氏の肖像画が掛けられてる。


めっちゃ渋い声で「ようこそ」と語りかけてきそう。


入場料はAED95ですが、展望台のカフェで使えるAED55のバウチャーが付いてるので、ドバイのブルジュハリファと比べると非常にお得感があります。

首長に見つめられながら首長の顔と同じくらい渋い味のアラビアンコーヒーを頂き、エレベーターに乗って74階のオブザベーションデッキ アット300へ。300というのは地上からの高さということらしい。360と空目したわ。


ひだり みぎ
うおー。エレベーターのドアが開くなりいきなり圧巻のアブダビビューが眼下に広がります。ブルジュハリファと比べると人も少ないですし、単なる展望台と言うより眺望付き高級ラウンジと言った佇まいで落ち着いた雰囲気。窓に沿って座席やテーブルが置かれていて、眺望を楽しみながらゆったりシャンパンが飲めたりもします。


足元の海岸線にはアブダビの象徴ともいえるエミレーツパレスホテルが。


こちらはプレジデンシャル・パレス。

ひだり みぎ
人工島にはマリーナモールとフェアモントホテルが。
オブザベーションデッキから半径2-3kmの範囲にハイアット系列の・グランドハイアット・アコーホテルズ系列のフェアモント・IHG系列のインターコンチネンタル・マリオット系列のセントレジスと泊まってみたいホテルが密集してます。ああ、あとヒルトンもありましたね。コンラッドではなくヒルトン。各チェーンがエース級を投入してくる中で、なんだかヒルトンだけ格下感あるなー。



ユニークな形の高層ビルが立ち並ぶ市街地方面。因みに、このエティハドタワー2はアブダビで4番目に高い建物になるそうです。単純な展望台の高さという点ではブルジュハリファに軍配が上がりますが、ダイナミックなドバイの街並みに対し開放的な街並みのアブダビの街並みも見応え十分。展望台の雰囲気も含めて考えると、アブダビの展望台も全然全然悪くないっすよ。


入場料に含まれるバウチャーを使ってビールも飲めちゃいますし。
どうせAED55のバウチャーを貰っても最安値のドリンクがAED100とかするんでしょーなんて思ってましたが、ビールや木テルはAED40(約1,200円)~だったりと、意外とドリンクもフードも良心的な値段設定なんすよね。もっと目が飛び出るほど高いと思ってたので、メニューを見るのが怖かった自分が情けなく思えますw

メニューはこちら:
https://www.jumeirah.com/en/hotels-resorts/abu-dhabi/jumeirah-etihad-towers/restaurants-and-bars-at-jumeirah-at-etihad-towers/observation-deck-at-300/



くっそでかい太陽がペルシャ湾へと沈んでいく。

天空のバーで俗世界での嫌な出来事を忘れてゆったりまったり飲めますし、利用客もブルジュハリファと比べると全然いないので、意外と穴場的な場所なのかも。高いところが好きなバカな皆様にはお勧めです。

【Observation Deck at 300】

営業時間:10:00-19:00
所在地:Tower 2, Level 74, Jumeirah Hotel, Etihad Towers, Corniche W St, Abu Dhabi
電話番号:+971 2 811 5666

ドバイからアブダビへとバスで移動 イブンバトゥータモールの世界一美しいスタバ

本日は、ドバイからアブダビへと移動します。

ドバイ⇒アブダビ間の移動方法は主に3種類。

1.バス:
時間はかかるが、片道AED25(約750円)と最安値オプション。

2.タクシー:
片道AED250(約7,500円)程。複数人で割り勘できれば選択肢として考慮できるだろうが、ドアドアで移動でき楽とはいえ一人旅にはちょい高いので却下。

3.ツアー:
US$60。利点はあるけど、やっぱり自由が利かないので却下。

4.その他:
バーレーンやオマーンのマスカットを経由すれば、飛行機で移動することも可能です。ただ、自分は、そんな変態フライヤーじゃないので却下。

ということで、今回のドバイ⇒アブダビ間の移動はバスを利用することに。

ドバイからアブダビに向かうバスの乗り場はオールドドバイにあるアル・グバイバ・バスステーション(Al Ghubaiba Bus Station)と、イブン・バトゥータ・バスステーション(Ibn Battuta Bus Station)の2カ所で、運賃は共にAED25(≒JPY750)。所要時間はアル・グバイバからが2時間、イブン・バトゥータから1時間半となっています。日帰りでも全然行けちゃう距離ですね。



