モスクワ市内から各主要空港への移動方法 まとめ

さあロシアから旅立つ時が来た!

と思い、翌朝に搭乗予定となっていたモスクワ発キルギス行きの航空券に目をやると…SVO発!?。モスクワに入る際に利用したのはVKOだったのだが…

そう、モスクワは大都市だけあって空港が複数あり、主要国際空港だけでもシェレメチェヴォ国際空港(Sheremetyevo International Airport、SVO)・ドモジェドヴォ国際空港(Domodedovo International Airport、DME)・ヴヌコヴォ国際空港(Vnukovo International Airport、VKO)と3つの空港が存在してるのです。ええ。先ず、「ヴ」という文字が入りすぎてて、日本国外務省としては誠に遺憾ものでしょう。

外務省から「ヴ」消える、国名見直し法案が衆院可決

ヴヴヴ。これら3つの国際空港はモスクワ市街地を中心に三角形を描くように位置。それぞれが非常に離れているので、間違った空港に行っちゃったらアウトでしょう。危ない危ない。


東京でも成田と羽田で棲み分けがなされているように、モスクワの主要国際空港にもそれぞれ違いがあるらしい。

シェレメチェヴォ国際空港 Sheremetyevo International Airport (SVO)
モスクワ市内から北北西約40kmに位地。ロシアのフラッグキャリアであるアエロフロートのハブ空港で、中国系やスカイチーム系キャリアの利用が多い。拡張・近代化が進む。
wiki先生:https://ja.wikipedia.org/wiki/シェレメーチエヴォ国際空港

ヴヌーコヴォ国際空港 Vnukovo International Airport(VKO)
モスクワ市内から南西30kmに位地。最も古い空港。ロシア国内線や、中東、コーカサス、中央アジア路線がメイン。
wiki先生:https://ja.wikipedia.org/wiki/ヴヌーコヴォ国際空港

ドモジェドヴォ空港 Moscow Domodedovo Airport(DME)
モスクワ市内から南東35kmに位地。JALが就航しており、ワンワールドとスターアライアンス系の利用が多い。
wiki先生:https://ja.wikipedia.org/wiki/ドモジェドヴォ空港

因みに、Skytrax社が発表した最新の2019年度版空港ランキングでは、63位にシェレメチェヴォ空港、80位にドモジェドヴォ空港がそれぞれランクイン。ヴヌーコヴォはトップ100圏外でした。ドンマイVKO来年また頑張ろう。

モスクワ市内への移動という面では、いずれの空港もエアロエクスプレスという空港連絡鉄道で市内のメトロ駅と接続してるので、別にどの空港を使っても苦労はしないかと。いずれの空港からも路線バスやマルシルートカといった公共交通機関を使っての移動も可能で、バジェット旅行組やワイみたいな貧困系旅行者のお財布にも優しいですし。

今回は、各空港からモスクワ市内へのアクセスを纏めてみることにしました。2019年5月現在の情報になります。

シェレメチェヴォ国際空港(Sheremetyevo International Airport、SVO)


1. SVOからアエロエクスプレスでベラルーシ駅へ⇒隣接するベラルースカヤ駅でメトロ2・5号線に乗換え
ベラルーシ(Belorussky)駅⇒SVO行 運行時間:05:30-00:30
SVO発⇒ベラルーシ(Belorussky)駅行 運行時間:05:00-00:30
所要時間:35分
運賃:500P(ビジネスクラス=1,500P)
往復だと850Pで買えるお得なチケットもあります。最新情報は下記公式サイトをご覧ください。
アエロエクスプレス公式サイト:こちら

2. SVOから路線バス851番でレチノイヴァグザール駅へ⇒メトロ2号線に乗換え
レチノイヴァグザール(Rechnoy Vokzal)駅発SVO行き 運行時間:05:37-01:05
運行頻度:20分毎
所要時間:40分
運賃:55P

3.SVOから路線バス817番でプラーニルナヤ駅へ⇒メトロ7号線に乗換え
プラーニルナヤ(Planernaya)駅発SVO行きバス817 運行時間:05:23-00:09
運行頻度:20分毎
所要時間:40分
運賃:55P

