テトリスの聖地・聖ワシリイ大聖堂(St. Basil’s Cathedral)

赤の広場の一番端っこに、社会主義的な殺伐とした広場の雰囲気を変えてくれるユニークな建築様式の建物がある。カラフルな9つの玉ねぎ型の帽子をかぶった聖ワシリイ大聖堂だ。

こいつが視界に入った時には、思わずキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!ってなりましたね。モスクワの、いや、ロシアのアイコン的存在ですからね。

それにしてもユニークな設計だよな。コミカルな玉ねぎの串刺しに、衝撃的な色使い。こんなこと言うとプーチンの怒りを買ってしまいそうだが、イスラム圏の冴えない遊園地みたいというか、国道沿いにある安っいラブホテルみたいというかw

tetris
自分の中のテトリスで遊んでいた時の記憶だと、もう少しカラフルでエキゾチックな感じだったんですけどね。現実はもう少しポップでコミカルな感じだった。

外観はお茶目でカジュアル感たっぷりのワシリイ大聖堂ですが、内部は歴史の重みがたっぷり詰まっていて、非常に厳粛な雰囲気。カラフルに彩られているのは外壁だけでなく、聖堂の中も壮麗な壁画や天井画でびっしりと埋め尽くされている。
ひだり みぎ
聖堂というと中に大きな空間がドカーンと広がってるイメージだったが、実際には玉ねぎの一つ一つのが独立した礼拝堂のように分かれていて、それぞれのお堂を回廊で繋げたような造りになっている。

ひだり みぎ
それぞれの玉ねぎの内部はフレスコ画やイコン画で埋め尽くされていて、博物館や美術館の展示ルームのよう。まさかテトリスで見た玉ねぎ小屋の中がこんな風になっていたとは。

ひだり みぎ
ひだり みぎ
それぞれの玉ねぎに展示されたイコン画の数々。

ひだり みぎ
玉ねぎの欠片なんかも。

大聖堂の模型。こうしてみると本当に飴細工みたいというかウェディングケーキみたいというか、かじったら甘そうだし、粘っこくて歯にくっついて取れなくなりそうw

一見、タマネギ頭の塔が無秩序にニョキニョキと乱立しているように見えるが、中央の玉ねぎを主聖堂として、それを囲むように8つの聖堂が均等に配置されているのがよく分かる。完成後、あまりに出来栄えが良すぎてビビったイワン帝が、これ以上に美しい建物が建てられるのを恐れて設計者の目をくりぬいたという「おそロシアな」逸話もあるくらい素晴らしい建物である。


更に、これら玉ねぎには二階部分もある。

ひだり みぎ
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神々しい。


天界への扉かのようなイコノスタシス。

ひだり みぎ
壁画を楽しみながら更にダンジョンを進んでいく。


聖人がチラっ


扉の奥からもチラっ


ウォーリーを探せならぬ聖人を探せを楽しんでいると、どこからともなく美しい歌声が響き渡ってきた。聖歌隊によるり讃美歌のコーラスが始まったようだ。ただでさえ神聖な雰囲気の玉ねぎの中に、厳つい顔したロシア人聖歌隊の美しい歌声が響き渡って神々しいことこの上ないっす。

外から見るだけでも面白い聖ワシリイ大聖堂ですが、中はもっと面白いですよ。入場料を払うだけの価値はあります。

【聖ワシリイ大聖堂(St. Basil’s Cathedral)】

所在地: Red Square, Moscow

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