両バスステーションともメトロ駅隣接です。

アル・グバイバ(Al Ghubaiba):E100線
オールドドバイと呼ばれるデイラ地区やバール・ドバイからの移動であれば便利ですが、通勤時間帯に被ったら悲惨。時間帯によってはメトロでイブン・バトゥータまで移動した方がトータルの移動時間を抑えられるかも。

イブン・バトゥータ(Ibn Batutta):E101線
ドバイ中心地を通らない為、交通渋滞に巻き込まれる心配がなく時間が読みやすい。
また、バスターミナル隣接のイブン・バトゥータ・モールに“世界でもっとも美しいスタバ”が入ってるのもポイント高い。

ワイはドバイモールからの移動だったので、イブン・バトゥータからのバスに乗ることに。

先ずはメトロでイブン・バトゥータ駅まで、といきたいところでしたが、2020年に開催されるドバイEXPOに向けた大規模工事が行われているようで、2019年2月時点でのメトロの終点はイブン・バトゥータから2駅手前のジュメイラ・レイク・タワー(Jumeirah lake tower)駅。ここからイブン・バトゥータ駅までは無料のシャトルバスに乗り換える必要があるらしい。

ひだり みぎ

メトロからの景色も圧巻。高層ビル群の間をすり抜けるように走っていきます。


ジュメイラ・レイク・タワー駅にて下車。ここから右下に見える無料シャトルバスに乗り換えてイブン・バトゥータへ。


イブンバトゥータでバスを降りた先のターミナルで待ち構えるE101のバスがアブダビ行き。始発は5時台、最終は10時台。時間帯によって10-30分間隔で運行してるようなので、特に時刻表を事前確認しておく必要もないかと思いますが、どうしても事前にタイムテーブルを確認をしておきたい場合、RTA(ドバイ交通局)のHPで確認ができるようです。

RTA(ドバイ交通局)のホームページ:
https://www.rta.ae/wps/portal/rta/ae/home?lang=en

あと、ムービット(moovit)のホームページにもタイムテーブルとマップが掲載されてました。アラビア語オンリーですが…
https://moovitapp.com/index/en/public_transit-line-E101-Dubai_Abu_Dhabi-3824-864212-428302-0

今回は出発まで20分ほどの時間があったので、バスターミナルに隣接されたショッピングモールを軽くブラついてみることにします。

イブン・バトゥータ・モール(Ibn Battuta Mall)

ひだり みぎ
このモールがまた凄い。広大なイスラム世界を生涯かけて遍歴した中世アラブ世界を代表する探検者イブン・バトゥータの名を冠するモールだけあって、イブン・バトゥータが旅をしてきた国々がテーマ。モール内はアンダルシア・チュニジア・エジプト・ペルシア・インド・中国の6エリアで構成されています。ドバイモールのような華やかさはありませんが、エキゾチックな雰囲気でフォトジェニックさでは引けを取りません。

ひだり みぎ
ドバイの手にかかればスタバもこんな。


鮮やかな青と黄色モザイクタイルとドーム屋根…まるでモスクの中にいるような奇妙な居心地です。ムスリムの方々はやっぱりモスクちっくな雰囲気の建物にいると落ち着くんすかね。



フレンチベーカリー「PAUL」もこの通り。

イブン・バトゥータさんの大冒険

ちな、このイブン・バトゥータさん、21歳の時にメッカを目指して始して旅したのをきっかけに、うっかり30年間も長旅を続けてしまったらしい。

総移動距離は120,000km強。あれ?ワイ社畜、毎年それくらい移動してるんですが!と突っ込みたくなりましたが、今みたいにフルフラットのシートで寝てたら一夜にして数千kmも飛べる時代じゃないっすからね。ちゃっかりモルディブまで行ってんじゃんこの御仁!とも突っ込みたくなるところですが、今のように快適なリゾートホテルもなければ、海賊に襲われ、山賊に襲われと、大変な苦難の連続だったようです。
彼が残した「大旅行記(全8巻)」は2020年の課題図書として読んでみたいと思います。

E101ドバイ⇒アブダビ

ぼちぼち時間がやってきたので、アブダビ行きのバスに乗車する。
ここで気を付けないといけないのは、乗車するにあたって日本で行くSuicaとかPasmo的なnolシルバーカードというものが必要となる点でしょう。一乗車または一日使い切りでチャージができないnolのレッドカードでは乗車できないのでお気をつけください。

ただ、シルバーカードを持ち合わせてなければバスターミナルでも購入可能なので特に大きな問題にはならないかと思います。料金はAED25ですが、そのうちAED19は運賃の支払いクレジットとして利用可能なので、実質AED6の出費となります。