4.SVOからミニバス948番でプラーニルナヤ駅へ⇒メトロ7号線に乗換え
プラーニルナヤ(Planernaya)駅発SVO行きバス948 運行時間:07:30-22:00
運行頻度:15分毎
所要時間:40分
運賃:75P(大きい荷物がある場合、別途請求される可能性あり)

自分は宿泊先の最寄り駅からの移動が最も楽だった3番の移動方法を選択しました。モスクワ市内から空港まで地下鉄の運賃=55P+パスの運賃=55Pの合計110P(≒200円)で移動できる、最も経済的な移動手段になります。
ひだり みぎ
地下鉄内に掲示された路線図にも「Planernaya, SVO行き」と書かれていますし、Planernaya駅を降りてからもSVO行き817番のバス乗り場の方向を示したサインが掲示されているので、初めてでキリル文字が読めなくても迷うことは無いっす。

また、モスクワ市内からは随分と離れた郊外にあるPlanernayaまでは地下鉄で移動するので、心配していた渋滞に巻き込まれることもなかったっす。

ヴヌコヴォ国際空港(Vnukovo International Airport、VKO)


1. VKOからアエロエクスプレスでキエフ駅へ⇒隣接するキエフスカヤ駅でメトロ3・4・5号線に乗換え
運行時間:06:00-24:00
運行頻度:ほぼ1時間おき
所要時間:40分

2. VKOから路線バス611番でユーゴザーパドナヤ駅へ⇒メトロ1号線に乗換え
所要時間:20分
運賃:55P

自分は2の移動方法を選択。どこで降りていいか分からずキョドっていたことろ、メトロ駅が見えて大量の乗客がバスから下車。ワイも釣られて降りたところ、ユーゴザーパドナヤ駅の1個手前のTroparevoという駅でした。
ひだり みぎ
後で知ったところによると、ユーゴザーパドナヤ駅は611番のバスの終着駅らしいので、「どこで降りればいいんだろう…」と私みたいにキョドる必要もなく、最後まで堂々とバスに乗ってれば良いみたいっす。

運賃55ルーブルをバスの係員に払い、メトロ駅でも55ルーブルを払って乗車券を買うだけなので、キリル語が読めないロシア語が話せないワイみたいな者でも簡単に空港からモスクワ市内のホテルに移動することができました。

ドモジェドヴォ国際空港(Domodedovo International Airport、DME)


1. DMEからアエロエクスプレスでパヴェレツ駅へ⇒隣接するパヴェレツカヤ駅でメトロ2・5号線に乗換え
パヴェレツカヤ(Paveletskaya)駅⇒DME行 運行時間:05:30-00:30
DME発⇒パヴェレツカヤ(Paveletskaya)駅行 運行時間:05:15-00:30
運行頻度:ほぼ30分おき
所要時間:45分

2. DMEから308番のバスでドモジェドフスカヤ駅へ⇒メトロ2号線に乗換え
所要時間:30-40分
運賃:150P

まとめ

モスクワ市内への移動という意味では、どの空港も市内へのアクセスは整備されているので心配ないっす。空港のクオリティという面では、いずれも旧社会主義クオリティで、団栗の背比べでしょう。「どの空港を選べば良いか」ではなく、「どのキャリアで飛べば良いか」を優先して渡航計画を立てた方が良いかと思います。


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宿泊記 シェラトン モスクワ シェレメーチエヴォ エアポートホテル