社内は全席自由席…かと思いきや、前方席は女性専用席だったようで、座ろうとしたら注意されました。お気をつけあれ。

ひだり みぎ
ドバイを離れると、砂にまみれた発電所やモスク、小さな村落がポツンポツンと点在するといったアラビアンな世界が広がります。最初は「おぉ!」ってなりましたが、代わり映えしない景色の連続にいつのまにか寝落ち。

ひだり みぎ
気づけばAl Whada Mall (アルワダモール)隣接のアブダビセントラルバスステーションに着いてました。イブンバトゥータを出てからぴったし90分後!今回はアブダビで泊まりたいホテルがあったのでこちらに一泊していきますが、これなら全然ドバイからの日帰りもアリでしたね。


ここからはタクシーでエティハドタワーへと向かいます。

ドバイの鉄板観光ネタ ドバイモールとブルジュ・ハリファ

宿泊先のジュメイラホテルから無料のシャトルバスが出ていたので、ドバイモールとブルジュハリファというドバイの鉄板観光ネタを消化しにいくことに。


ホテルを出てすぐ、ブルジュハリファの威容が目の前に現れました。ただ、周りの建物も同様に超高層ビルなので、感覚がマヒして「おお、すげえ」とはなりませんw

ドバイモールと、背後に聳え立つブルジュハリファ。どうせ単なるショッピングモールとタワーでしょ…なんて侮ることなかれ。ここは世界一の称号が大好きなドバイですからね、ただのショッピングモールではなく世界最大のショッピングモール、ただのタワーではなく世界一高いタワーです。


先ずはドバイモールへ。東京ドーム23個分の広さを誇り、8,000万人もの年間来場者数を誇るモンスターモールです。

いやね、さらっと8,000万人っていっても、これって物凄い数字なんすよ。
ちょい比較までに、2018年の訪日外国人数は3,119万人。過去最高記録を更新した2018年のディズニーランドとディズニーシーの合計来園者数は3,255万人。
もっといえば、UAEの人口は1,000万人弱。埼玉県ほどの面積の小さな首長国であるドバイのショッピングモールに日本を訪れる外国人の2.5倍超の人数が押し寄せるって、ヤバない?一モールが、自国の人口の8倍超の来場者数になるってヤバない?
ええん、やばいんですよ。常軌を逸してます。


店舗数もえげつなく、合計1,300もの店舗がモール内に入居。店舗以外にも、水族館やアイススケートリンク、ウォーターフロントアトリウム、A380(飛行機)のフライトシミュレーター、22ものスクリーンを持つ映画館、CAセガジョイポリスの屋内テーマパーク“セガ・リパブリック”などが入ったりと、もうやりたい放題。モールというよりも、エンタメシティ。もう一つの都市っすね。



モールに入ってぶらぶら歩いていると、いきなり正面に現れた水族館w サメやらエイやら140種類以上の魚たちが優雅に泳ぐこの水槽もking of水槽で、世界最大の水槽としてギネスにも登録されてるのだとか。もうここまできたら草も生えません。


アイススケートのリンクもオリンピック規格のサイズの物がまるまる入ってます。



こちらは、よく分からないがスケールは凄い謎のオブジェ。暑い砂漠地帯にある為か、水や氷を用いた涼しげな演出が多い印象。

そして、極めつけはこれっすね。ドバイモールはスケール感半端ないんで簡単なことでは驚かないぞ!と決意してやって来たんですが、くっそでかいジュラ紀の恐竜の骨が普通に展示されてて、流石にこれには腰抜かす程ぶったまげた。
ひだり みぎ
アメリカでほぼ完全な形で発見された1億5500万年前(ジュラ紀後期)の大恐竜の骨を空輸してきたのだと。ずるいだろこんなん。できひんやん普通。想像の斜め上を行きすぎですよ。

もちろん、ダイニング施設も充実してて、飲食店だけで約200の店が集結しているそうです。

中東のゴディバとも呼ばれる老舗の人気チョコレートブランド「パッチ(Patchi Chocolate)」、サウジアラビアの王室御用達の高級デーツ専門店「バティール(Bateel)」、ラクダ肉を使ったハンバーガーが食べられる「スウィッチ(Switch)」、ラクダ肉の小籠包が有名な「ニューシャンハイ(New Shanghai)」などなど、中東らしいダイニング体験も楽しめます。

ひだり みぎ
ひだり みぎ
ひだり みぎ
アラブ地域の伝統的マーケットを再現した「スーク」では、ラクダのミルクを使ったスイーツやコーヒーが楽しめるカフェやアラブ香水や衣装などスークならでは店舗が集まっていたり、中東ならでは土産物の調達にも便利。