さあて、短い滞在期間だったけど、モスクワでも行きたかった場所には一通り行くことができたので、次なる目的地であるキルギスの首都・ビシュケクへと移動することに。

モスクワからビシュケクへの移動は飛行機で4時間超。翌朝07:55にSVO(シェレメーチエヴォ国際空港)からFRU(ビシュケク・マナス国際空港)に飛ぶエアロフロートの直行便に乗りたかったので、朝一のフライトに備えてこの日のうちに空港近くのホテルへと移動しておくことに。

シェレメーチエヴォ空港周辺にはアコー系のノボテルやIHG系のホリデイインエクスプレスがあったり、それこそ空港内にも綺麗目なカプセルホテルがあったりと、宿事情は中々良さげ。空港直結ではないですが、空港から1kmほど離れたところには、我らがマリオット系列のシェラトン モスクワ シェレメーチエヴォ エアポートホテル(Sheraton Moscow Sheremetyevo Airport Hotel)もありました。

5,000円のホリデイインエクスプレスにも惹かれたが、シェラトンはマリオットのカテゴリー2。有償だとそこそこの値段がするけれど、ポイントだと12,500ポイントで泊れたので、今回は特典宿泊でシェラトンに泊まることに。エアポートホテルらしく、24時間運行のシャトルバスサービスや、安く泊まれるデイステイの宿泊プランもあったりして、使い勝手の良いホテルです。

ひだり みぎ
モスクワ市内からの移動の足は地下鉄とバス。

先ずは7号線のPlanernaya駅へ向かい、そこから空港行きバスへと乗り換える。空港からは無料のシャトルバスが出てるので、空港まで行けばなんとかなるでしょう。

【Planernaya発シェレメーチエヴォ空港行きバス】
ミニバス948:15分毎に発車(07:30~22:00)
バス817:20分毎に発車(05:23~00:09)
参照:アエロフロート公式ページ

Planernaya駅を降り、Planernaya Transport Hubの中から空港行きのバスが出発するバスターミナルへ。英語付きの地図も多いですし、Planernayaまで行けば迷うことはないでしょう。

ひだり みぎ
トランスポーテーションハブというか、ただのショッピングモールからバスターミナルへ。モールの中の一角にバス停へと繋がる改札口があり、その脇にいるオッサンから乗車券(運賃=55P)を買って外のターミナルへと出る仕組みになっている。


極寒の夜のモスクワで寒さに震えて待つこと15分、817の路線バスが現れる。市内からタクシーだと2,000P、エアロエクスプレスなる空港連絡鉄道だと500P。そう考えるとバスでの移動は安上がりで済むもんで、代償として多少寒い思いをしても仕方がないでしょう。


ぷくぷくに肥えたロシア人マダムと共にバスに揺られること1時間弱。空港の手前数駅のところで右手にシェラトンの文字が見えたのでバスを飛び降り、歩いてホテルへと向かうことに。空港でシャトルバス乗り場を探す手間が省けましたわ。


最寄のバス停“Мелькисарово(メリキサロヴォ)”から徒歩5分。寝るだけの利用には勿体なく思える立派なシェラトンに到着した。

ひだり みぎ
一部がアトリウムになったロビー。全体的に暗めな上、深夜のように恐ろしく静まり返っていて、笑顔無しで表情を一切変えないロシア人の鉄仮面フロントマンのザ・社会主義的な塩対応が怖々と思える雰囲気だった。

クラブラウンジ

営業時間:07:00-23:00
朝食:07:00-11:00
ディナー:18:00-20:00

ひだり みぎ
残念ながらディナーの開催時間には間に合わず。ミールは全て片づけられてたけど、ビールを含むボトルドリンクは残されていた。やっぱりロシアだとビールなんて清涼飲料水扱いなんすかねw


泡もあったのかな。ハッピーアワーやカクテルアワーではなく、ディナーというくらいだから、ミールも充実しているに違いない。

部屋:エグゼクティブスイート

チェックインの際は何ら説明を受けなかったが、特典宿泊にもかかわらずエグゼクティブスイートにアップグレード頂けたらしい。事前にアンバサダー経由でシャトルバスに関する問い合わせをした際に、担当アンバサダー様が根回しをして下さっていたのかもしれない。