また、定時になるとスピーカーから流れるアザーンが耳に入ってきたり、高級ブランドの紙袋を抱えて歩くアバヤ姿の女性やアラビア語付きのブランド名を見ると、自分がドバイにいることを実感できて面白かったりします。

さすがに黒装束で口を覆ったままコーヒー飲まないっすよね…っと思ったらコーヒーを口にするときだけ口元を開放してた。布の口元にストローを通す穴があったりみたいなサプライズがなくて、ちょっとほっとした。

ひだり みぎ
ロレックスにトゥミもアラビア世界仕様。

まぁとにかくドバイモールはケタ違いに広いので、どうしても行きたい店がある人は、あらかじめ公式サイトのフロアマップガイドで場所を確認してルートを決めてからアタックすべし。

【ドバイ・モール(The Dubai Mall)】

所在地:Financial Center Rd Dubai
営業期間:10:00~24:00(木~土曜は翌1:00)
※店舗や時期(ラマダン等)により異なる
公式サイト:https://thedubaimall.com

Burj Khalifa(ブルジュハリファ)At The Top

続いて、ドバイモールのお隣にあるブルジュ・ハリファ(BURJ KHALIFA)へ。日本語だとブルジュ・ハリファ、ブルジュ・カリファ、バージ・カリファなど読み方が複数あるようですが、こちらではブルジュ・ハリファで統一させて頂きます。

今さら説明も必要ないかと思いますが、ブルジュハリファはアラブ首長国連邦の首都ドバイにある世界一高いビルで、その高さはなんと829.8m。まさに天まで届くレベルの高さで、“現存する最も高い建設物”、“163階の最も階数が多い建物”、“世界一高いレストラン”、“世界最長のエレベーター”などなど、高さ絡みのカテゴリーで軒並み世界一となっているそう。

もちろん上の方には有料の展望台も設けられているのですが、ブルジュハリファの公式サイトを見ると2種類の展望台があるみたいっすね。


124階・125階(456m)のAt the Topがスタンダードな展望台で、148階(555m)のAt the Top Skyは専用ラウンジでの飲食サービス付き富裕層向け高級サービスということでしょうか。148階は人数も少なく高層階からのビューをまったりと楽しめるようですが、その分お値段もお高い!

At the Top (124、125階)
8:00-15:00、18:30-閉館まで:
大人(12歳以上):AED125(3,750円)
子ども(4~12歳):AED95(2,850円)

15:30-18:00:
大人(12歳以上):AED200(6,000円)
子ども(4~12歳):AED160(4,800円)

当日券:
大人(12歳以上):AED300(9,000円)
子ども(4~12歳):AED300(9,000円)
子ども(4歳以下):無料

At the Top Sky (148階のラウンジでのスイーツ、ドリンク付き)
19:00-閉館まで:
大人(12歳以上):AED350(約10,500円)
子ども(4~12歳):AED350(約10,500円)

開館-18:00:
大人(12歳以上):AED500(約15,000円)
子ども(4~12歳):AED500(約15,000円)

当日券:
大人(12歳以上):なし
子ども(4~12歳):なし
子ども(4歳以下):無料

At the Topだと当日券だと料金が跳ね上がるので要注意!この当日券の価格設定はほんとアコギっす。忘れずに事前予約していきましょう。

あと、場所も分かりずらいので注意が必要。ブルジュハリファに直接向かってもタワーの1回には入口は無く入れません。ドバイモール内の地下1階の受付から入ることになります。


参照:https://thedubaimall.com/en/entertain-detail/at-the-top-burj-khalifa-1
場所的には一番端。MTRのドバイモール・ブルジュハリファ駅からだと20分近く歩きます。


タワーの中に入ると、ブルジュハリファのハッシュタグを付けて投稿された画像がリアルタイムで大型モニターに表示されてるのですが、ここでもインド人の自撮り画像ばかりでクソワロw

その後、ブルジュハリファの歴史やらなんやらの展示コーナーを回りながら徐々に徐々にエレベーターへと近づいていきます。
ひだり みぎ
12,000人の労働者が延べ2,200,000時間を費やし完成された人類の超大作。一般的に“世界で一番高い建造物”として知られていますが、他にも地味に様々な記録をお持ちのようです。