ひだり みぎ
カーペットやカーテンがオシャレなリビング。寝るだけなのに勿体ない広さっす。ジンギスカンの6人組を呼んで「目指せモスクワ」のダンスパフォーマンスを披露してもらえちゃうくらいの広さ。


ひだり みぎ
ひだり みぎ
流石はロシアで、ミニバーのお酒がやたらと豊富。ロシア人が大好きなウォッカやブランデー、ビールから、ジン、ラム、ワイン、シャンパンまで。寒い夜に体を温める為にも飲まなきゃやってられないから仕方ないっすね!酒が無ければエタノール入り不凍液や入浴剤まで飲んじゃう人たちもいるくらいの国ですからね、仕方ないっすね!


そうこうしているうちに、これまた表情一つ変えることないポーカーフェイスなホテル従業員がウェルカムフルーツを運んできた。しかもよりによって従業員はガタイの良いスキンヘッド。まぁスキンヘッドといってもマイクベルナルド的な良い人系スキンヘッドだったけど、これがみたいな強面系スキンヘッドやサイコパス系だったらドアを開けて無かったと思う。

ひだり みぎ
ベッドルーム。空港の直ぐ近くですが、防音対策がばっちりなので外の騒音は一切気になりません。

ひだり みぎ
バスルームはバスタブ付き。便座がやたらと低くて使い勝手が悪かったっす。脛くらいの高さしかないんすから。小便が跳ねること跳ねること。

シャトルバス


翌朝はホテルの無料シャトルバスで空港へ。24時間運行なんでほんと便利っす。

シャトルバスタイムテーブル:
ひだり みぎ
ターミナルF・E・D行きは日中10分間隔、早朝2-5時は15分間隔で運行。
ターミナルB行きは日中30分間隔、早朝2-4時は1時間間隔で運行。

空港でのシャトルバス乗り場

ターミナルF:Arrival area, 1st floor. Bus Stop on 2 line of the road in front of the 2nd entrance
ターミナルE:Arrival area, 1st floor. Bus Stop on 2 line of the road near column #3
ターミナルD:Arrival area, 1st floor. Bus Stop on 1 line of the road near column #75
ターミナルB:Arrival area, Bus Stop on 2 line of the road

空港直結ではないですが、24時間運行のバスがあったりデイユースの宿泊プランがあったりと、SVO利用時には何かと便利なホテルです。ホリデイインエクスプレスに20,000IHGポイント使って泊まるなら、12,500マリオットポイント払って泊まった方がお得度合いは高いでしょう。

Sheraton Moscow Sheremetyevo Airport Hotel


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所在地:Mezhdunarodnoye Shosse 28B Building 5, Moscow, Moscow Oblast
電話:+7 495 229-00-10




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モスクワといえば!赤の広場とクレムリン

遂に…遂にやってきた、旧ソ連の象徴・赤の広場。

世代的にソ連を悪の黒幕としてネタ的に描いたハリウッド映画を見る機会の多かったワイは、ソ連=「ミステリアス」「野蛮」というイメージをアメリカさんにより刷り込まれておりましてね。ソ連崩壊後もロシアに対するイメージは変わることなく、赤の広場は鉄のカーテンという名の秘密のベールに包まれた“悪の枢軸”の革命基地くらいに思って今日まで生きてきたわけですわ。

赤の広場なんて、名前からしてヤバい匂いプンプンじゃないですか。共産の赤。血塗りの赤。危険信号の赤。実際に、赤の広場では何人もの反権力指導者が断罪・処刑され、ロシア革命当時には革命軍と反革命勢力の戦闘が繰り広げられるなど、血なまぐさい歴史が繰り返されてきたおそロシア史の舞台の中心となってきたわけですし。一体どんな恐ろしい場所なんだろう…子供心に怖れを抱いていた場所に、ついに行く時がやってきたのです。

アメカス:「ソ連では仕事上のストレスをどう解消しているんだ?」
シュワルツェネッガー演じるソ連警察官:「(無表情で)ウォッカだ」

人生で大切なことは全て映画とゲームから学んだワイ。ロシアについては「ウォッカ」「カラシニコフ銃」「シベリア抑留」「極右民族主義者的スキンヘッド集団」くらいの偏ったことしか情報を持ち合わせていないなかで、行ってきました赤の広場へ。


先ず、赤くないですよね。赤は古代スラブ語で“美しい”と言う意味でもあるそうで、「共産主義の赤」や「血の赤」といった意味ではなく、美しい広場という意味なんだと。古代スラブでは赤色が美しいとされていたのか知らんが、なんともミスリーディング。

だだっ広い広場の周りに、玉ねぎ屋根の聖ワシリイ教会、赤レンガの国立歴史博物館、旧国営のグム百貨店、防腐処理された革命の父・レーニンの遺体が祀られたレーニン廟、クレムリンと、ロシアらしい個性的な建物が並ぶ。ここがまさに赤の広場の中心街というわけなのだが…

百貨店の前に食料や日用品を求める長い行列もできてないし、凍てつく路上で安ウォッカの瓶を飲み荒れ狂う浮浪者や外国人を狩り周るスキンヘッドもいない。代わりにいるのは、全世界からの観光客と、レーニンやイワン帝のコスプレをしてニコニコと写真撮影に応じるロシア人のみ。秘密主義な軍事大国・ソ連時代の張り詰めた空気感はなく、笑顔で溢れるほのぼのとした広場っすわ。


「人民の意思によって建設された団結した強力なソビエト同盟万歳!」こんなイメージで来たんですけどね。ロシアに対してこんなイメージを持つきっかけになったハリウッドが悪いよ、ハリウッドが!


そんな平和な赤の広場の一角には、難攻不落の要塞であり政治の中枢でもあるクレムリンの城壁が。城壁の総延長は2.25Kmで、内部には大小新旧様々なロシア正教会や過去の偉大なる皇帝が眠るお廟、数々の国宝級の財宝が保管されるダイヤモンド庫、大統領府なんかが入り乱れた、政治・軍事・宗教が混在一体化した場所になっている。日本でいえば五稜郭、明治神宮と東京国立博物館、総理官邸を一纏めにした場所みたいなもんでしょうかね。

国立歴史博物館

クレムリンに入城する前に、赤の広場の周辺を見て回ることに。

広場の西端に建ち、炎のように色鮮やかな色をした煉瓦で一際強烈な存在感を見せつけているのが国立歴史博物館。


博物館というより宮殿といった感じの館内。1階は原始から中世のロシアの歴史、2階は18世紀からロシア革命までのロマノフ王朝の歴史に関する展示品が並ぶ。

ひだり みぎ
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石器や土器から、武具、服飾品、王族の調度品、宗教的な物まで展示品の種類は多彩。それなりに見応えのある博物館なのだが、説明はロシア語オンリーな物が多いのが辛いところ。我が祖国の偉大なる歴史を知りたければロシア語を習えよ資本主義者のカスめ!ということなのだろう。

ひだり みぎ
紀元前1,800-1,300年のコーカサス地方の支石墓など、コーカサスやシベリア地域からの出土品も多い。

英語のオーディオガイドも用意され始めたらしいっす。全力で博物館を楽しむにはオーディオガイドが必須。

【国立歴史博物館】
営業時間:10:00-18:00(金・土は20:00まで)
休館日:火
入館料:400P

無名戦士の墓

国立歴史博物館からクレムリンの城門を目指して城壁に沿うように歩いていると、なんだか厳かな雰囲気を醸し出す場所に行きあたった。独ソ戦で犠牲となったソ連兵士とモスクワ攻防戦で亡くなった市民の英霊を祭る無名戦士の墓や、第二次世界大戦の際に国土防衛に貢献した英雄都市を讃える為の碑が並んでいるらしい。
ひだり みぎ
墓の前では永遠の炎が灯され、両側には直立不動の哨兵がガードを固めてるのだが、この兵隊さん、あまりに動かないのでマネキンかと思ったわ。畑のカカシ的な。