世界一高い現存する建造物:829.8m
世界一高い自立型建造物:829.8m
世界一高い超高層ビル:829.8m
世界一のフロア数:211階
世界一の高い占有フロア:584.5m
世界一高い位置に設置されたエレベーター
世界一長い移動距離のエレベーター:504m
世界一高い垂直コンクリートポンプ:606m
世界一高い居住用併設建造物
世界一高い展望台:148階、555m
世界一高い屋外展望台:124階、452m
世界一高い位置に設置されたアルミとガラス:512m
世界一高いナイトクラブ:144階
世界一高いレストラン122階442m
世界一高い図書館:123階
世界一高い変電所:155階
世界一高いラウンジバー:122階

ひだり みぎ
また、映画“ミッションインポッシブル/ゴーストプロトコル”のロケ地として使われたことでも知られていて、トム・クルーズが実際にブルジュハリファの壁をよじ登ったりするシーンもモニターで流されてました。なんかドバイの人ってドヤるの好きですよねw


一応、ブルジュハリファを舞台に活躍するクルーズ氏の動画を貼っておきます。

ただ、こんな世界一のタワーも、2008年のドバイショックと呼ばれる金融危機の際には流石に完成が危ぶまれる事態にまで追い込まれたそう。やべーよ、プロジェクト資金が尽きるやん!と。
そこで資金繰りに窮するドバイに救いの手を差し伸べたのはお隣のアブダビさん。オイルがたんまりあるリッチなアブダビからの資金提供を受けて完成に漕ぎつけることができることになったため、もともとはブルジュ・ドバイ(ドバイ・タワー)という名前になる予定だったタワーが、アブダビ首長の名前をとってブルジュ・ハリファ(ハリファ・タワー)となったそうだ。ハリファドバイってもっと崇高な意味合いが含まれてるのかと思いきやw ドンマイ、ドバイw

ブルジュハリファについて学んだところで、世界一長い移動距離のエレベーターに乗って124階へと駆け上がります。
ひだり みぎ
これがまた凄くて、分速600m!!心の準備もできないままに「At The Top」に到着し、ドアが開かれます。


先ず、外に出るなり風が吹きつけてきたのがびっくりw オープンエアかいw

めでたく昇天。神様ビューモードでドバイの町を俯瞰する。
ひだり みぎ
ひだり みぎ
とてつもない迫力の景色に言葉が出ないっす。空から見下ろしたドバイは、もう本当に砂漠の中に突如現れた近未来都市そのもの。

ひだり みぎ
現在進行形で開発が進むシェイクザイードロードのユニークなデザインの高層ビル一棟一棟も遥か下に見下ろせる。



荒涼とした砂漠地帯の中にあって不自然に青い人工のブルジュ・ハリファ湖も。時間帯によっては噴水ショーを真上から眺めるのも面白そう。

なんて15分くらい見て回りましたかね。最初の一瞬は「うぉぉぉぉぉ!!!!!」となりましたが、飽き性な自分には15分くらいで十分でした。

ということで、階段でもう一階上がった先の125階へ。こちらにはお土産屋や望遠鏡、VRの体験設備なんかが置かれて賑わってました。

望遠鏡はなにやらハイテクマシーンのようで、昔の景色を重ね合わせて見られたり、夜景バージョンがあったりして面白い。こんなに高層ビルが密集する超大都市も、週十年前には本当に何もない砂漠だったことがよく分かります。

景色自体は15分もあれば見飽きてきちゃいますが、でもなんだかんだでやっぱりドバイに来たら足を運ぶべきマストスポットだと思います。ドバイのシンボルですからね。

ドバイファウンテン


このブルジュハリファ、夜は夜でラスボス感がエグいっす。

ひだり みぎ
そして、ブルジュハリファの足元に広がるドバイファウンテンでは毎日18時から23時まで30分おきに5分間の噴水ショーが催されています。これも、たかが、噴水ショーと思われるかもしれませんが、噴水の水の高さは最大で152m。50階建ての高さにまで吹き上がる噴水の迫力には驚かされるかと思います。世界一の高さの噴水かどうかは分かりませんが、一度は見ておいて損はないエンタメショーかと。


やっぱりドバイモール・ブルジュハリファ・ドバイファウンテンの鉄板コースはドバイに来たら外せませんね。

地下鉄駅

噴水ショーも見れて大満足でホテルへと帰還。ただ、地下鉄駅が遠いのなんのって。

モール直結のBurj Khalifa / Dubai Mall Stationですが、駅とモールを繋ぐ連絡通路がひたすら長く、ブルジュハリファから20分ほど歩きました。京葉線の東京駅より酷い。ブルジュハリファに行かれる際には時間に余裕をもって行動下さい。