ひだり みぎ
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墓以外にもロシアらしい厳ついモニュメントが勢揃い。

クレムリン

そんなものものしいモニュメントに囲まれたクレムリン。モスクワを代表する観光地だけあって観光客の数が半端ない。

やっと入場券が手にできた!と思ったら今度はセキュリティチェックで長蛇の列。なんたってクレムリンの内部には現在もロシアの大統領府が置かれていますからね。政府の要人もいれば歴史的文化財もある。観光客に紛れてプーチンの命を狙うテロリストがいないとも限らないですからね、警備は厳重だ。


30分ほどかけ城門前のセキュリティを突破。要塞クレムリンへの入城を果たす。


クレムリンの中心部にはこれでもかという数の玉ねぎが植えてある。政治の中枢的なイメージが強かったので、これだけ教会がひしめき合ってるとは思わなんだ。クレムリン=要塞という言葉の意味通り、戦いの為の構造物としての要素の方が強いのかと思っていたのだが。

ウスペンスキー大聖堂(生神女就寝大聖堂)
先ず視界に飛び込んでくるのは、金箔をまぶされた5つの玉ねぎを有するウスペンスキー大聖堂。

ロシア帝国の国教大聖堂として様々な儀式が執り行われてきた神聖なる場所であり、モスクワ総主教の霊廟も置かれている。ナポレオンが奪った金300kgと銀5tを奪い返して作ったと言われるシャンデリアや、イワン雷帝の玉座なんかが見所っすかね。

ブラゴヴェシチェンスキー大聖堂
9つの丸屋根を配したこちらの建物は、ブラゴヴェシチェンスキー大聖堂。

1489年にイワン大帝の命に建てられた、皇帝や皇后の私的な礼拝所。内部は柱までびっしりと宗教絵画で埋め尽くされた内部は、カトリックの教会以上に神の世界感が強い。

アルハンゲリスキー大聖堂
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1341没のイワン1世から1676年没のアレクセイミハイロヴィッチ公までの歴代のモスクワ大公の棺が安置された大聖堂。

イワン大帝の鐘楼
アルハンゲリスキー大聖堂の横に聳え立つのは、16世紀に建てられた高さ81mのイワン大帝の鐘楼。

全部で24ある鐘、最大の物は重さ64tにもなるそうだ。

鐘の皇帝

鐘楼の足元には、「鐘の皇帝」と呼ばれるキングオブ鐘が。こちらは重さ200tにもなるという。

大砲の皇帝
中国人に並んで巨大な物好きのロシア人、「大砲の皇帝」なるブロンズ製の巨大な大砲もこれ見よがしに展示されている。

89cm口径の巨大な大砲。1586年に作られ赤の広場の高台に設置されていたが、実践デビューすることは無かったそうだ。

このほかにも、武器庫とダイヤモンド庫といった見所がクレムリンの敷地内にあるのだが、入場制限があって何時間も待たされるようだったので断念。

最後、元老院にいるプーチンにテレパシーを送って帰ってきました。

丸屋根の上に赤い旗が掲げられているときは、クレムリン内に大統領がいるそうです。

惜しい!ニアミスでプーチンとおミートならず。

【クレムリンと赤の広場】


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テトリスの聖地・聖ワシリイ大聖堂(St. Basil’s Cathedral)

赤の広場の一番端っこに、社会主義的な殺伐とした広場の雰囲気を変えてくれるユニークな建築様式の建物がある。カラフルな9つの玉ねぎ型の帽子をかぶった聖ワシリイ大聖堂だ。

こいつが視界に入った時には、思わずキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!ってなりましたね。モスクワの、いや、ロシアのアイコン的存在ですからね。

それにしてもユニークな設計だよな。コミカルな玉ねぎの串刺しに、衝撃的な色使い。こんなこと言うとプーチンの怒りを買ってしまいそうだが、イスラム圏の冴えない遊園地みたいというか、国道沿いにある安っいラブホテルみたいというかw

tetris
自分の中のテトリスで遊んでいた時の記憶だと、もう少しカラフルでエキゾチックな感じだったんですけどね。現実はもう少しポップでコミカルな感じだった。

外観はお茶目でカジュアル感たっぷりのワシリイ大聖堂ですが、内部は歴史の重みがたっぷり詰まっていて、非常に厳粛な雰囲気。カラフルに彩られているのは外壁だけでなく、聖堂の中も壮麗な壁画や天井画でびっしりと埋め尽くされている。
ひだり みぎ
聖堂というと中に大きな空間がドカーンと広がってるイメージだったが、実際には玉ねぎの一つ一つのが独立した礼拝堂のように分かれていて、それぞれのお堂を回廊で繋げたような造りになっている。

ひだり みぎ
それぞれの玉ねぎの内部はフレスコ画やイコン画で埋め尽くされていて、博物館や美術館の展示ルームのよう。まさかテトリスで見た玉ねぎ小屋の中がこんな風になっていたとは。

ひだり みぎ
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それぞれの玉ねぎに展示されたイコン画の数々。

ひだり みぎ
玉ねぎの欠片なんかも。

大聖堂の模型。こうしてみると本当に飴細工みたいというかウェディングケーキみたいというか、かじったら甘そうだし、粘っこくて歯にくっついて取れなくなりそうw

一見、タマネギ頭の塔が無秩序にニョキニョキと乱立しているように見えるが、中央の玉ねぎを主聖堂として、それを囲むように8つの聖堂が均等に配置されているのがよく分かる。完成後、あまりに出来栄えが良すぎてビビったイワン帝が、これ以上に美しい建物が建てられるのを恐れて設計者の目をくりぬいたという「おそロシアな」逸話もあるくらい素晴らしい建物である。


更に、これら玉ねぎには二階部分もある。

ひだり みぎ
ひだり みぎ
ひだり みぎ
神々しい。


天界への扉かのようなイコノスタシス。

ひだり みぎ
壁画を楽しみながら更にダンジョンを進んでいく。


聖人がチラっ


扉の奥からもチラっ


ウォーリーを探せならぬ聖人を探せを楽しんでいると、どこからともなく美しい歌声が響き渡ってきた。聖歌隊によるり讃美歌のコーラスが始まったようだ。ただでさえ神聖な雰囲気の玉ねぎの中に、厳つい顔したロシア人聖歌隊の美しい歌声が響き渡って神々しいことこの上ないっす。

外から見るだけでも面白い聖ワシリイ大聖堂ですが、中はもっと面白いですよ。入場料を払うだけの価値はあります。

【聖ワシリイ大聖堂(St. Basil’s Cathedral)】

所在地: Red Square, Moscow

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モスクワのニコルスカヤ通りとグム百貨店

せっかくモスクワまで来たので、モスクワの象徴たる赤の広場とクレムリンに行ってみることに。


宿泊先のセントレジスがあるルビャンカから赤の広場までは道一本。しかも通りはかなりゴキゲンな感じの歩行者天国になっていて、ストリートミュージシャンやジャグラー、更には記念写真を撮らせて金をせびるレーニンやプーチンのそっくりさんも出没したりと、フラフラと歩いているだけで楽しめるようになっている。

脳内BGMでジンギスカンをオン。コサックダンスをしたくなるような妙なハイテンションで赤の広場へと進撃する。

モッスカウ!モッスカウ!


ルビャンカと赤の広場とを結ぶニコルスカヤ通り。ヨーロッパ的なオシャレな建物が一直線に並んでインスタ映えする通りなのに、上に掛かったネットが邪魔すぎる。


夜はこんな感じのイルミネーションになって綺麗なんだけど、昼間は写真撮影の邪魔になるただの落下防止用安全ネット。

スーパーマーケット:Daily


ニコリスカヤ通りには土産物屋や観光客向けの洒落たカフェにレストランなんかが殆どなんだけど、セントレジスの近くには便利で庶民的なスーパーマーケットもあったりする。

ひだり みぎ
ビールが安く、0.5リットル缶が50ルーブル(≒87円)~。ロシア人からしたらビールなんてアルコール度数の低い飲み物は清涼飲料水扱いなんだろうなw これはビール党にとっては幸せこの上なし。

ひだり みぎ
やっぱり酒の肴はサーモンにキャビアなのだろうか。


ロシア土産の定番中の定番であるクラスニー・アクチャーブリの板チョコもお手頃価格。

土産物屋

ひだり みぎ
土産物と言えば、やっぱり人気はプーチングッズ。お馴染みのソ連関連パロディグッズはプロパガンダポスターやガスマスクが人気みたい。ガスマスクってw

ひだり みぎ
ここにもありました、チョイ悪系マトリョーシカ。マイケルジャクソンの顔が白くなってヤサグレた感じになっていったり、レディガガの顔が整形(?)で変わっていったりというブラックジョークの効いたマトリョーシカも多く、見てるだけで楽しめる。決して欲しいとは思わないですがw


そしてロシア帽の数々。ウサギやミンク、狼と様々な毛皮があり、デザインも様々。貴方だけの一品がみつかること間違いなし!

グム百貨店

買い物の仕上げはニコリスカヤ通りの終点にあるグム百貨店で。外から見るとどこかの宮殿のような威厳ある建物だが、内部は立派な百貨店になってます。
ひだり みぎ

帝政ロシア時代の1893年にヨーロッパ最大のショッピングアーケードとして完成した歴史ある百貨店。スターリンの独裁政権下では政府に接収されて国営デパートとなり、一部は秘密警察のオフィスとしても使用されたそうだ。

ひだり みぎ
内部も宮殿かのような豪華な造りで、光が注ぎ込むガレリアが視界の果てまで続いている。旧ソ連の国営百貨店とはいえ社会主義的な古臭さもないし、西側の企業も多く店を構えているようである。

ひだり みぎ
この日はちょうど収穫祭ということもあり買い物客も多く、バスケット一杯に積まれた色鮮やかな野菜や果実からもロシアの豊かさを感じることができた。


重厚な石造りの建物で見るからに庶民を寄せ付けない超高級百貨店なんだけど、入ってみたら飲食店は意外と大衆的なところも多く、一休憩するのにもってこい。取れたてキャロットの生絞りジュースなんか200mlで70ルーブル(≒120円)、季節の野菜がモリモリに詰め込まれた具沢山のサンドイッチも250ルーブルと全然アリ。


こちらは農場直営店の肉やかな。目の前で赤いエプロンを垂れ下げたロシアのぽっちゃりあ母さんが肉を売り捌いたりしてる。



あとはやっぱり魚介類が豊富。北の国は魚が美味しいのはどこも同じっすね。北方領土が戻ってこないわけだw


キャビアバーも。社会主義時代の平等主義はどこへやら、身なりの良い人たちがお昼からキャビアにウォッカにと宴会を開いてました。


貧民のワイはジェラート1玉=100ルーブル(≒170円)がお昼ご飯。

あと、グム百貨店の地下のトイレが豪奢な造りで凄いって聞いてたんだけど…排泄し忘れる痛恨のミス!


そんなこんなで買い物を楽しみながらニコルスカヤ通りを歩き、モスクワの象徴・赤の広場が目の前に広がった時はちょっと感動しましたね。

こっから聖ワシリイ大聖堂とクレムリンを見てきます。


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